「あなたの強みは何ですか?」
就活面接で問われた覚えが薄っすら残っています。
就活あるある質問ですね。
長所、短所は?
得意な事、不得意な事は?
当社への志望動機は?
どんな仕事に向いていると自分では考えていますか?その理由は?
もし、自分が希望しない部署に配属されたらどうしますか?
企業の採用担当からの質問に即答できるようノートに整理していたように思えます。
ここでは就活面接で面接をすり抜けていくコツについて伝授いたします。
長所と短所、強さと弱さ、その質問って意味あるの?
今思うと、1次面接での質問って意味あるのって感じですね。
どうせ就活学生はみんな事前に企業受けする答えを用意しているのですから。
とはいえ、筆記試験と1次面接で合否が決まる就職先ならともかく、2次面接、3次面接とステップアップしていく企業の場合、1次面接は人事部人事課の採用担当者が対応しますから、学生としての常識やマナーを備えているかを見る程度ですね。
ここでは妙に落ち着きがないとか、集中力がない学生をふるいにかけるだけ。
合否の判定権を持つお偉いさんに通していいかどうかを判断する軽い関所のようなものなんです。
だから、ここではバカ受けを狙ってはいけないんです。
あくまでも、明るく清潔感のあるキビキビとした学生でなければならない。
間違っても、大輪の牡丹とか錦鯉が水しぶきを上げて撥ねているような柄のネクタイとかしめてはいけないのです。
だから冒頭にあげた、当たり前の質問にも模範解答で対処するのが得策なんです。
間違っても、「その質問、就活ガイドブックに載ってましたよ」とか「うちで飼育しているオウムだって答えられるベタな質問ですね」なんて好戦的な態度はダメですよ。
2次面接からが個性を出す
2次面接、3次面接で合否が決まるとしたら、2次面接は各部署の部長クラスがでてくるはず。
で3次面接は役員あたりでしょう。
実際に配属されるのは各部のトップが面接するのが2次面接というわけです。
だから、ここで入試意欲とやる気度を見せないとダメなんです。
企業側は様々な角度の質問で学生がどんな人物なのかを知ろうとします。
ここで大事なのは;
前向き志向、ポジティブシンキング
めげない、諦めない精神力
客観性があり、注意深く、慎重に物事を判断する
20代のキラキラした輝きと、かつての反省から勇み足には極力注意を払う自己抑制がある、とういうのが年齢的には美しい姿でしょう。
自分の見せ方
20代前半でありながら、妙にソツのない物腰とか、淡々としていて落ち着きはらった冷静さがマイナスに働いているケースがあります。若者の未知なるパワーのうえに上蓋と重石をかけてしまっているような残念なタイプです。
高校、大学で人間関係に苦しんできた人達は、人との関わり方での損得勘定が植え付けられている可能性があります。
ノリで物事を判断しては危険だという慎重さが、逆に得体の知れない薄気味悪さとして滲み出てしまっている人。
それとは真逆に、ポジティブさを表現するためにテンションの高さを前面に押し出して、身振り手振りで大げさに振る舞い、目をキラキラと輝かせるタイプ。
どこか浮ついた人間のように見えて、本性の上に被り物をしていて、カルト宗教のスピリチュアルチックな教えをまとっている感じがする。
長所と短所の微妙な線引き
自分の短所がわかっていれば、長所のおのずと見えてくる、といいます。
二つは背中合わせなだけで、見る人の角度や、その時々のタイミングで短所にも長所にも成り得るというものです。
『前向き志向、ポジティブシンキング』は長所・強みと捉える事ができますね。
これを極端に助長させると短所、弱点ととなるのがセオリーです。
やってみましょう。
結論がなかなかでなくても成功すると信じて前に進めていく。
たとえ壁にぶつかっても自分を信じて突き進む。
そして最後に失敗だったと分かった時、気持ちを切り替えて別の方へと進路を切り替える。
これを仕事でやられたら企業としてはたまったもんじゃないですよね。時間と労力のムダです。
ここで自分の性質の「客観性」が役に立つのです。
「自分は前向き志向・ポジティブシンキングでありながら、どこか客観的に自分を常に見ているところがあって、極端に前のめりになっている場合などを自分でモニタリングしつつ自己抑制をかけることができる」とすることができます。
あなたの欠点は何?と問われたら
長所が短所に変貌しないよう、自己抑制を働かすと上記しました。
だとしたら短所は何か、と問われて「何一つとして短所などありません」と答えてしまうべきなのでしっょうか?
