依存か独立か|ごちゃごちゃと混在しているのが人間なんだ

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職場の風景です。

見ていても気持ちがいいほどキチッキチッとしている人。

遅刻する事もなく、忘れ物もしない。

身なりも綺麗で派手すぎず、それでいてオシャレなんです。

手際もテキパキしていて、はっきり主張もするけど、謙虚さも忘れない。

できた女性なんです。

ところが彼女にも悩みはあったのです。

 

依存か独立かに悩む裏の顔があった

 

勤め先の部下で、中途入社の30歳前の女性です。

気が効く、頼りになる存在です。

彼女と仲の良い同僚(女性)と三人で、この前飲んだんです。

こんな時期だから少人数で、小1時間ほど。

それまで親身に話した事がなかったし、照れ臭くて仕事のサポートのお礼も言えなかったからちょうどいいって気持ちもあったんです。

 

1時間だからピッチあげます

 

しっかり者は、何をやらせても理にかなっている。

彼女は居酒屋のテーブル席に着くや

「今日は割り勘でいきましょう」とお品書きを見ながら言ったんです。

「いいよ、オレのおごりで。いやいや、ほんと。今日はオレから誘ったんだし、、、」

と、上司の立場でそこだけは譲らずに面子を保ったんです。

 

「1時間1本勝負ですから、ピッチあげていきますよ」と彼女は気合いが入っている。

場を仕切るのも小気味いい。

注文したのは、グリーンサラダ、焼き鳥盛り合わせ、刺身盛り合わせ、焼酎をボトルで湯割り。

ビールの乾杯を端折っていきなり焼酎から入るあたり、飲み慣れている。

焼酎半分、お湯半分だからやや濃いめです。

 

しっかり者はバツイチだった

濃いめの焼酎お湯割りを飲みながら、10歳以上も年下の若い女性を目の前にしていろいろと聞いてみたいことばかりです。

酔いに任せて、ふだんならとても聞けない質問がスラスラでてくるんです。

「バツイチって聞いたんだけど、なんで離婚したの?

「そういう質問はプライバシーの問題ですから」ともう一人の部下が口を挟んできた。

「いいのよお酒の席なのだから。プライバシーだから面白いんじゃない」と前置きして彼女は話し出しました。

 子供でもいたら離婚はしなかったかなあ。離婚の原因は亭主の浮気ね。別に男なんだから浮気のひとつくらいいいって思ってたのよ。亭主も反省していたし。でもそれ以来、なんとなくアタシが彼を見下すようになっていったの。共働きで、食べさせてもらっているわけじゃなかったから。

 

独立と依存の混在くらいでいい

 

「自分では独立志向が強いタイプだと思う?」

「それは、たまに言われます。でも夫婦でも親子でも友達どうしでも独立と依存が混在しているのが普通だとアタシは思う。人間、年齢に関係なく誰かに弱いところを見せて相手にもたれかかりたい時ってあるでしょ。別れた亭主は独立と依存の話しが大好きだった、、、」

 

なんでそれが依存なの

彼女の話しを要約すると、別れた旦那さんは浮気が発覚した後で、再び別の女と関係を持つような事はなかったというのです。

その代わりに、やたらと『独立と依存』について、説教がましく語るようになったとの事です。

依存とはどういうことか、を繰り返し語るようになったらしいのです。

 

彼女が仕事で遅くなって夕飯の準備ができないとき、駅前のマクドナルドでバリューセットを買って済ませるのは亭主の優しさに依存している事で、やってはいけないと注意される。

スーパーの出来合いのおかずを食卓に並べるのは依存ではないから、やっていい。

休日、体調が悪いから掃除や洗濯を翌日に回すと宣言するのはいいけど、体調がすぐれないとだけ言ってベッドから出てこないのはダメ。

具合が悪いのを理由に、亭主に依存して、自分がやるべき仕事を代行させようとしているから。

依存の定義が今ひとつ分かりづらいのです。

彼女の職場での様子を見て、あのキチッキチッとした手捌きは亭主の影響なのかと感じてならないのでした。

 

普通の家庭ってどんな感じ?

彼女は、他の家庭の興味があるようでした。

たいした話はできないけれど、と言ってからごく平凡なオレの家の様子を話してみました。

 

ー夕飯は基本、女房が作るが、土曜日、日曜日はいつのまにかオレの仕事になっている(いつから、そうなったのか思い出せないけど、かれこれ数年、女房は土日、夕飯は作っていない)。メニューはお任せだか、冬場に鍋が連続するとダメ出しされる。

ー平日、女房が作るメシに文句は言わないし、言えない。言えば、食べなくていいと言われるだけたから。

ースーパーのワンコイン弁当が食卓に並ぶのなど日常茶飯事で、それでも大人しくたべる。マクドナルドもケンタッキーフライドチキンもドミノピザもでる。

ー具合が悪いときは、ソファーに横になってテレビを見続けている。当然、家事はやらない。オレもやらない。子供もやらない。

 

依存について女房はオレがアルコール依存だと言う。

たぶん医学的には依存性でないと分かりつつ、飲み過ぎにストップをかけるつもりで言っているのでしょう。

酒は、体調が悪くなると自然に美味くなくなるから、飲めるうちは健康と思っている。

お互いに依存しているのかといえば、依存しているし独立しているといえば独立しているんです。

 

支配から逃れた妻

 

お酒の力も借りて、思った事を率直に話してみました。

おそらく彼女の離婚は正解だった、と。

(失敗だったというよりも、気が楽だからためらいなく言えたのかもしれません)

別れた旦那さんは、自分の浮気がバレて、彼女が自分のもとを離れてしまうのではないかと恐れたのではないか。

はっきり言って旦那さんが彼女に依存しているように思えるのです。

彼女を独占、支配、所有したいという感覚です。

 

敢えて依存と独立という言葉を使って、彼女の気持ちを引き留めようとしていたように思えたのです。

健全な夫婦関係なら、依存も独立もごちゃ混ぜで、いちいちそんな話などしないのです。

自分の都合で依存し、自分の都合で独立できるのが普通の夫婦なんです。

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