変わりたい
こんな自分じゃ嫌だ
はじめからやり直したい
こんな自失願望や変身願望を持たれている方は少なくないかも知れませんね。
世の中、それだけ思い通りにならない困難な時代の現れなのかもしれませんね。
とはいえ、今の自分を捨てて別のスーパースターと入れ替わるなどできるわけもなく、己とは死ぬまで付き合わざるを得ないのです。
ここでは、自分を変えたいと思う心理を探り、成功に近づくためのすアドバイスについて解説させたか頂きます。
なぜ、変わりたいと心が叫ぶの
変わりたい、と心が叫ぶ底には失敗の責任が自分にあるという自己批判が横たわっています。
上手くいかなかった事実を深堀してゆけば、たいていはその原因を突き止められるでしょう。
でも、普通の人は深く原因を追及して抜本的に取り組み方を見直すなんてしません。
安直に「自分の努力が足りなかった」とか「詰めが甘かった」とか「気持ちで負けていた」とか自分に責任をかぶせて落ち込むか、「最初から半ばダメだろうって思っていたから」と開き直るかなのです。
ただ、この場合の開き直りは周囲に対する強がりのアピールで、本心は愕然としている事の方が多いのです。
「変わりたい」という変身願望、生まれ変わり願望を抱く人って責任感が強いタイプなのですね。
“自分が悪かった、すべての責任は自分にある”、でも今のままの自分では到底太刀打ちできない。
だから自分を変えたい、というロジックです。
生まれ変わるか、プチ変化で様子を見るか
変わりたい、という願望は生まれ変わりを意味していることが多いのです。
“全取っ換え”です。
気持ちは分かりますよね。
今までの苦い経験は綺麗さっぱり捨て去って、ゼロから始めたい。
失敗を突きつけられて、今は捨て鉢になっているから、ゼロからやり直したという気持ちになっているわけです。
生まれ変わってなにもかも始めからやり直したい、という願望ですね。
でも、このゼロクリアーってリスキーです。
というより、“もったいない”と言う方が近い。
冷静に考えたら上手くいかなかった部分だけをやり直して、再スタートする方がよっぽど成功の確率は高いのです。
自分が変わらなければならない部分が浮き彫りになった、とプラス思考で考えることだってできるじゃないですか。
プチ変化で様子を見た方が絶対得策なのです。
生まれ変わりたいとは?
「そうじゃないんだよ、同じ試練にチャレンジするような引きずり方をしたくないの。
生きる環境も、価値観も、外見も、全部変えて全くの別人としてやり直したいんだよ。」
こういう意味の人も少なくないはずです。
人間にはいろいろな生き方、価値観がありますから。
東京でサラリーマンとして定年退職するまで働くのだけが人生じゃないのです。
沖縄県の宮古島に移り住んで、宮古そばの店を出したっていいし、スキューバダイビングの体験指導のスクール開校するのも面白いですね。
やろうと思えば何だってできるんです。
でも、不確実なのは『生まれかわり』です。
死んでしまったら、それで終わりかもしれないでしょ。
生まれ変れる保証なんてどこにもないのです。
『生まれかわり』とは、一世一代の大博打なんです。
泥臭く勝ち取る姿
スカッと勝って、バリッ着こなしたスーツの首元のネクタイを少し緩めて颯爽と歩く。
中身も、外見もエリートそのもの。
そんなふうに生きていきたかったのに、オレの人生ボロボロだよ、と泣きが入るわけです。
でもねえ、エリートに見える人ほど泥臭い勝ち方で登りつめていくものなんですよ。
清々しさなんてこれっぽっちもなくて、臭い脇汗をじっとりかいて、それでも諦めずにギリギリ成功に漕ぎつけている。
成功して上がっていく人って、失敗を無駄にしない人なんです。
生まれ変ってゼロから再スタートするなんて全く考えていなくて、少しでも成功の確率を高める為に過去の努力は絶対に手放さないのです。
今を捨てるなんてあり得ない、泥んこまみれて勝利をつかむ
今の環境から脱出して、別の道を選ぶのも生き方の一つです。
でも、難易度が同程度であれば、失敗する確率は今よりも高いと覚悟してください。
行く手には多くの困難が待ち構えていて、上手く対処できたり、できなかったりで今と同じような辛い目に遭うのは目に見えています。
切り替えた瞬間は頭はリフレッシュされ、挑戦モードでモシベーションも上がるはずです。
でも、次第に前と同じ様相を呈してきます。
「またダメか!クッソー」と。
苛立ち、焦り、自分を責めるようになるのです。
なんてツキの無い人生なんだ、と恨みがましく思えてくるのです。
暫くするうちに、『変わりたい、やり直したい』と考え始めるのです。
結局、前と一緒じゃないか、と後悔が始まるものです。
それなら、最初の試練の時に泥だらけで這いつくばりながら、自分の欠点をひとつひとつ潰していった方が、どれだけ成功への近道だったことか。
今を捨てたい心理の底には、恰好良く勝利をもぎ取るスーパースターのような非現実的な憧れが隠れているのです。
そのスーパースターはあっという間に地面に叩き落とされるのです。
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