八王子市の高校1年生の拳銃による自殺って “悲惨な死に様を見せ付けてやる”みたいな当て付けがましさを感じませんか?
2020年6月8日の午前8時半頃に、母親が銃声を聞いて息子の部屋に駆け込んだところ、頭を拳銃で打ち抜いて死んでいる我が子の姿を発見した、との報道です。
遺書は無し。
拳銃な米国スミス&ウエッソン社製のリボルバー。
ただ死にたいだけなら拳銃で自分の頭を打ち抜くなんて事しないでしょ。
“俺の死にざまを見て、何か感じてくれ!”みたいな自己顕示欲の塊みたいな死に方ですね。
ここでは八王子市高1自殺の裏に隠された心の叫びを考えてみたいと思います。
疑問なのは拳銃の入手経路っていうけど
新聞やテレビ報道では、高校一年生がどうやって拳銃を入手したのかを最大の疑問としていますね。
30万円~40万円する拳銃を高校生が気軽に買えるわけがないと。
まずは、本当にそれだけの価値のある拳銃かどうか、性能を検証してみないと分からないんです。
ネットの闇ルートで拳銃って売られているでしょ。
だから、まともに使える物なのかどうかを確認する必要があるんです。
普通に的を狙えないようなボロボロの拳銃をネットで横流している可能性だって大きい。1メートル先の的にも命中しないようなガラクタ同然の銃とか、実弾を打てるようにモデルガンを改造した物とかも出回っている。
YouTubeで“モデルガンでは絶対に実弾は打てない”とモデルガンマニアがうったえているのを見たことがあります。
でも実際にはモデルガンを改造して銃刀法違反で逮捕される人いますね。
二束三文のバッタ物でも、自分の頭に銃口押しあてて引き金引けば絶対に銃弾は命中する。だから、今回の自殺に使用された拳銃が性能的に問題ありの銃だとわかれば、闇のネット販売を利用したとわかる。
PC履歴から販売元を突き止めることだって可能です。
なぜ、拳銃で頭をぶち抜いた
普通の自殺なら、ビルからの飛び降りとか、首つりあたりを考えるでしょ。
この高1男子の拳銃自殺ってド派手な演出を兼ねた当て付けみたいに感じるんです。
自殺に追い込んだ者たちに恨みを込めて、派手に死んでやるみたいな自己顕示欲。
彼は中学2年生後半から引きこもりが始まって、今年4月通信制の高校に入学するも新型コロナの感染防止で休校が続いていたんです。
それが6月1日からSTAY HOMEが解けて週に3日くらい登校する必要が出てきたんです。
でも6月1日に登校しただけで、あとは引きこもっていた。
コロナ感染防止の自粛が解けて、普段の現実が戻ってきたのが逆に彼にとっては地獄だったと推測できますね。
いじめが原因じゃなく、家族からのプレッシャー
中学2年生の後半から引きこもっていたのだから、イジメを苦にした自殺とは考えづらいですね。
学校に行っていないのだから、少なくとも現時点ではイジメは受けていないんです。遺書が残されていないから、自殺の原因は明確にはなりません。
でも家庭環境として「学校に行きたくなければ行かなければいいじゃない」っていう自由な雰囲気ではなかったんです。
彼の肩には“学校に行かなければならない”という義務感が重くのしかかっていた。
それは誰からのプレッシャーだったのかと言えば、家族以外ないですね。
月曜日の朝起きたら死のうと決めていた
自殺する人って休み明けが多いですね。
夏休み明けとか、冬休み明け、曜日だと月曜日ですね。
まるで現実から逃げるように死んでいくの。
“自殺するくらいなら、学校なんかサボればいいじゃん”っていうふうに開き直れない。
もしくは、開き直りを許さない環境があるんです。
言いたい事があっても言えない。
自分の気持ちを言語化できないもどかしさと、身近な家族すらも引きこもりのつらい現実を理解してくれない悔しさがあった。
遺書にしたためたいけど、何と書いていいのかわからない。
だから、どれだけ通学するのが苦痛だったのかを家族に知らしめるために、敢えて拳銃で頭をぶち抜いてみせた。
月曜日の朝起きたら拳銃で頭を撃ち抜くって決めていたんです。
だから朝8時半の寝起きに事を起こしたんです。
どんな気持ちで自分の頭を拳銃で打ち抜いたのかを思い知れ、という家族への当て付け的な自殺にみえるのです。
【広告】
関連記事
【広告】