人生、順風満帆がいいに決まっています。
でも、失敗して初めて気付く深い味わいもあるんですよ。
人生の先輩方の話しを聞いてみると、この成功は決して平坦な道の延長線ではなかったと昔を振り返る人がほとんど。
「あの時、失敗してなかったら、今の自分は存在していなかった」と。
ここでは、失敗がもたらす感動や生きる糧についてお話しさせて頂きます。
寄り道での発見
失敗してうなだれながら歩いている時、ふっと本屋に寄りたくなったりするでしょ。
そのまま家に直帰したくない気分のときってあるじゃないですか。
何か目当ての本があるわけでもなくて、ふらふら店内を歩いて、たまたま手にした本で考え方が変わったりするんです。
その書籍が人生観を変えるような類の教訓めいた内容でないとしても、感銘を受けやすいんです。
理由は、何かに失敗したときって、気持ちが繊細になっているからなのです。
普段よりも、さらに成功し続けているときよりも全然敏感でナーバスになっている。
だから、気持ちが左右されやすいタイミングなんです。
直接的な反省から、脇道にそれてみる
失敗を繰り返さないためには原因を掘り下げる直接的な反省が必要ですね。
でも、ときには道をそれてみるのも人生の勉強なんです。
「横道にそれるなんて、毎度の事だよ」という方も、少し我慢して読み進んでみて下さいね。
失敗してショックを受けているときの感情で読む本や、聞く話し、観る映画って味わいが違うんです。
気持ちが敏感になっている状態で感受性が高まっていますから、物語の登場人物の気持ちが良く理解できたり、共感できたりするんです。
自分が弱っている時って、他人にも優しくなれるし、人の辛い気持ちに共感できるんです。
だから、自分の傷心ばかり気にしていないで、多くを学ぶチャンスでもあるのです。
失敗したときは妙な誘いに注意
心が敏感になっているときって、良い事ばかりではないんです。
ある意味、普段の自分とは違うメンタルになっているという事です。
だから付け込まれやすい状態でもあるんですよ。
詐欺まがいの霊感商法とか、カルト宗教の勧誘なんかは、メンタル的に弱っている人を狙うでしょ。
優しい言葉が有効だとわかっているから、『あなたは悪くない』とか『今のままで大丈夫ですよ』とか『誰にだって失敗はあるのだから』、、、と。
それに続けるように暗示をかけたり、洗脳して引きずり込もうとする。
失敗してかたくなに心を閉ざす人と、感傷的になって周囲からの攻撃に警戒するのを忘れてしまっている人がたくさんいるんです。
小林麻耶さんのケース
直近で、メンタルが弱っている状態につけ込まれた芸能人は元アナウンサーの、小林麻耶さんですね。
妹をガンで亡くし、その後、熱心に甥っ子と姪っ子の面倒をみていたのを、海老蔵さんにすり寄っているように雑誌で書かれ、精神的な疲労度はいっぱいいっぱいだったのでしょう。
しばらく入院もしていましたから、精神的には不安定だったのでしょう。
そんなときに、スピリチュアルで包まれちゃうとヤバイですえね。
ああいう精神世界みないなのって、言い寄られたときに瞬発力で逃げないとダメ。
いったん捕まっちゃうと、どんどん引きずり込まれるんです。
麻耶さんの場合は、番組の降板という手段で世間から切り離され、ユーチューブでの発言で世間をわざと敵に回した。
すると、亭主しか味方がいなくなるから泥沼にズブズブのめり込んじゃうんです。
癒されるという感覚
ペットショップの前を通りかかって、吸い込まれるように入ってしまった人、結構多いのではないでしょうか。
集合住宅みたいなゲージに、生まれて数ヶ月の子犬が入っていて、半分くらいはゲージの隅のと方で丸まって寝てるの。
じっとその様子を見ていて、店員さんに「抱っこしてみますか?」なんて声かけられて、一回でも抱っこするとハマるんです。
最初、本人も子犬も慣れていないから、抱き心地が良くなくてもぞもぞしているけど、暫くすること子犬も落ち着いてまったりとしてきます。
子犬の体温で膝から太ももが暖かくなる。
癒されるなーって。
気がつくと子犬の飼い主になっていたりします。
悪い事じゃないですけれど。
失敗談って武勇伝の百倍も力づけてくれる
誰かが浮かない顔をして俯いているとき、その原因はもしかしたらアナタが数年前に味わった失敗からくる感傷かもしれません。
武勇伝を2割増しにして得意げに話すのは誰にでもできます。
でも人生に躓いて自信を失ってしまった人の心に寄り添うには、同じような体験をした人でないと難しいのです。
臨床心理士みたいなメンタルの状態を推し量るプロであれば、何か良い手段を持っているかもしれません。
でも、我々みたいな普通の人間には他人の心の中を覗き込む力なんて持ち合わせていません。
でも、失敗体験ってすごく大きな武器になるんです。
臨床心理士ではないけれど、自分の経験から相手の気持ちを汲み取り、声をかけてあげる事ができるでしょ。
自分の子供が将来、大きな試練にぶつかって身動きが取れなくなったとき、その心の中を共感してあげられるじゃないですか。
自分が立ち直って歩き出した経験を話して聞かせて上げられるじゃないですか。
励ましの言葉は、一言二言しか掛けられなかったとしても、オレは昔、こんな体験をして落ち込んだことがあるのだよ、と話してあげるだけで、どれだけ心強く思う事か。
それが失敗談の持つ力なんです。
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