「何もかも嫌になった」に陥ると、人生の舞台から降りたくなってしまうのです。
生きていれば、嫌な事もあるし、良い事もある。
「ザックリどっちが大きいか?」なんて感覚的に思ってしまう時もありますね。
「俺の人生、辛い事ばっかりだ」と悲観してしまうことも。
でも、よくよく考えてみると良い事も結構あるものです。
辛くなったら、好きな事と嫌な事を具体的に紙に書き出してみてください。
ここでは、自分を不幸から救う為のヒントについて解説しています。
自殺の連鎖の原因とは
ここのところ芸能界での自殺が連続していますね。
三浦春馬さん、芦名星さん、竹内結子さん。
つらすぎる毎日の生活に「もう何もかもが嫌になった」と耐えられなくなって、自殺の道を選んでしまったのでしょう。
お金、人間関係、健康問題等々、自殺の原因に傾向はあるかもしれませんが、お三方とも事情は違います。
でも自殺って連鎖するんです。
そこには『あの人だって自殺を選んだのだから、ワタシだって同じ道を選んでもいい』と、自ら命を断つハードルを下げてしまうのです。
これが自殺の連鎖です。
どんなに辛くても死んだらダメだ、が薄れていく
本来、どんなに辛い事があっても生きていればきっと良い事がある、という自殺否定が薄れてしまうのです。
特に、「あんなに将来を約束された人が、、、」が起こると、自分だって死んで楽になったっていいじゃないか、という気持ちが出てきてしまう。
自殺が自分を解放するための身近な手段に思えきてしまうのです。
「輪廻転生があるから、またこの世に舞い戻れる」とか、「いや、自殺した魂は永遠に暗いトンネルから抜け出せずにさまよい続ける」とか、「死んだら終わり、その瞬間にすべてがゼロになる」とか、そんなこんなを考えながら、首の皮一枚でこの世に踏みとどまるという粘りが薄れてしまうのです。
心が支配されてしまう
今の生活を、良い事、普通の事、悪い事の三段階評価でそれぞれの事例を紙に書いてみてください。
良い事・・・禁煙が半年続いている、ダイエットで3キロやせた、市民マラソン大会でハーフマラソンを2時間以内で完走できた
普通の事・・・家族みんな風邪もひかずコロナ感染もせず元気でいる、会社の業績は悪化しているけど給料は普通にでている、野菜の値段が戻りつつある、等々他にもたくさん
悪い事・・・仕事でミスして始末書を書かなければならない、冷蔵庫が突然こわれ急いで買わなければ、通勤定期券を落としてしまった(まだ交番には届いていない)
こんな具合に、具体的にどんどん書き連ねていくと、普通の事は書き切れないくらい大量にあって、良い事と悪い事がちょぼちょぼなんです。
でも、始末書と冷蔵庫と通勤定期券の3重苦だとかなりメンタル的には重いですよ。
10年に一度くらいの、不幸のダメ押しです。
で、やけ酒でいっときだけ不幸を忘れようとする。
たった三つのアンラッキーなのに、人のメンタルって支配されてしまうのです。
悪い事の質が劣悪だと
上記した悪い事って、質から言えばそれほど劣悪ではないですね。
人に話したら、笑われて終わりくらいの深刻度です。
それでも当の本人にしてみたら気が重くなるのです。
もしこの悪い事がもっとヘビーだったとしたらどうでしょうか?
①仕事でミスをして会社に5千万円の損失を与えてしまうかもしれない。
②家が台風の水害で流された。
③健康診断で悪性の腫瘍がみつかり、ステージ4に近いと宣告された。
これだったら、人に話してもヘラヘラ笑って返してくる事はないですよね。
100%同情されるでしょ。
3つじゃなくて、2つでも笑いごとでは済まされない。
どれか1つだったとして、何とかメンタルを保って解決の為に知恵を絞る気になるのです。
複数だったらどうする
実際問題として3つがほぼ同時に起こったらどうしますか?
冷静に対処するには何をすればよいのでしょうか?
一度に3つの問題を解決できるわけはないのです。
でも、頭の中は堂々巡りが始まってしまいます。
①を考えているうちに②が脳裏をよぎり、③がそこにちょっかいを出してくるのです。
これを丸一日続けても、一向に事態は改善しません。
深刻な問題が3つくらい同時に起こると、心が占領さてしまうのです。
この堂々巡りを起こさないためには3つの問題に対してどう対処すべきかを、紙に書き出すのです。
対処の方法について考えたり、何かアイディアを思いついたら文字にして残すのです。
解決策にまで至らなくても構いませんから、しっかりと書き留めるのです。
問題が多いときって、一つの問題について考えていても別の問題が気になるものです。
だから、小刻みに前に進むのを無駄にしないようにするのです。
紙に書き出さないと、また同じことに悩んで問題と問題を行ったり来たりしてしまうのです。
すると、3つの問題に対して徐々にどう対処するかの答えが出来てくるのです。
複数の問題に悩まされつづけて出口が見つからず、捨て鉢にならぬよう、しっかりと自分の足元を固めるのです。
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