何を言っても無駄な人っていますね。
懇切丁寧に説明し、こちらの状況を全て包み隠さず開示してるのに、頑として受け入れない。
こんな人とどう付き合えばいいのかをWEB検索してみると、『なぜこういう話をするのか、その理由をまず述べる』という回答と『説得を早々に諦めて距離を置く』という答えがあります。
順番を考えてみれば、ごくごく当たり前の事で、こちらの真剣度を誠意をもって伝えて理解を求め、分かりづらければ主張を小分けにして伝え、復唱させたりメモを取らせて忘れないよう工夫する。
それでもダメな場合は諦めて放置する、と言う事になるわけです。
ここでは、上記の二つに欠けているもう一つの大切な視点について解説させて頂きます。
何度注意してもオレの携帯を盗み見する彼女
たまに聞く話です。
「オレは浮気はしない。だから黙ってオレの携帯を盗み見するのは止めてくれ」と彼女に注意すると、その場では同意するものの、実情はちっとも変わらない。
相変わらず隙を見計らっては彼氏の携帯電話をチェックしているという問題です。
何度注意されても盗み見せずにはいられない彼女を、どう説得したらいいのでしょうか?
「なぜ、嫌だという事をするんだ!」と注意すれば、その場で謝罪し金輪際、絶対にしません、と約束するでしょう。
でも、気付かれないと確信したタイミングで盗み見し続けるはずなんです。
悪い事とは知りつつも、止められない理由
携帯電話を盗み見するのは悪い事だと理解しているんです。
それでも、見ずにはいられないのは、もっと悪い事が起こるかもしれないという不安があるからなんです。
彼氏は浮気はしない、と断言している。
でも、元カレも同じような事を言っていて、結局、ワタシから去っていったじゃないの、と。
元カレに騙された経験がトラウマになっていて、見るなと言われれば言われるほど不安が高まるわけです。
「なぜ?」と問い詰めたとき、ただ謝って二度としません、で終わらせていたらこのまま続くわけです。
腹の底に口に出せない理由があった
彼女には、元カレとの関係を今の彼氏に知られたくないという気持ちがあって、それを封印していきたいと考えているわけです。
だから、携帯を盗み見する理由を口に出すことが出来ない。
「前の彼氏との間でこんな辛い目にあった。アナタを信用していないわけじゃないけど、アナタの携帯をチェックしない事には安心できないんです。」と言えないのです。
それを言った瞬間に、なにか別の大きな問題が噴出してしまうようで怖いのでしょう。
解決策は安心させること
この場合の解決策は何でしょうか?
誠意をもって説明して、メモをとらせて復唱させたって役に立たない。
彼女が携帯電話を盗み見しないようにするには何か必要でしょうか?
答えは、安心させる事です。
携帯電話を好きなだけチェックしていいよ、と安心感を与える事しかないんです。
「見るな」という注意そのものが不安をかきたてるトラウマとなってしまっているわけですから。
彼女は勇気をもって伝えねば
彼女に対する助言もひとことだけ言わせてくださいね。
今の彼に対して、元カレの話をできる人と出来ない人がいます。
過去の恋愛について知られたくないという気持ちがあるのもわかります。
でも、トラウマになっているのだとしたら、それは二人で過去を共有して乗り越えなければならない問題です。
自分だけで抱えていたら事態は悪化するだけなんです。
正直に自分の気持ちを話して、それを分かってもらう努力は絶対に必要なんですよ。
コロナ&経済回復問題も同じ
問題の規模は全然違いますけれど、コロナ感染の第三波の問題で医師会が唱える医療体制の崩壊危機も同じ構図です。
菅総理が口に出せないのは、
―これ以上強烈な自粛を打ち出したら、中小企業はバタバタ倒産しますよ
―自粛と保証をセットというけど、国の予算で救済しようとすれば年金なんか出せないようになりますよ
―消費税も10%どころじゃ全然たりなくて、20%、30%に跳ね上げることになりますよ
―それでもいいんですか。そのあたりを腹を割って話し合おうじゃないですか
こんなこと総理大臣として国民に投げかけられないでしょ。
でもこれが実態なんです。
本音を言うに言えないところに来ているの。
今、立たされている問題の本質は、中小企業に配布する金が無い、という事。
自粛とセットで配る補填金の原資が無いということなんです。
だからGO TOを止められないし、飲み屋への自粛も求められない。
だから政府に各都道府県が何を言っても無駄なんです。
地域間の移動はコロナ感染に大きな影響は及ぼさない、と苦しい説明をするしいかないんです。
何をどう言っても、ガチっと噛み合わせた議論なんてできないんです。
それをやったら医者のロジックに引きずり込まれて、人命第一が勝利するに決まっているのですから。
「経済をストップさせたら生きて行かれない人がいるのも分かってくださいよ」と菅総理が言っても、
「そんなの俺たち医者に言われたって困るよ」で終わっちゃうわけです。
何を言っても無駄な人の腹には、言うに言えない事情があるのです。
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