5歳児餓死事件|児童相談所への強い風当たりと警察の油断ならない演出

WEBサイトでこんな質問を目にしました。

児童虐待が疑われる家庭があるのですが、どうすればよいですか?

【答え】

児童虐待を疑われる家庭を発見した場合、警察または児童相談所に通報してください。

 

福岡県篠栗町で起きた『5歳児餓死事件』で、掟翔士郎くんが死亡に至るまでの児童相談所の対応に非難が集中しています。

児相のスタッフの喉元にせり上がってくるのは言ってはいけないセリフでしょう。

「気の毒なのはわかるけど、こっちだって忙しくて手が回らないんだよ」

ここでは福岡県の5歳児餓死事件から、児童らの命を守るための予防線に無理がかかっている現状について書かせて頂きます。

 

翔士郎くんの死の前後の動きの違い|警察の油断ならない演出

 

どうしても釈然としないのが警察の動きなんです。

翔士郎君が亡くなったのが2020年4月18日。この日の前と後とでは、警察の動きに雲泥の差があります。

翔士郎くんの家の近隣の住民が警察に連絡をしました。

「翔士郎くんやその兄ら(二人)と母親の様子がおかしい。虐待の恐れがあるから見に来て欲しいと」

警察は掟宅を訪問し、翔士郎くんの身体を確かめ「傷・あざがないから保護の必要はない」と判断し、児童相談所に心理的虐待・ネグレクトの確認を依頼したとの事。

これが死亡前の警察の行動です。

2020年4月18日、翔士郎くんが亡くなった後、警察のエンジンを全開にして急発進します。

死亡原因が餓死ですから問題は食事を与えない保護者にあると素人だって推測できます。

当然、母親の掟利恵とママ友の赤堀恵美子に捜査は絞り込まれていく。同時にネグレクトに注意しろとフォローを依頼した児童相談所はなぜ機能しなかったんだ、と責任を押し付けるかのようにマスコミに情報を流し始めたんです。

 

  • 警察が翔士郎くんの身体を見て、暴力行為はないと判断した翌日に児童相談所の職員が、掟宅を訪問したこと。
  • 児童相談所も傷・あざの無い事を確認して、翔士郎が元気だと判断し保護しなかったこと。これが3月11日です。
  • 3月末前に掟一家は家賃滞納を理由に住居を強制退去されられていたこと。
  • 3月31日に掟利恵の親族が児童相談所を訪問すると、児童は家族を見守ると約束したこと
  • 4月8日には強制退去させられた掟利恵の連絡先を知りたいと親族に迫られながらも、個人情報だからといって断った事。
  • 4月18日に翔士郎くんが亡くなった事。

 

亡くなる前は一度、掟容疑者宅を訪問して身体を見ただけなのに、死亡事件が発生するやこれだけの情報を丹念に調べ上げて公表する。

まるで警察には落ち度はなかったかのように。

 

傷やあざをみるのだから裸にしたはずなのに

身体に傷やあざが有るか無いかを見るのだから来ていたシャツを脱がせるでしょ。

そしたら、傷やあざよりも前に「なせこんなに痩せているの?ガリガリじゃないか」って普通だったら思うはずです。

警察は傷・あざがなかったから、心理的虐待やネグレクトについてしっかり見守ってくれと児童相談所に指示を出したというんです。

フィジカルの怪我があれば警察が動く、メンタル部分は児童相談所が面倒を見る、なんて線引きだってそもそも無いのです。

それなのに怪我していないから、児相にネグレクトに注意しろと指示をしたっていうわけです。

「あんたら警察はガリガリの翔士郎くんを見て、即座におかしいって思わなかったの?」ってことなんです。

もしも、警察が「我々が翔士郎くんの身体を見たのは、あの子が亡くなる1ヶ月以上も前ですから」って言ったとします。

それじゃあ、たった1ヶ月で体重が普通の子供の半分にまで減りますかって疑問。20キロの体重が1ヶ月で10キロにまで痩せ細りますか?ってこと。

警察の職務怠慢から世間の目を逸らせるために必死に児童相談所を悪者扱いしているようにみえてならない。

 

児童相談所のって忙しいなんてもんじゃないんだ

 

児童相談所って子育て相談、虐待関係、障害のある子供の援護、引きこもりとうとうで凄く幅が広いんです。

かつ受ける相談の件数も膨大で、一人の職員が50件くらいを抱え、労働環境ってもの凄くブラックらしいんです。

過労死スレスレの状態でみんな働いているらしい。時間外労働も100時間/月とか、90時間、80時間っていうレベルの自治体が全国に散らばっているらしいんです。

子供に命に危険が及んでいると連絡を受けたら、48時間以内に安否を確認しなきゃならないルールになっているから、訪問したらまず生きているかを見るんです。

連絡を受けて、安否確認の訪問がもし48時間を超えた後で、かつ子供が死んでいたら大問題になるでしょ(もちろん48時間以内でも死んでいたら大変ですけど)。

だからまずは生きていてくれてよかった、ってことになる。

それ以外にも学校での虐めで悩んでいる子供との面談や、引きこもりの子供への顔出し等々もあって、昼間は外出ばっかり。

外回りが終わってから机に向かって残業するわけです。

もしも、その日5人くらい安否を確認しなきゃならない児童がいたら、「ハイ、一人目生きています、次、ハイ二人目、、、ってなっていくでしょ」

 

不謹慎な言い方ですけど、一人ひとりの子供と親身に向き合うにも限度があるわけです。

児童相談所と警察を比べたら、警察の方が格上に見えます。教育委員会と児童相談所を比べたら、やっぱり教育委員会の方が上。

だから虐待でも、学校での虐めでも最後には児相に責任が回ってくる。

 

警察、児童相談所が万能でないことは誰だって重々承知していますね。でも、児童相談所への風当たりだけが強すぎるのがどうにも頂けないのです。

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