どうにも人生つまずきがちで上手くいかない。
仕事じゃあ、出世していく後輩をしり目にリストラや、左遷に怯える日々。職場で目立ちすぎるのも、目立たないのもサラリマンとして良くないと小市民的な感覚を捨てきれない。
それでいて、少々体調がすぐれなくても会社は休まない、遅刻もしないを座右の銘にしているんです。
熱があっても気合で乗り来るつもりで、真っ赤な顔して頑張る。マスクをしてのど飴をなめ、必死にデスクにしがみつくんです。
見るに見かねた上司にさとされて、職場近くの内科を受診すると運悪くインフルエンザと発覚。
会社では大ブーイングを浴びる結果となったの。
ここでは裏目、裏目にでる生き方をする人が啓発セミナーにハマっていく様を解説したいと思います。
ついてねーなあ、とはこんなところから始まる
詰めたばかりの奥歯の銀歯がハードグミにくっついて取れてしまうのは、そんなに珍しい事じゃない。
ミルキーとか千歳飴でやられた人は沢山いるでしょ。
でも、取れた銀歯をガリッと噛んで、そのまま呑み込んでしまうのは不幸としか言いようがない。銀の詰め物の現物さえ残っていれば歯医者が詰め直してくれますからね。
グミなんて本来、そんなに粘着性の強いものじゃないから全然気にもせずに食べるけれど、ハードグミは注意が必要で、さらに男梅とかいう赤ピンクっぽい色の奴はヤバイんです。
見事にやられました。
みんな一瞬悩むでしょ。トイレで探すべきか否かを。
呑み込んだ物が、そのまま口の中に入ると考えると一種悩むのもうなずけますね。泣く泣く諦めます。
クッソーって(ダジャレじゃないよ)。
人生を味わい深いものにするための啓発セミナー
ついてねーなあって人を集めて、「あなたの人生を味わい深いものにするためには」なんていう啓発セミナーが催されています。初回はイントロダクションだから無償なんです。
超ハッピーな人生を謳歌している人は、こういうセミナーには参加などしないんです。逆に自ら寄ってくる人にはつけ入る隙があるわけ。
でも、セミナーに興味を示しながらも、注意すべき点ははっきりと認識しているの。
新興宗教はダメ。洗脳されて、変な壺とか買わされて、人生を棒にふることになるから、すこしでも話が神がかっているようだったら、サッと逃げるつもりでいる。
で、啓発セミナーがはじまってみると、案外面白いんです。
男と女の考え方の違いとか、いきなり恋愛がうまくいかない人には耳よりの情報がバンバンでてくる。
「女性の方は胸に手を当てて考えてみてくださいね。職場の男性に仕事の相談をするとき、何を期待していますか?」
「、、、、、」
「ちょっとわかりづらいなあ、人にもよるけれど、話を聞いてほしいという気持ちが80%で問題解決は20%なんです。女性ってそういう動物なんです。これを女性特有の共感脳といいます。ロジカルに状況を整理して問題解決にあたるよりも、まずは実情を聞いてほしい、と感じている。だから女性から相談を受けた男性は即座に答えをだしてはいけないんです。まずはひととおり話を聞いてあげるのが大切なわけです」
こんな宗教とは全く無関係な話から始まる。
安心すると同時に、“なるほど、これがないから女性との会話が盛り上がらなかったんだな”と感心するわけです。
配布された啓発セミナーのカリキュラムを読んでみると、なかなか興味深いんです。
Ⅰ、男女の考え方の違いは、動物としての脳の違いからくる。
Ⅱ、仕事に打ち込んでも結果がでないのは、目を背けたい何かが心の中に横たわっているから。
Ⅲ、折れない心を作るには、周囲からのダメ出しを受け入れるところから始まる。
Ⅳ、心が疲れたら動物に癒されよう。
Ⅴ、運は使って減るものじゃない、乗りこなすものなんだ
こんな内容で今までの自分からの脱却をうたうんです。
一回のセミナーが3時間で合計5回。それに解説冊子が付いていて20万円くらい。
仕事へののめり込みを止めてくれる
仕事に追い立てられてプライベートが豊なにならない人と、仕事が生きがいでのめり込んでいる人がいます。
人生思うように進まないと考えているとすれば、仕事が大好きとは考えづらい。
むしろ、ストレスをためている可能性が高いですね。こういう人にとっては、『仕事に打ち込んでも結果がでないのは、目を背けたい何かが心の中に横たわっているから』が気になってくるの。
仕事で結果を出せないのには自分では気付かない問題がどこかにあるのだと。きっと、この啓発セミナーは解き明かしてくれるにちがいない、と考えるようなカリキュラムになっている。
メンタルを鍛えたいと考える人には
啓発セミナーで一皮むけたいと考える人にとっては、よだれがでるほど興味津々の議題が『折れない心を作るには、周囲からのダメ出しを受け入れるところから始まる』です。
本当は誰だってダメ出しされるのが嫌いなんです。
でも、こう明確に書かれると、いままでダメ出しされるのを逃げて回っていた自分が、そもそもいけないんだ、って思えてくる。
だれでも少なからずダメ出しは受けているし、それが極端に多いか少ないかは所属する組織によって異なってくるんです。少しのダメ出しでも、しっかりと成長していっている人もいるでしょ。
でも、人生が上手く行っていない人って不思議とこの講義を聞きたくなってくるの。
運がないと思っている人ほど
『運は使って減るものじゃない、乗りこなすものなんだ』ってちょっとイイ感じしません?
つまらないところで運を使い果たしてしまう、という運の有限説が日本では一般的でしょ。だから、どうせ運を使うなら、ここぞというところで使いたいと考える。
でも、“運は乗るもの“とうい勝負師的な発想は勇気を与えてくれるじゃないですか。
運は誰に対しても公平に流れてくる、といわれるとその平等さゆえに支持はされるの。
でも、絶対にそんなことはあり得ないのはみんな知っている。
絶対に運・不運が誰に対しても平等であるはずなどないんです。
だから、その幸運に乗っかる方法を聞かせてもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。
努力してもダメだと、何かに縋りつきたくなる
何ひとつ人生がうまくいかない人って、何かにすがりたくなるでしょ。
生き方に問題があったり、考え方が極端に偏っていたり、たまたまの不運が重なったりが原因なんですが、本人的には何をどう変えたらいいかわならない。
そんなタイミグで自己啓発セミナーとかに引っ掛かっちゃうの。
それ自体が新興宗教の勧誘なんかが出てこない限り、ためになることはたくさんあります。
でも、それが運命の大逆転につながるなどとは考えないほうが賢明ですね。
少なくとも、上記のⅠ~Ⅴまでの講義なら、下記の記事をじっくり読んでいただければ習得できちゃいますからね。
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