「感情を優先すべきかロジックで行くべきか」と考えるようになったとき、初めてみんなをまとめる力が付いたと判断できるのです。
あくまでも一つの目安ですが、、、。
よく、「あの人はすぐに感情的になる」と批判するのを耳にします。
頭にかっと血が上り冷静な判断が出来なくなるという意味ですね。
一方で、常に冷静沈着で思考回路はロジカルという人もいます。
だけれど、人に伝えるときに情熱をもって話すから、誰もが一目置く存在というタイプの人も。
ここでは、感情とロジック、どちらを武器として使うべきかについて解説させて頂きます。
企業で求められるのは論理性
「オマエの気持ちはわかるよ、分かるけどさあ、論理的に考えてみろよ、、、。」
こんなセリフを何度聞いたことでしょうか。
会社勤めをしていると、感情よりもロジックに重きを置かれるものです。
人の気持ちを突き動かすのも、人を説得するのは熱い感情かもしれません。
でも、「ぐうの根も出ない」ように叩き潰すのは、やっぱり冷徹な論理性なんです。
ロジカルに説明がつくのが正解で、進むべき方向です。
その時々の環境の変化に左右される感情などたよりにすべきではないと考えるのが正論のようです。
かりに後になってロジカル判断が不正解だったとしても、それは結果論であって、決して責められるべきではないと正当性が認められるのです。
心の底は感情論
007/ジェームズ・ボンドに人間臭さを吹き込んだのが、ダニエル・クレイグと言われています。
いかなる逆境でも圧倒的なメンタルとフィジカルでその場を乗り越える007が、ダニエル・クレイグのボンド誕生とともに、落ち込んだり、悩んだりする 普通の人間の心が吹き込まれたというわけです。
これが、世間に大うけしたんです。
ロジック優先、でも時々メンタルの007が支持されたといわけです。
1960年代から始まった、めっちゃ強い007が、弱い心と葛藤しながら正義を守る姿の方が自分に近い存在に思えたからですね。
最強と思われている人だって時にはグラつく事があって、「頭じゃ分かっているけれど心がついてこないんだ」と充電期間を要求するような人間味が庶民から応援されるゆえんなのです。
理屈っぽいから大嫌い
『口では絶対に負けない』を自負する冷静沈着な人。
何をするにも必ず理由があるのです。
○○だから、××した、という具合です、
2,3分話を聞いただけで、あの理屈っぽさに、こっちがゲンナリしてくるんです。
「ハイハイわかりました、もうそれ以上説明してくれなくて結構ですから」と言いたくなる。
必要以上に念の入った動機説明が、頃合いの度を越すほど延々と続くのです。
1ミリも自分には間違いはない、とつけ入る隙が無いというか、鉄壁の防御のコミュニケーションというか、とにかく正論一点張りみたいな人なんです。
こういうのを、‟相手をしていて疲れる人“と言うんでしょうね。
理屈っぽくて大嫌い、と言われているのは絶対に耳に入っているはずなのに。
感情論で動くのが人間
ロジックを盾に口論するのが癖になっている人は、やっぱり注意した方がいいですね。
理屈の構築にミスが無い限り、相手はその主張を認めざるを得ない、と自信たっぷりなのがそもそも問題なんです。
やろうと思えば、ロジックvsロジックの平行線に持ち込む事だって可能ですし、そうなれば結局、多数決という解決方法に移っていく。
もともと人間は感情論の方が好きだと心しておかないと、「アイツの意見は聞かないようにしよう」と議論への口出しさえ拒まれることになる。
だって、みんな仲間から共感されたいでしょ。
その為に話し合いは有るのです。
他者の苦労や弱い部分を認め合って、そのうえでどうするかを考える。
話し合いで互いの立場を理解して、そののち、冷静に現状を分析してベストを探るために理詰めにしていくのならわかるんです。
「理屈を考ええてみればこれがベストのやりかただから、面倒を掛ける人も多いのは承知しているが、どうか頑張って成功させよう」と結論付けるべきなのですよ。
行動するのは人間なのだから
最善の方法を探り当てたとしても、それを実行に移すのが人間だという点がミソなんです。
相手の立場や苦労に共感したうえで、どうするかを決めるのと、ロジカルにたたみ掛けるのとでは、決まった事を実行に移す際に違いが出てくるんです。
確かにベストチョイスが構築できた。
この方法が最善だ。
でも、実行に移す人間にやる気がなければショボい結果しか残りません。
ベストチョイスは単なる絵にかいた餅。
やる気のない者どうしが、愚痴を言いながら行動したって何も良い結果は残らないのです。
だから、話し合いで何かを決める時は、感情とロジックの両方を混ぜなければ上手く機能しません。
どちらが先でも構わないのです。
話し合いに参加した面々の気持ちに共感して、そのうえで物事を取り決めたとき、初めて成功に近づくものなのです。
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