イタリア、スペイン、アメリカくらい深刻な感染状態になったら、まず一致団結しますね。
誰もが弱気になってきて、どうにも自己判断ができずに強いリーダーの号令に従う。
人間心理としては良くあるパターンです。
自分の判断の方が政府の呼びかけなんかより正しいって悪い意味での余裕があると、一枚岩にはなれない。
ここでは、本音と建前が混在するぬるい環境と、否応なく同じベクトルへと行進する心の変化について解説いたします。
みんなで乗り切ろうと言いつつ買い溜めに走ってしまう
新型コロナウイルの感染拡大で緊急事態宣言が発令されたら、スーパーマーケットの棚から食べ物が消えてしまう。
そんな事態が頭をよぎり、おお慌てで買い出しに走るのは責められない。
“備蓄は充分あります”、ってテレビニュースでは言うけど実際、肉も野菜もカップラーメンも棚から消えているじゃない。
「みなさまが一致団結、家からの外出自粛し、国民が一体となるべき時でございます」って上品に問いかけられても響かない人には、右から左なんです。
買い出しに走る人にとってみれば、本音と建前ほどの裏表を隠しているつもりはないんです。
都知事の会見内容から、目くじら立てて反論するほど強いメッセージに思えなかったから、ただスルーしていただけなんです。
家の中にいろ!
生活物資は100パーセントスーパーマーケットの棚に並べておく。
政府が保証するから心配するな。
これくらい言ってくれないと買い溜めなんかは止まらない。
その理由は、買い溜めは家族の為だから。
食べ物が無くて、家族みんながひもじい思いをするのが嫌だからなんです。
独り者はコンビニ行けば品薄なんて皆無だよ、って涼しい顔してるんです。
これが正真正銘の本音と建前
事業の業績不振を建て直しの為に、みんなのチカラを貸してほしい。
ビジネスが軌道にのるまでの辛抱。
平日の残業、土曜日か日曜日の休日出勤、よろしくお願いします。
こんな事言われたって、その気になるのは一部の上層部だけでしょ。
普段から手厚い待遇を受けている人は、それを取り戻すべく踏ん張るの。
でも、そうじゃないぺーぺー社員の心には全然響かない。
こんな時だけ都合のいい事を言いやがって、ってことになる。
残業するフリしてパソコン画面みながら遊んでるとか、土曜日に半日だけ出勤してダラダラしているだけ。
まさに本音と建前なんです。
子供の頃から刷り込まれた偽善的な心
平等、公平なんてそうそうあるもんじゃない、って子供だっていつの間にか知るんです。
生活レベルや環境は生まれたときから決まっているでしょ。
見た目、かわいい子とブサイクな子もいる。
それこそ頭の良し悪し(知能指数みたいな生まれつきの)もあるでしょ。
そういう面の優劣は、優しさとか、頑張るチカラとか別のところで神様がバランスをとっているのよ、って諭されても、そんなふうに諭す事自体、不平等を認めていることになる。
別の尺度を引っ張り出してきて帳尻を合わせようとするんです。
それでも、やっぱり不公平だよね、あまりにも理不尽だよね、誰にだってわかるでしょ、ってとき
同じ大きさに切り分けられたケーキだって、撮る順番はジャンケンで決めるでしょ。
大きさに不平等があるからなんです。
子供だって小さいなりに理解していて、ある程度の不平等は仕方ないって思っている。
ちょっと悪質な裏と表
親友が恋心を抱いているイケメンと、半年も前から付き合っていた、なんていうの聞いた事あるでしょ。
ああいうのは悪質だね。
絶対内緒だから、って二人陰でくっついている。
その一方で、恋の相談に乗って、適当なアドバイスしてたりするパターン。
タイミング逃して、言い出すに出せなかったのが、時間が経つほどに引っ込みんがつかない。
こう考えると悪質度は低くなりますけど、案外、陰にかくた密会みたいな恋のほうが燃えたりするんです。
試験の準備なんて何にもしていないよ、って言いながら陰でガリガリ勉強している子供もいます。
がり勉が照れ臭いのなら、まあ分からなくもない。
そうじゃなくて、親友にだけは負けたくないから、何も準備していないと油断させてくのが目的だとすると汚いね。
でも、こういう見せかけだけの親友関係って少なくない。
いじめ問題とかであっさりと裏切るタイプかもしれないですね。
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