延々答えのでない悩み事。
堂々巡りで解決の糸口が見つからないんです。それどころか事態はさらに悪化していく。
こんな状態が3ケ月も続くとボディーブローのようにじわりじわりと効いてきて、身体や言動が異常事態のSOSを発信してくる。
胃痛
下痢 過敏性腸炎
円形脱毛症
不眠
食欲不振や拒食
アルコール依存
ワークホリック
湿疹
声が出ない
幻聴、幻覚
イジメ
万引き
ここでは心の不調が身体に揺さぶりをかけて来た時、どう初動対処すべきかについて解説してゆきます。
心の不良原因がわかっているケースの場合
仕事量が多すぎて残業時間が半端ない。土日も出勤でリラックスとは程遠い生活が数ヶ月続いている。
こんな状態だったら、心が悲鳴を上げるのも無理はないですね。
何はともあれ、厚生労働省が定めている三六協定を盾にして会社側と話し合うしかないでしょ。
でも、ブラック企業ってだんだんと減ってきています。
国の取り締まりが厳しくなってきてるし、働き方改革が本流になってきているでしょ。
だとすると、アナタ自身の仕事に対する向き合い方に問題がある可能性をさぐるべきなんですよ。
自分でやらなきゃ気が済まない
他人に物事を任せられない人っているでしょ。ちょっとでも間違いがあると二度手間、三度手間になるから最初から最後まで自分だけで完結しないと気が済まないの。
口癖は「体が2つ欲しい」なんです。
これが原因で、つねに仕事の負荷はパンパン。朝から深夜まで、土曜日も日曜日もデスクにへばりつきっぱなし。
困った物ですね。
仕事の立場をかえてみる
残業三昧のアナタは仕事の目標をどこに置いているかを考えると誤解がみえてきますよ。
会社はアナタの実力を見て、その仕事の取りまとめを期待しているんです。完成の期限を定め、それまでミスのない結果を出してほしいと考えている。
その為には、手足となる部下を上手く使いながら、効率的に仕事を進めて欲しいと。
でもアナタは完全主義のあなたはミスを恐れて、すべてを自分で対応しないと気持ちが悪いんです。もし部下がミスをしたら、仕事全体が滅茶苦茶になると不安を抱いていて、それなら自分一人で昼も夜も頑張って成功させた方が完成度の高い仕事ができると判断した。
部下を使って自分が使える時間に余裕を持たせるのは大切な事。
その為には部下のミスを極力い無くすための仕組みと、ミスがあったときにそれを発見し、修正できる仕組みを作ることが大切なんです。
自分一人で対応したら丸々一日プラス残業4時間かかるとしたら、12時間の労働となる。
それを部下二人をつかって三人で5時間~6時間で完成させ、アナタが2時間つかってミスがない事を確認する。
部下の能力が上がってくれば、もっと短時間で対応できるだろうし、ミスも減るからアナタがチェックする手間も減っていくわけです。
他人に任せて時間を作り、その時間でミスの有無と修正ができれば、ド残業による心の不調が払しょくできるでしょ。
時間が足りないときは仕事を分散する。
分散するときは、自分で張った方が早いとか、正確だとかは考えずに、それを込み込みで分散することでメンタルが軽くなるんです。
職場での人間関係に悩んでいる
職場の人間関係が悪いのはキツいですよね。こわーいお局さまがいて、1日8時間、月曜日から金曜日までネチネチやられる。
朝から機嫌が悪い日は、八つ当たりされてモチベーションは下がる一方。外出の用事でも頼まれないかと、社外逃亡で時間が過ぎるのを本気で願ったりする。
こんな環境だったとしたらどこに目を向けるべきか?
