TVコマーシャルで『~さんの言っている事、正しいだけで全然おもしろくないですよ』ってセリフが大好き。
耳にずっと残っていて、自分の身の回り(勤め先の事ですけど)でもあるあるなんです。
欧米だとユーモアのセンスがある人、ない人、みたいな表現をする。
デーブ・スペクターの冗談がドスベリするから、欧米人の日本人の笑いのセンスはたぶん違うんでしょう。
でも、その社会でウケればそれでOKなの。
最近はスベリ芸人でも稼げるしね。
場の空気を一瞬フリーズさせて、1秒後にスベリ具合を味わう。
デーブ・スペクターも早く、その域に到達できるのを祈るばかりですが、ここでは人の耳を刺激して話に引き込むための笑いのセンスについてお話いたします。
冒頭の挨拶がつまらない人の傾向
社会人になると、“ひとことご挨拶をお願いします”って事が良くあるんです。
新年会や忘年会の乾杯の挨拶や、問題解決の話し合いの場の討議前のひとこと挨拶、定番の披露宴の挨拶とか。
こんな時に気の効いたダジャレとかオチが入れられるかどうかで、挨拶のセンスが全然違ってくるんです。
挨拶の話がつまらない人の傾向はたいてい決まっています。
まず、今の世の中の風潮を述べるの。
最近だったらコロナウイルス感染いついて。
こんなの毎日テレビで専門家どうしが議論しているんだから、ド素人の意見なんか聞きたくもないでしょ。
それにも関わらず、テレビ出演しているコメンテーターらの意見に同乗して、あたりさわりない自分の意見を述べる。
おとといきやがれ、って感じです。
最後に、挨拶の主旨に絡ませて、オチのひとつもなく適当な言葉でしめくくる。
たった5分程度でも、こんなのを聞かされると時間の無駄だなあと思いますね。
新年会の乾杯の挨拶なら『一年は早いもので、もう新年かい!』くらいのダジャレを入れないとダメ。
滑っても今の時代は、周りがそれを笑いに替えてくれるから、堂々と滑ればいいんです。
スベって空気をフリーズし、間髪入れずに大笑いする
つまらないダジャレを言ったとするでしょ。
そこで間髪いれずに、自分で大笑いするのがフォローなんです。
この笑いがためらい笑いとか、引きつり笑いじゃダメ。
控え目に笑うんじゃなくて、最高におもろいダジャレだった、っていうふうに笑わないと。
じつは、これが自分のそれ以外のギャップとなって面白さを引き立たせるんです。
聞いていた人が“呆気にとられる”っていう状態ですね。
つまらないダジャレ ⇒ 一瞬のフリーズ ⇒ 自分の大笑い ⇒ なにがそんなに面白いの?っていうギャップ
これで1セット。
やった事ない人は練習が必要なんです。
ダジャレはつまらなくていいから、練習の必要はなしです。
躊躇しないで大笑いする練習が絶対に必要なんです
多分、人目をはばからず意図的に大笑いするなんて、普通だとできませんから。
だからいつでも、大笑いできる練習を積むの。
これができたら、つまらないダジャレで大ウケできるんです。
ウケるか、スベるかはっきりしていた方が救いやすい
スベリ芸が認知されつつあるから、スベるときは思い切ってその場の空気をフリーズさせちゃった方がいいんです。
回りから“つまんねー、それ以上言ったら退場だからな”って切られちゃうくらいの方がいいんです。
中途半端なのがいちばん痛々しい。
個人的にあまり好きじゃないのが“○○とかけて○○と解く、そのこころは、どちらも○○でしょう”っていう謎かけ。
共通項を見つけて於いて、どちらも、つてオチを付けるのはいいとして、共通項が上品すぎるんです。
とっさに共通項を見つけなきゃならないから仕方がない。スピード感がないとプロとして失格ですからね。
“なるほどねえ”止まりで、笑いにはつながらないの。
披露宴の挨拶で
『新郎新婦の愛の誓いとかけて、便秘症のクソと解く。その心は、どちらも石のように固いのです』
これくらい下品にやった方がウケる。
“汚い、お祝いの席で!”とか“場をわきまえろ!”とかヤジられても、それはいいんです。
“便秘症のクソと解とく”あたりで、さきに答えを言われちゃうかもしれないけど、それはそれでOKなの。
結構ウケるのが人の悪口
今は亡き、立川談志師匠の枕(本題の落語の前にしゃべる世間話みたいなもの)を聞くと人の悪口がどれだけ受けるかが分かるんです。
政治家のとか、毒蝮三太夫(ドクマムシダンダユウ)とか、落語家仲間の悪口。
社内の挨拶だったら、社内の人の悪口がウケるんです。
もちろん、事前に本人には話を通しておく
このまえ営業2課の○○課長と飲みに行ったんだけど、○○課長が隣に座ってた女の人のケツを触っちゃったの。
その女の人がカンカンに怒って痴漢、痴漢って飲み屋じゅうにひびきあたる声で叫んだんです。故意に触ったわけじゃないって最初は低姿勢で謝っていたけど、相手も酔っていてボルテージがあがっているから全然おさまらない。
そしたら、課長がいきなり立ち上がって、
「どうせ触るんだったらアンタのケツじゃなくて、そっちの若い方のを触るよう」
とかいって、なっオマエだってそう思うだろう。
結局、その人達の会計も払いますから、って自分が謝罪して帰ってもらったんですけどね。
全くのデマはマズイけど、多少盛った悪口は最高に受けますから、おススメなんです。
それに、身近の知っている人の下世話な話だから、みんな聞き耳を立てるんです。
年齢によるウケの違い
日曜日の夕方、『笑点』っていう番組やっているでしょ。
あの、大喜利が苦手なんです。
大長寿番組だから視聴率も良くて、人気もあるはず。
子供の頃は親と一緒になって見ていたけど、16歳、17歳くらいからだんだん見れなくなってきた。
“うちわウケ”みたいに思えて、このオチのどこが面白いの?みたいに。
多分、年齢によって笑いのツボが違うんでしょうね。
穏やかな年齢層には受けるけど、ギラギラした年代層は受け付けないとか。
でも最近はギラギラの年代から抜け出しているけど、オレって精神年齢が円熟していないのかなあ、っていう疑問があったんです。
で、いろいろ考えた結果、『サザエさん症候群』と横並び的な存在なのかなあって。
明日からまた仕事か、って現実を思い起こさせるシンボリック的な存在ね。
サザエさん症候群
情熱大陸症候群
笑点症候群
オレの中の3大症候群TVプログラムなんですよ。
まとめ
つまらないダジャレでも、それを利用して、場の空気をフリーズさせ、間髪いれずに大笑いする。
“つまらない話だ!”とはっきりしていれば、周りが上手く笑いに誘導してくれる。中途半端だと、痛々しくて潰しが効かない。
“○○とかけて○○と解く、そのこころは、どちらも○○でしょう”っていう謎かけは、上品な回答だと観客は納得するだけ。下品な答えが笑いを誘う。
身近の人の悪口、下世話な話はみんな聞き耳を立てる。
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