幸せだなあって感じるとき頭で何が起きてるの|犠牲、ボランティア、臓器移植がなぜ幸福感を与える

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国の幸福度ランキングなんて本当にあてにならない。

日本の幸福度が高いなんて思っちゃいないけど、でも、まんざら日本って悪くないでしょ。

働き過ぎ、ウサギ小屋みたいな家、いじめが蔓延とか叩かれているのは百も承知です。でも、治安は世界一いいし、東京に居れば世界中のありとあらゆる物が手に入るでしょ。

エキサイティングなスポットだと思うんです。

でも順位的には良くない。
国の幸福度って何を尺度に順位つけするか定義なんてないんですよ。

一番ムカつくのは国に経済力があったって国民は幸せにはなれない、と偽善ぶっている評論家だね。

ここでは、幸せとは何か、幸せな国家とは何かについて脳内で起こる生物学の角度を織り交ぜて検証しようと思います。

国連と米国民間機関の調査結果があまりにも違いすぎる

 

 まずは下の幸福度の順位を観てください

国連による調査(2019年)

1位  フィンランド

2位  デンマーク

3位  ノルウェー

4位  アイスランド

5位  オランダ

6位  スイス

7位  スウェーデン

8位  ニュージーランド

9位  カナダ

10位 オーストリア

53位 日本

 

米国の世論調査企業(2016年)

1位  コロンビア

2位  フィージー

3位  サウジアラビア

4位  アゼルバイジャン

5位  ベトナム

6位  パナマ

7位  アルゼンチン

8位  メキシコ

9位  エクアドル

10位 アイスランド

28位 日本

同じ年の調査ではないとしても、国連と米国の民間機関の調査結果の違いはなんなだ、と愕然としますね。

社会保障が整っている北欧を一生安心して暮らせる幸福な国と見立てているのが国連です。国が国民をサポートしてくれているってわけですね。

でもこれって経済力がないと実現できないでしょ。社会保障の為に国民が高い税金を納めている。

裏を返せば、金で幸福を下支えしているの。

一方で、米国の民間機関の順位付けは人の心の温かさ重視です。
「経済力を物質的豊かさに置き換えるな!便利な生活だけがしあわせじゃない!」と意地をはっているみたいに見える。

でも誰が考えたってお金がないのは不自由だし、ひもじいでしょ。愛があっても飯は食えない。

 

生物学的に幸せは遺伝です

 

唐突ですが、幸福感って遺伝するんです、とここで敢えて別の角度から切り込んでみますよ。

人の脳には幸せホルモンと呼ばれる分泌物質が存在しているんです。エンドルフィあたりが一番有名で、ランナーズハイをもたらす脳内麻薬みたいなものです。

マラソンランナーが35kmあたりで苦しくなったとき脳内でエンドルフィンが分泌されて、何とか残りを走り切れるというでしょ。

このエンドルフィンってモルヒネの6.5倍くらいの鎮痛作用がある。すごく強力なんですよ。

これ以外にも脳の中にはドーパミンとかセロトニンとか何種類もの分泌物質が存在しているんです。でも誰もが一定量を分泌しているかというとそうでもなくて、分泌量には個人差があるんです。
たくさん出す人もいれば、あんまり出さない人もいる。

生物学的に考えるとエンドルフィンを多めに分泌する傾向にある人がいて、その子供はやっぱり同じようにエンドルフィンを出し気味の傾向にある。DNAがしっかり受け継いでいる。

だから、いつもニコニコしている親には、遺伝的に幸福感の強い子供が生まれ育つんです。

 

うつ病って遺伝するでしょ

 

うつ病って遺伝するでしょ。その原因をひも解いてみると、なるほど、という気持ちになるんです。

原因は脳内のセロトニン不足で、なぜ不足してしまうかというと脳神経の受容体にうまく入らずに戻ってきてしまう現象です。

ふつうに生活している場合はセロトニンは伝達物質として脳神経を伝わっていく。でも何か精神的に苦しい立場に追い込まれると、伝達せずに戻ってきてしまう。

これって生物学的には立派な遺伝なんです。親とか兄弟を調べてみると、なるほどうつ病傾向にある家系だと判明したりするの。

 

背の高い親から生まれた子供は背が高い。彫りの深い顔立ちの子供の親は、やっぱり彫りが深いでしょ。

それと同じ事なんです。

だから、セロトニンを再取り込みしてしまう神経構造をしている親からは、同じような子供が生まれても全然おかしくない。すぱっと諦めて、うつ傾向があるから生活に注意すべきと心掛けるべきなんですね。

