収賄と贈賄は人間の性|権力をもった瞬間から、本人も周囲の人も勘違いし始める

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俺にはもらえる権利がある、と勘違いする人。

あの方には是非、志(こころざし)を差し上げておかなければ、と勘違いする人。

 

これが収賄と贈賄の心理なんです。

 

人は偉くなった分だけ許容範囲が広がります。許認可を与える範囲や責任を取る範囲。

007の殺しのライセンスみたいなものです。

 

与えられる、ただで飲み食いできる、金を支払わずに遊べる・旅行に行ける。

それを満面の笑みで認める側にも間接的なメリットの期待があるわけです。

 

ここでは権力を持った瞬間から始まる奇妙な勘違いについて解説してみたいと思います。

権力を持った人の言い分|あげると言われたからもらった

 

よっぽどの悪徳政治家でもない限り、自分から金をせびりに行くことはないでしょう。

儲かるから政治家を志した人もいるだろうけど、はじめの一歩は国家を動かす仕事がしてみたい、というところから入ったはず。

 

ところが、ペーペー議員から役がついたあたりで内側から脂ぎった迫力が湧き出てくる。そして、周囲からの待遇が変わってくる。

出先で接待を受け、ちょっとした土産を持たされたあたりから、“俺ってこういう立場にたったの?”って勘違いし始めるわけです。

 

順番としては周囲からのヨイショが先で、それ触発されて本人の言動がビッグになる。俺には、もらえる権利がある、と。

と、同時に断ったら失礼にあたるだろう、と自分自身に都合のいい解釈で見事両足を泥沼に突っ込むことになるわけです。

 

法律を無視するつもりはないのだろうけど、“いままで頑張ってきた俺へのご褒美だ“と考えちゃうのが人間の性。

そこを跳ねつける強靭なメンタルがないと、地獄に逆落としが待っているの。

一般企業はもっと酷い状態

 

一般企業の方が金銭のだらしなさは酷いですね。

カルロスゴーンほどじゃないにしても幾らでもありますよ。個人宛のお中元、お歳暮はさすがに断らなければならない社内規則を設けている会社が一般的です。

 

そのかわり、自腹じゃ行けないような高級な店でご馳走になる。その店の名物の佃煮の詰め合わせをお土産にもらう。

ここまでなら、まだオレ的には許せる範囲。

 

でも接待という名目で、社内の同僚と飲み食いするんですよ。上層部の人間どうしで、かわりばんこに接待し合っているの。

領収書もらって、“xxx社の営業部長及び専務と会食“で社内に費用の請求申請しているの。

給料たくさん貰っているのだから自腹で飲めよ、って言いたくなる。

 

たまに部下を連れて居酒屋で飲み食いさせて、“今日は俺のおごりだから“って言ったら会計の時に注目してくださいよ。絶対に領収書もらっているからね。

“俺のおごり“じゃなくて、アンタそれって会社の金じゃん、って事なんです。全然悪びれる様子もないし、会社の金は俺の金みたいな雰囲気で飲み食いするの。

“部長以上のおこずかいは会社もち”って会社規則にでも書いてるかと思っちゃうくらい堂々と使う。

 

殺しのライセンスは007だけじゃない

 

『007・殺しのライセンス』はフィクショだけど、現実の世界にもあるんです。

 

一つは法務大臣。

もう一つはヤクザの世界。

 

法務大臣が刑事訴訟法のもと死刑執行命令書にサインをしたら5日以内に刑を執行しなければならない、とあるんです。

だから、法務大臣にも殺しのライセンスが与えられているの。でも対象は死刑囚だけ。

あれもプレッシャーを感じる大臣と、そうじゃない大臣がいるみたいで在任中に一人として死刑執行を命じなかった人の方が多い。

法律で極刑と判決が下されても、個人的には冤罪の疑いあり、って思っている場合も結構ありそうなんです。だから、権利はあるけど敢えて行使しないっていう選択ね。

*多分、林真須美は執行されないね。世間はカレーに混入されたヒ素と、林の自宅に置いてあったヒ素が別物なの知っているから、あれで首吊るしたら法務大臣どころか人間失格だもの。

 

 

ヤクザの世界だったら、親分が”殺せ“って命令したら下っ端は誰でも殺しに行くでしょ。で、その罪もしっかり被ってくれる。

 

政治やヤクザの世界でも昇り詰めると、権利が回ってくるんですね。

 

アメリカには隠れライセンスがあるんです。

どこの刑務所に送り込むかが、イコール極刑に値するの。

レイプ殺害犯とか幼児殺害犯の奴は、懲役20年とか30年の判決受けるでしょ。ここでどこのムショに叩き込むかを考えるんです。

実質、無期懲役(懲役150年とか300年とか)みたいなゴロツキが収監されているヤバイ刑務所に送り込んじゃうの。すると2~3週間くらいで刑務所の中で殺されちゃう。

 

裁判所も、それを分かってて殺してくれる刑務所に入れちゃうんです。これもある意味、殺しのライセンスなんです。

 

パワハラも権力を握った瞬間に

 

権力とともにかつて許されていたのがセクハラとパワハラ。

最近は法律ができちゃったからダメ。

 

セクハラは訴え勝ちっていいますね。

パワハラは一応、審議はするみたい。

 

かつては、課長あたりに昇進した直後に、“俺には怒鳴る権利がある”って思いむ人が結構多かった。

それと仕事内容での意地悪もはびこっていた。「業務命令」ってヤツです。

残業とか、接待への同行とか、大量のコピー取りとか、取引先への謝罪係とか、あれもこれも仕事の一環って言えば、それで通用していた時代です。

 

多分、過労死とかうつ病の発症とかもメンタルが弱いから、で終わりにされていたんでしょうね。

いまや、過労死どころか、部下がうつ病を発症したら、その上司が訴えられますからね。残業時間はチェックしていたのか、休日出勤はさせていなかったか、仕事中の様子は普通だったのか、、、、。

 

現代社会では、小さな権力(課長への昇進)を得た瞬間から、犯罪者になる可能性が一気に増すんです。

”俺には怒鳴る権利が与えられた“の時代のしっぺ返しが今頃やってきやがった、って感じ。

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