流行が隠れ蓑に|凶悪犯なのに一見普通に見えるのはトレンドがあるからなんだ

凶悪犯が逮捕されたあと、その近隣で「一見普通に見えたあの人が、まさかねえ、、、。」と、おどろおどろしい気持ちにさせられる人達のインタビューをワイドショーで目にします。外見はファッションの流行を追う普通の女性でいながら、中身は毒まみれのヤバイ精神構造の人だった。

人の腹の中なんて、そうそう読めるものではないんです。

話してみて初めて分かるような変わり者でも、身なりまでもが変人じみていりとは限らないし、ましてや人格障害者だって見た目までもが独特ということは稀なんです。

 

凶悪犯も自分が特別だと自覚していない

 

1981年パリで女子大生を殺害して人肉を食した佐川一政は、フランス警察に逮捕されたのち日本に強制送還されました。精神科で治療を受けた後でも、いつ何時人肉を口にしたい欲望が再発するは不安だったと語っていました。

たいていの犯罪者はこんなふうに自分の異常性を自覚しているものです。

でも犯罪者の多くは自覚が足りていません(逮捕されるまでは)。

「逮捕されなければ犯罪者ではない」という感覚が犯罪意識を薄めてしまうわけです。犯罪だと知りつつも、悪い意味で「無事やり遂げる」という自信が罪の意識を軽薄にします。そしてまんまと成功する事で何事もなかったかのような感覚が漲り、罪を繰り返すのです。

手首に手錠の冷たく重い感触を感じるまでは「わかっちゃいるけどやめられない」っていう浮ついた罪悪感。それが周囲からの突き刺すような視線を浴びていっきに重々しい雰囲気になるわけです。
逮捕されて初めて罪の重さを再確認するんです。

「取り返しのつかない事をしてしまったみたいだ」と。

 

「渋谷の〇〇〇にトレンド最先端の服を買いに行って、その帰りに監禁している人質の夕飯でもコンビニで調達しようかなあ」っていうノリで生きているんです。

流行アイテムのショッピングと人質監禁が並列で並んでいるのが人格障害者の脳内構造なんです。

 

トレンドが隠れ蓑となる場合

ファッション界では「今年の流行りは、、、」と直近の売れ筋をアピールしますね。
こういう情報から流行最先端のアイテムを知り、身に付ける人達は所属欲を満たしているんです。

お金を出して手に入れるわけだから所有欲と思われますが、実際には流行商品を身に付けた集団に加わることが潜在的な目的となっています。

「みんなが着ているからワタシも、、、」という欲求を顕在意識が認識しています。その先の仲間との迎合までは最初は意識していません。でも、実際には今年流行りのファッションに袖を通すことでオシャレ仲間に加われたという安堵感が満たされるわけです。

「みんなと一緒だからひとまず安心」という協調性は日本人に特に強く見られる特徴ですね。

「各自の裁量に任せますよ」と自由が与えられたにもかかわらず、トレンドに乗っていこうと若者が統一感に突き進むことがよくあります。

苛めや仲間外れを回避するための『染まり文化』は、メンタルに問題を抱えた人ほど心のごまかしとして強烈に燃え上がるものなのです。劣悪な環境で生きている人が、みんなと同じ感性で生きていると上書きするためにトレンドに前のめりになっていくわけです。

トレンドが隠れ蓑となって実態を隠しているケースで、人の内面を判断するのを難しくしている要因なんです。

 

トレンドにのって自己アピールするはずが多数派に呑み込まれる

 

美的な感性から先端トレンドを評価できる人はごく一部なんです。

「これが今年の美の流行だ」とアピールするオピニオンリーダーの声に従っているのが大半です。去年とは真逆のデザインセンスがなぜ今年のトレンドとなるのか?そこになんら違和感なく単純に流れに従っていきます。トレンドに乗るのが自己主張のはずだったに、いつのまにか特徴のない『猫も杓子も』的な状態へと変貌するわけです。