自分以外の人たちは、お局さまからいびられた過去はないのかを調査しないと突破口は見つからないんです。
人間関係がもつれる原因
人間関係が心の悩みとなっている人って少なくないんです。
気が合う、会わないとか。
生理的に無理とか。
昔意地悪された人に似ているとか。
だから人間関係でギクシャクしたって大して気にすることはない。
ただ、相手が絡んでくるとなると鬱陶しいし、相手が年上だったり、それなりに影響力がある人だと無視するわけにもいかないの。
そんな場合には、相手がどんな人なのかを探らないと解決まで時間を浪費してしまうんです。
一般的には、愛想がない、仕事ができすぎる、態度が悪い、会社の上層部とつながっている、、、等々が人間関係をまづくしますね。
簡単に言うと、“やっかみ”です。
40歳を過ぎても未婚で、見た目もぱっとしない女の人(決して美魔女系ではない)って、若くてピチピチした可愛い女性社員を見て、あんまりいい気持ちはしないでしょ(人にもよりますけどね)。
だから、そんなくだらない理由でギクシャクするなら、それはそれでいいと割り切るか、少し大人になつてこっちが折れるかです。
なぜ気持ちが晴れないか、その理由がわからない
アルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存等々に陥った人だって最初は何かの原因があったはず。
でも今となっては、そんな原因をほじくり返したって仕方がないんです。
とにかく、いまのまま依存症でいる事自体が地獄なわけだからそこから脱しないといけない。
酒を飲のんだら泥酔して正体を失うまでやめられない、欲しいわけでもないのに買わずにはいられない、ギャンブルのスリルに身を投じないと居てもたってもいられない、、、。
止めてまともにならなければいけない、と心では感じているのに身体が言うことを聞いてくれないみたいな感覚ですね。
もともと、お酒、買い物、ギャンブルに手を出すなんて誰にでもある事なんです。さらに、それらを定期的に繰り返すのも全然普通の事なんです。
でも、ある人は依存症に陥り、ある人は余暇として楽しんでいる。
一体、どこが分かれ目で、どうしていれば依存症になどならずにいられたのか。
これは依存症を克服する意味ではしっかりと理解しておかなければならない脳のメカニズムなんです。○○しなければいられない、という精神状態へと突き動かす原動力は脳内で泌物質される快楽物質なんです。
快楽物質の分泌とアルコールの飲酒が結びついた時、それがアルコール依存症の始まりなんです。
心が落ち着かず、気持ちを晴らすつもりで始めた酒、買い物、ギャンブルが病みつきになった。適度な量で断続する分には大してリスクはないんです。
ただ、多量に継続していくうちに、ある瞬間に脳内で快楽系の物質とリンクしてしまった。
酒を飲むと、こんなに気持ちがいいのか、と。
買い物って、こんなにも楽しいのか、と。
ギャンブルって、こんなにスリリングで興奮するものなのか、と。
ここから地獄へと転がり落ちるんです。
ちょっと毛色の異なるワーカーホリック(仕事依存症)
仕事依存症って、2系統ありますね。
一つはモーレツ社員が出世を目指してクタクタになるまで仕事をする。明日も死ぬほど仕事をする。
気が付くと、仕事を体力の120%しないと気が済まないような仕事依存に陥っている。
休みの日でも、仕事をしないと落ち着かないという症状ですね。
もう一つが、嫌な現実から目を背けるために仕事に打ち込むというパターンです。
子供の教育についてはすべて妻に任せたから、俺は関与しないとか、親の介護にかかわっている時間はないとかいうスタンスです。
かつての日本社会みたいに「仕事なんだから仕方ないだろう」と男の優先事項のトップに仕事をもってくるやり方です。
依存症になると脳が突っ走るでしょ。
脳内麻薬が分泌されて疲れとか麻痺させちゃうの。
で、仕事が終わって帰宅したあと脳内麻薬が切れて、すごい疲労感とかに襲われる。神経がピリピリしてて妙にハイテンションになったり落ち込んだり、仕事しなきゃと焦りを感じたりで自滅するんです。
依存症は断ち切って、二度と近づかないと腹をくくるしかない
依存症を表現した医者がいました。
「沢庵になったら、もう二度とシャキッとした大根には戻れない」と。
これ、依存症は一生治らないって言っているんです。脳のある部分が異質に変貌し、普通の人の脳と同等には回復しないってことなんです。
専門施設に入院してアルコール依存症を治療し、無事退院できたとしても、酒をたったコップ半杯飲んだだけでまた依存症はぶり返すんです。
絶対にコップ半杯ではおさまらない。
買い物依存もギャンブル依存も同じなんです。
依存症になったら、もう心の問題どころじゃない
心の不調があって、余暇のつもりで酒やギャンブルや買い物に手を出した。その結果、依存症に陥ってしまったとしたら、もともとの心の不調問題を解決したって意味はないんです。
とにかく依存症を押さえ込まない限り、身体への悪影響は止められないの。
おおもとの、心の問題なんてどうでもよくて、“飲まない、買わない、打たない”を徹底しるしかないんです。
まとめ
心の問題が体に違和感を与える例として3つ挙げました。
自分が何でもやらないと気が済まない人。その結果、仕事量が増えて残業地獄に陥る。
これを解決するには、部下を使って自分のフリーの時間を増やす。その時間を部下のミスに充ててつつ、部下の成長を待つ。
つまり、自分の考え方を変えるという作戦です。
人間関係がギクシャクして、それが仕事に支障をきたすようになってきたというもの。人間関係で上の立場の人から虐められるのは、その人よりも若年なのに能力が優れている場合。出る杭は打たれるみたいなもの。
人間関係を改善するには、少し可愛げのあるキャラに自分が変わるのが手っ取り早いんです。
つまらない”やっかみ“なんか無視すればいい、という考え方も一案。
数年で立場的に逆転するのだから、と。
最後に、依存症の場合です。何か面白い事ないなあ、とちょっと息抜きのつもりだったのが、いつの間にか依存症に陥った。脳内の快楽物質を分泌するようになってしまったら逃げられないんです。
元々の、“何か面白い事ないかなあ”という欲求を満たす趣味が見つかったとしても、それはそれ。依存症の「解決には直結しない。
新しく見つけた趣味を生かし、“飲まない、買わない、打たない”を徹底しるしかないのです。
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