兵庫県宝塚市で起こったボーガンによる家族殺人事件。
ボーガンの弓を引くのに一本、15秒から20秒ほどかかります、との専門家の解説。
が、「静かだが頭蓋骨貫通するパワー、被害者は即死で声も出ず」を考えれば屋内での複数殺人にボーガンを凶器として選択したのは理にかなっていた。
警察の取り調べが開始されて、徐々にわかってはきますが、、、。動機はいったいなんだったのでしょうか?
小学生の頃に書いた作文でも、つい最近の言葉からも“自分が変われば、世界の何か一つでも変える事ができる”と繰り返しています。
これって現状に満足していないことの現れですね。
それも10年以上もの長きにわって不満が蓄積していたということです。
で、野津英滉容疑者はいったいどんな人物なのでしょうか?
今知り得る情報を基に、そのあたりを探っいきたいと思います。
計画性のある考え抜かれた殺人
「ボーガンの弓を引くのに一本、15秒から20秒ほどかかります」とテレビニュースでボーガンを販売しているお店の店長さんが言っているのを聞きました。
弓をボーガンにセットして、矢を引いて打てる状態にまで持って行くのに要する時間の事ですね。
たぶん、複数人を計画的に殺害するには不適切な凶器と言いたかったのかなあ、って思うんです。
でもね、もう少し深く考えてみて下さい。
ボーガンのメリットは音が静かで周囲の人に気づかれはずらいんです。
さらに被害者が大声で叫んだり、助けを呼べないようにするには即死させるのが一番でしょ。
即死させるなら頭蓋骨を貫通するダメージが効果的なんです。
これを満たしているのがボーガンじゃないですか。
理にかなった武器の選択だったんです。
動機は何か
現状への不満といっても、その感情はバリエーションにとんでますね。
弟を含めて家族皆殺し、ってところが気になりますね。
親族の殺人事件でよくあるのは、父親との折り合いが悪かったとか、口うるさい母親がウザかったとか、そんなところでしょ。
家族皆殺しをたくらむということは、一緒に住んでいた人全員が敵だったという事。
それも小学生のころからずっとです。
で、一つ重要な情報として“通っていた大学への授業料が昨年の9月から納められていなかった”って事があげられます。
もしかして、家族の中で英滉一人だけが長い間、虐げられていたんじゃないか、って疑惑がここで持ち上がってくるんです。
英滉の人物像
高校の同級生や近所の人たちの証言では、最初のうちは“穏やかな青年というイメージ”でしたね。
でも暫くするうちに、“スイッチが入ると急に凶暴性が増す”と別意見がドンドンでてきた。
衝動的でキレやすい面があったって事なんですね。
この症状は重症なケースでは“境界性パーソナリティ障害”で、軽い場合だと“癇癪持ち”とか“瞬間湯沸かし器”みたいに言われます。
子供の頃から何かを変えなければ、という思いを抱えていたのはこれだったのではないでしょうか。
普段は温厚で真面目だけれど、気に食わない事を言われた瞬間にスイッチがはいって、まるで別人みたいにキレてしまう。
わかっていても自分の意思ではなんともできないんです。
カット頭に血が上り、手の付けられない激情型の怒りがこみあげて怒鳴り散らしてしまうんです。
自分の中にある、まるで二重人格のような違和感を取り除きたいという思いだったのでは。
祖母と母の印象
祖母や母親は極めて穏やかな人だった、とご近所の方々が口々に言っています。
“なぜあんないい人たちが自分の孫や息子に殺されなければならなかったのか、と釈然としないんです”、と。
が、温厚さは英滉の怒りを買わない為の作戦だった。
境界性パーソナル障害者の扱い方の難しさは痛いほど身に染みていて、家族全員が団結して対処しなければ一期に雰囲気が悪くなる。
物を壊したり、壁を蹴ったり、窓を割ったりするのを抑えるためには、○○を怒らせてはいけない。
なんでも英滉を笑顔で受け入れるしかないと決意した。
そして英滉がいないときだけが本当の家族団欒の時だった。
まとめ
あくまでも今ある情報からのプロファイリングですが、野津英滉は人格障害。
一度、気に食わない事があると突然スイッチが入って衝動的になりキレる。
それが本人にとっても長い間違和感として心に突き刺さっていた。
自分が変われば何かが変わると思っていたんです。
それを祖母、母、弟も身に染みてわかっていて、英滉が不在の時だけが家族団欒の時だった。
が、英滉はそんな家族に不満を抱いていた。
なぜ自分だけがこんな目に遭わなければいけないのか。
この性格を直せないのは家族の本当の意味での協力が得られないからだ。
が、もう何もかも嫌になった。
家族全員を殺して、もやもやを晴らすしかないだ。
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