心を開かせる、と似たニュアンスで閉塞的な心をほぐすという言い回しがあります。
少し強弱が違っていて、あえて順番をつけると、心がほぐれた結果、開くことができたってイメージでしょうか。
ネガティブなイメージをこんな風にトーンダウンします。
① 強い憎しみから、「なぜああいう態度なのだろう?」と疑問に思う。
②「大嫌い」から、「案外いい奴じゃん」と良い所を見つける
③「死んでもやり遂げてやる」から、「精一杯頑張る」と現実路線に変更する
④「俺には何一つ落ち度はない」から、「人それぞれ立場が違うからなあ」と相手が置かれた状況を思いやるようになる。
こんなふうに気持ちがほぐれると、徐々に心が開くほうこうへとスライドしていくものです。
ここでは、心をほぐして、開かせるために何をすればよいかについて考えてゆきます。
心がほぐれていない状態って
心がほぐれていない状態ってどんなでしょうか?
①オレってダメな人間だ。
②生きている意味がない。
③何の役にもたっていない。
④誰もオレの話なんか聞いてくれない。
⑤劣悪な環境で育って、将来の夢など描いても意味はない。
これが凝り固まった最悪の状態です。
本来は年齢にあった適度な自尊心あって、“生きる価値”というほど大げさでなく、普通にみんなと協力し合って生活している存在だと、自分を認めていることが大切なんです。
自分を卑下しているとダメなんです。
人生に希望などない
「今、どんな事に興味をもっているの?」
という質問に、
「別に」
と答える人がいるでしょ。
心がガチガチで、人生を捨てている雰囲気が伝わってきます。
『どうせ俺なんて』が根底にあるのです。
だぶん、良い思いをした記憶がないのでしょう。
人生どんなに頑張ったって結果は見えている。
幸せになんかなれるわけはない、と人生を捨てているんです。
ニコニコしているけど心はガチガチ
表情はいつもニコニコしているのに、相手を信用しないタイプがいます。
話かけたときの反応も明かく、言葉も軽快なんです。
でも本音は全くの逆。
最初はてっきり元気で周りとも仲良く交友関係を築けているのだと勘違いしてしまう。
でも、近づけば近づくほど、いなされている感じがしてくるんです。
真正面から向かい合ってくれない感じがする。
相手の心をほぐすために必要な事
人の心をほぐす為には必要な事は第一に自分の心がほぐれていることです。
相手を疑ってかかっていたら、絶対にこっちの目を真正面から見てくれません。
だから、相手にマイナスなイメージを持っている場合は、冒頭に書いた①~④のように、ネガティブに思える雰囲気を自分なりに払拭します。
ワタシはアナタに対して悪いイメージはもっていませんよ、という態度で接触しなければ進展はありません。
どうでもいい事が大事
何を問いかけても「別に、、。」で返してくるタイプは、繰り返し問いかける事が効果的です
「別に」と言われても、少し会話を続けて「それじゃ、またね」と言って引き下がるんです。
これを5回くらい繰り返していると、閉塞的だった心が少しずつほぐれてきます。
「しつこい奴だなあ、オマエに用事はないんだよ」と言われても、
「用事がないと話しかけちゃいけないの?」
みたいに食い下がるんです。
このタイプの人とは、どんな話でもいいからコミュニケーションを継続することが大切なんです。
だんだんと相手も自分から口を開くようになります。
その理由は、こちらから話しかける内容が、『どうでもいいことばかり』だからです。
難しい事を質問するわけでもなく、なぜ心を閉ざしているのかの探りを入れるわけでもなく、ただ、くだらない話ばかりしているから、相手は心を許すんです。
触れられたくない事
ニコニコしているのに、心はガチガチで真正面から人と向き合うのを避けるタイプは、『触れられたくない事』を秘めている場合があります。
仲良くなっても、絶対に他人には言いたくない事を抱えている。
人間って誰にでもプライベート領域があって、他人には踏み込まれたくない自分を中心としたエリアがあるものです。
同じように、人には知られたくない事があってもおかしくないでしょ。
だから話題として、その秘め事が上がってしまったときに閉口する自信がないから必要以上に仲の良い友達を作らないようにしている。
込み入った話をするような相手を作らないのが防御策だと考えているわけです。
こういう人は、やっぱりどこかで心をほぐしてあげないと一生不幸ですよね。
話したくない事は話さなくていい、とわからせてあげる事が大事。
間違っても、自分の失敗談や恥ずかしい打ち明け話をして、
「誰だって失敗の一つや二つはあるのだから、アナタも隠し事なんかせずにオープンにしたら」ともって行っちゃいけないのです。
秘め事を他人に話すか話さないかは本人が決める事で、周りから問い詰めるべきではないんです。
いつもニコニコしているのは、悪気はないという意志表示ですから、そこには答えてあげたいですよね。
くだらない話の前に前提条件をつける
この相手にたわいもない世間話しで切り込んでも、警戒されるだけです。
いつ何時、触れられたくない話題に話が及ぶかと気が気ではないからです。
だったら、最初にきっちりと言ってしまうしか無いのです。
「アナタには、他人に触れられたくない話題があるように思えるの。だから、誰とも仲良しにならずに一人ぼっちで時間を過ごしているのでしょ。言いたくない事をこっちも聞く気はないから、もしその話題にさしかかったら『それはちょっと』とけん制してくれればいいの。そうしたらすぐに別の話題に変更するから」
これくらいハッキリ態度を示したうえで、くだらない話で盛り上がって友達の輪の中に入るように促せば、喜んで心を開いてくれるはずなんです。
でも、話したくない事は本人に任せて、探りをいれるような真似はしてないけない。
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