いじめを無くす為に夏休みに決意
今年の9月1日は去年とは違う。
いじめを受けた生徒と、教師が一致団結して、いじめを無くす為の決意をしたからだ。
1学期のあいだ虐めに耐えた子供、虐めを止められなかった教師。
両者が腹をくくって本気で勝負に出たのです。
親に心配をかけたくないとか、近所の手前みっともないとか、そんな上っ面の体面はもう真っ平御免だと腹をくくるのです。
「なぜ自分がいじめられなければならないの」、
「どうすればいじめから逃げられるの」、
「どうすればイジメを止めてくれる」、
「イジメから守ってくれる人はいないの」、
「どうすれば虐めをする奴に仕返しができる?」、
と毎日思い続けていたのだから、いいかげん決着を付けなければならないのです。
教師は、全校生徒と校長の前で、教師が置かれている劣悪な労働環境をはっきりと言葉にするのです。
校長や教育委員会に遠慮してお茶を濁していた結果が、生徒の虐めにつながっていると認めるのです。
1日、2日で長年かかって染みついた発想を変えるのは難しいですよね。
でも夏休みは1ヶ月間以上あるのだから、本腰入れて考え決意するのです。
「なぜ虐めが無くならないのか」の本当の構造をあぶりだす。
そうしなければ対策は立てられないのです。
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大きな問題は分解して
いじめを無くすと一言でいっても、実はいろいろな問題が絡み合っていて、複雑で大きな問題なのです。
こういう場合は、問題そのものを分解してバイトを小さくしないと手がつけられない。
虐めを受けた側の事情、虐めをした側の事情、虐めを隠す学校の事情、と分解する。
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いじめを隠す学校の事情
なぜ罪のない同級生を虐めるのか?
まずは、虐めをする子の親と面談するところから入っていくのが常套手段。
でも、ちょっと待ってくださいね。学校側はいじめがあったことをたいていの場合、認めないじゃないですか。
虐めがそこにあったにもかかわらず、最後の最後までしらを切るわけです。
虐めを隠すのです。
だとしたら虐めの主犯格の親に会って話すよりも先に、学校がなぜ虐めがあった事を隠すのかを掘り下げてみましょう。
ズバリ、学校が虐めを止められないのは、虐め問題に費やす時間が圧倒的に不足しているのです。
学校教師がどれくらいの時間働いているかをweb検索すれすぐにわかります。
残業ひと月100時間超なんてざらなんです。
それを校長も副校長も知っています。
教師がうつ病で離職する時代ですから。
これが実態ですから、当然、虐めを受けた子との面談や、虐めをした子の親との面談なんてできていません。
虐めそのものに対峙すらしていないのですから。
夏休み明けの9月1日に教師が宣言すべき事は虐め撲滅宣言ではありません。
まずは、白旗を上げてしまう事なのです。
学校教師は「虐め問題は学校では対応できない!」と白旗を上げて言い切ってしまうのです。
これで一気に緊張が走ります。
校長は教育委員会にどんな学校運営をしているのだ、と吊るし上げに合うかもしれません。
でも、事実は事実ですから。
イジメを受けた子の事情
学校の教師が虐めに問題に関与しないと宣言した瞬間から、
「誰が虐め問題ケアするのか?」という方向に議論が進みます。
でも、進むべきはそっちじゃないのですよ。
学校内で誰がいじめ問題をケアするかではなく、誰もケアしない環境で、虐められっ子はどのように生き延びるのかを考えるのです。
今の今までは、教師が校内の虐め問題に取り組むべきだと、信じてきたわけです。
でもここで教師が思いっきり開き直るわけです。教師には虐め問題に対峙する時間などない!と。
すると、生徒の親は焦りますよ。
校長に向って、どういうつもりなんだ!と喚きだす。
ここで校長が「何とかします」と言ってしまったら、問題は振り出しに戻りです。
校長も虐め問題は学校では対応しきれない。
教師の労働時間をかんがみて、これ以上の負荷を教師に掛けるわけにはいかない、と断言しなければなりません。
すると親たちは、今度は教育委員会に対してクレームを申し立てるわけです。
つまり、親たちは他力本願なんです。
ここで他力本願でない策を提案しなけれ議論は前に転がりません。
虐められた子供がとるべき行動は、逃げる事です。
登校拒否に逃げ込んでしまえばいいわけです。
親がガタガタいいだしたら引きこもれてばいいのです。
だって、誰一人として味方がいない戦場にノコノコ通ったつて良いことないでしょ。無法地帯ですよ。
よくよく考えれば、どんなバカな親だってわかるはず。
虐める側の子の事情
虐める側の子供の事情に手を付けるのは誰でしょうか?
学校は既に白旗を上げています。
触法少年ですから児童相談所と家庭裁判所が出てくることになるのです。
目に余る悪質な虐めだったら警察に届けるのもアリですが、刑事事件としては取り上げられません。
警察はあくまでも任意調査の範囲で動くだけ。
児童相談所が虐めっ子から充分な反省が引き出せなければ、家庭裁判所が鑑定を依頼するのです。
虐める側の子供の精神状態や人格構造を専門家に診断してもらって、
将来、大きな犯罪にかかわるような芽を摘まなければならなのです。
だって刑事事件ばりの悪さをしておいて、刑事責任に問われないのですから。
案外、虐めっ子のなかには人格障害ぽい奴が潜んでいるものなのです。
小学校から中学、高校とヤンキー路線で突っ走って、最後にぼう暴力団入りするようなのがいるのです。
だから、しっかり鑑定をするわけです。
夏休み期間の1ヶ月じゃ全然足りなくても、鑑定が終わるまで精神病院送りでいいんじゃないですか。
ここを間違えてしまうと、答えは闇の中に消えてしまいます。
責任を学校に押しつけているから虐めが無くならない。
だから、夏休み明け9月1日を虐め撲滅記念日にするためには、教師が手に余る虐め問題を対応できないと正直に言ってしまうしかないのです。
虐めっ子の対応は児童相談所と家庭裁判所に任せますと、宣言してしまえばいいのです。
家庭裁判所命令で虐めっ子の人格を鑑定し、治りそうもない人格障害者をまずは社会から排除してしまうしかありませんね。
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