それが所属欲というものです。

ひとたび大きな流れが出来てしまえば誰もがそこに参加しトレンド組の規模(人数)は半端なく大きくなるわけです。

流行りに乗ろうとする人の方が、「アタシはアタシで特徴あるオンリーワン の存在で居たい」とする人よりも何千倍、何万倍も多いのは人間のメンタルが孤独を避けるようにできているからなんです。

「えっ、こんな非常識な人もトレンド組なの?」って驚愕するわけです。

周囲の雰囲気を無意識にスルーしている天然な性格の女性タレントさんだって、ファッションは流行を取り入れているのです。

幼児虐待のヤバイ性格のサイコ女でも流行にはしっかり乗っていくものなんです。

流行の波に乗って多数派に身を馴染ませることで、本来は特異な存在感を発しているはずなのに、それが散漫されてしまうんです。不協和音を奏でているはずなのに、見分けづらくなっているんです。

 

 

物欲によって本性が隠される

 

人には本能としての欲があります。

食欲、性欲、睡眠欲の3つで、生きる為には絶対的に欠かすことのできないものです。

これらとは別に人を動かす原動力となるのが物欲です。この物欲が人の本性を表面から内側へと押しやってしまうんです。

物欲の強い人の特徴として、見栄っ張り、流行に弱い、買い物でストレス発散、金銭感覚が希薄、等々があると言われています。

みんな正解です。

でも核になっているのは『所属欲』なんです。

「みんな持っているからワタシも、、、」という心理で、流行アイテムを所有する事がある集団に仲間入りできる通行手形となるわけです。

今、アメリカで大流行している。

流行の波がヨーロッパから押し寄せてきている。

東京の一部の女子高生の間で話題になりつつある。

これらの動きが、だんだんとウネリに変わってきいきます。ビッグウェーブになって日本中の女子の間で大騒ぎになっていきます。

彼女らの物欲を刺激しながら、一方で潜在意識は仲間内で生き残る為にはトレンドに乗っかるしかないと考えるわけです。

 

トレンドに乗りたくない人達

 

大きな波に敢えて乗りたくないのは天然キャラでも人格障害でもありません。

セレブと呼ばれる大金持ちの方々です。

流行よりも、頭一つ上に出た希少価値でないと自己欲求が満たされない人です。

「何が欲しい」という思考ではなくて、「何に金をつぎ込むべきか」という考え方です。

「みんなが持っているから」とは真逆で「誰も持っていないから価値がある」という価値観です。

集団に所属しない存在でいることに意味があるわけです。

ヒット商品であればあるほど、セレブにとっては下世話な物に映る。

誰もが価値を認めるものは、仮にセレブ自身が気に入ったとしても、目の付け所の違いをアピールするためにあえて乗ってこないわけです。

セレブが抱く欲求は所有欲です。世界に3つしかない希少な宝石の一つを自分の物にするという欲望です。

自分と他人の間にある溝を深く幅広にして、「アンタたちミーハーとは格がちがうの」と睨みを利かすわけです。

芸能人にとっての自己アピールの最強の武器は端正な顔立ちですね。これを帽子、サングラス、マスクの三点セットで隠して外出するのは、存在を隠したいという気持ちに思えます。でもそこには、「流行になんて左右されていない」とという自己主張が隠されています。

大衆への溶け込みを図ろうとするなら、あえてノーメイクで流行のファッションに身を包んだようがよっぽど効果的なのを知っていて、それとははかけ離れた行動に出ているのがセレブチックなのです。

 

セレブの犯罪抑止効果とは

 

このセレブ系が犯罪に走りづらい理由は、たんまりと財産を築いているのと、もう一つありあす。

金銭感覚がメンタルの根底にどっかりと腰を据えているからなんです。

お金なんかよりも倫理観や道徳観念のほうが価値観としては数段崇高に思えますね。でも、金銭感覚という定量的でかつ単純明快な方が人のブレを止めてくれるんです。

犯罪になど手を染めれば、これまで築いた冨とはなれて刑務所暮らしを送る事にあんる。これまでの努力が水の泡じゃないか、と。

どんな下劣な精神の持ち主にでも理解できる金銭という尺度が違法行為に歯止めをかけるのです。

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