そこまで自己肯定が強すぎると、やっぱり人間味がありませんね。
至らぬ点だと知りつつ、そこをうまくカバーして生きていくのほうが断然共感が持てるわけです。
自分の弱い部分を知っている方が血の通った人間らしくていいんです。
自分の欠点を作ろう
『執着とこだわりが自滅を招く』と『人間は潜在的に現状維持がすき』いう記事を以前書かせて頂きました。
この二つは、人が現代社会の荒波を生き抜くうえでは注意すべきポイントだと思っているんです。
前者について少し書かせて頂くと、一つの事に執着(こだわるも同意語)しすぎると、だんだんと視野狭窄に陥ってしまうのです。
自分だけの世界に入り込んで周りが見えなくなってくる。
他のやらなければならない事柄を放り出して、もくもくと一つに没頭する。
それが上手くできればまだいいのですが、失敗でもしようものならメンタルが一層こだわりの元へと傾いていくんです。
生きる上でのバランスが崩れて、自己満足(自己不満足でもある)に陥るという事。
だから、「自分の欠点は凝り性で、一つの事にエネルギーを注ぎがちになる事」と答えるのが正解ですね。
ただ、凝り性(執着とこだわり)は上記の通り自滅へと地続きになっているとを常に意識している、と自制しているのを忘れずに述べることが大切なんです。
もう一つ、後者の現状維持についてです。
もし、短所について、さらに話が及んだ場合のネタとして持っておけばいいのですが、人間って現状維持が好きなんです。
「新しい事がしたい」とか「刺激が欲しい」という人がいますね。
これって、あまりにも変化のない生活に嫌気がさしている証拠で、朝起きて仕事に行き、家に帰ってご飯食べて寝る、のルーティーンが延々継続している結果の心理的反応です。
殺人事件を追っている刑事さんとか、毎日午前午後2回公演の舞台俳優とか、世界中を飛び回る神の手を持つ脳神経外科医とかだったら、刺激が欲しいなんて思わないものです。
もともと携わりたい仕事があって、その結果があまり忙しい神経の休まらない毎日を過ごしている。
そのタフな毎日に慣れていてそれが、現状となっているから、そこからもう一段ギアを上げたいとは思わないんです。
長年やり慣れた行動を、もう少しだけ改善して楽になるように、って考えは持たないんです。
だって、今のままの方が気が楽なんですら。
日本の自動車会社が世界にアピールできる『改善活動』ってあるじゃないですか。
あれは工場を経営する側が現場に対して命令するところから始まっています。
現場から自発的に改善活動が提案さえるようになったのは、改善活動が仕事の一環ともてはやされるようになった、〇〇改善賞みたいのが出てきた結果なんです。
これをやる事で、仕事効率が5%アップするとか、コストが10%カットできるとか、でトヨタあたりがガンガン世界にアピールしたから。
でも本当は、多少効率が悪くてもコストがかかっても、現場の作業員は新しい作業工程に変えるのにはメンタル的に抵抗がある。
できればやりたくない、というのが人間としての本音。
だから、『ああ、面倒臭いなあ』と思ったら「人間って安定を好む動物で、潜在的に現状維持」という自分の欠点を思い出して新たな挑戦をしょうと思っています、と答えるのが好感が持たれるコツなんです。
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