これって前向きな考え方でしょ。

 

幸せだなあって感じるとき

 

あの親が我が子に自分の臓器を提供移植し、手術は成功したものの、親だけが不幸にして亡くなってしまった。

「それが親の幸せなんだ」と神父はベッドで目覚めた子供に言いました。

「、、、」

「親っていうのはそういうものなんだよ。キミの元気な姿を見て、今ごろ天国で喜んでいるはずだよ」と神父は付け加えた。

 

我が子の為だったら親は喜んで自分の命を差し出すでしょ。でも親の側からすれば、自分が犠牲だなんて湿っぽく考えてないの。

子供の命さえたすかりゃ、それでよしとカラットしたもんなんです。

これって、本当ですよ!

だってそのとき親の脳内では幸せホルモンが分泌されていたのですから。

幸福を道徳や倫理観と結び付けたり、宗教色を出したりする人多いですね。

でも臓器提供した親からすれば、そんか感情はサラサラなくて、我が子が助かった事で幸福ホルモンが分泌されて、幸せを感じているんです。

ビール飲んで、あ~幸せってって感じるのも、結婚して五体満足な子供が生まれて感じる幸せも、どっちも同じ脳内ホルモンの働きなんですよ。

ビールと子供じゃ幸福感の重さが違うけど脳内では同じなの。

 

指を詰めて組から足が洗えるなら安いもんだぜ

 

昔のヤクザ映画で、好きな女と一緒になる為に組から足を洗う場面。
ドスで小指の第二関節あたりをつめるんです。

深々としたソファーに浅く腰掛け、テーブルの上のまな板に小指を伸ばしてザクリと行くわけですね。

指を氷で感覚がなくなるくらい冷やすと聞いたことがあるの。でも一説には、好きな女と晴れて結婚できる高揚感から、脳内でエンドルフィンが分泌されて痛みなんて感じないともいわれます。ドスが小指の骨に食い込む痛さが増せば増すほど、恋女房の笑顔が現実になる「痛みと幸せの背中合わせ」状態ですね。

それは、痛みを掻き消そうとするランナーズハイみたいな状態かもしれないの。

エンドルフィンとは脳内分泌物質で、モルヒネの鎮痛作用の6.5倍の強さがあるの。これが一役なっているのは容易に推測できる。

女性のお産の時の痛みなんかも、このエンドルフィンで鎮痛されているんですよ。

 

殺人犯の身代わりになる幸せ

 

東野圭吾著『容疑者Ⅹの献身』は、好きな女性の身代わりに、殺人犯として警察に逮捕されようする天才数学者を描いています。完璧なアリバイでガチガチに女性の犯行をプロテクトし、最後の最後に身代わりとなる。

このときの天才数学者の脳内では幸福ホルモンが分泌されていたに違いない。

好きな女性の為に身代わりになれれば本望だという満足感と、自分が殺人犯として裁かれ刑務所にいる限り、その女性の身は安全だという安堵ですね。

 

人はなぜ安心するのか

 

「人はなぜ安心するのか」を掘り下げていくと、最後の最後は脳の生物学的機能に行きつくんです。

明日は大切な受験日だ。
うまくいくかどうか心配でいられない。

「でも、あれだけ毎日夜遅くまで勉強を頑張ったのだから大丈夫」とここで脳内で安心ホルモンが分泌される人もいます。

別の人は、「あれだけ頑張って勉強したのだから受験の神様が守ってくれるに違いない」とここで脳内安心ホルモンが分泌される人もいますね。

超楽観的な人は「問の神様で一番高価なお守りを買ったのだから全然心配ない」とすでに安心ホルモンが分泌されている人もいます。

 

安心するためにどんな努力をしようが、どんなボランティア活動をしようが、脳が安心ホルモンを分泌しない限りダメなの。安心って太古の昔から延々と続いている脳内機能の一つで、それが現代社会でも同じように適用されているんですよ。

 

世界一幸福な国ってどこなの

 

簡単に言ってしまえば、どの国に住めば一番幸せホルモンが分泌されるかが、答えなんです。アットランダムに選んだ1万人の人を1年おきにあっちこっちに移住させて、その移住先での幸せホルモンの分泌量を測る。

これが一番公平な検査方法です。

そこでたまたま発生する天災(大地震、竜巻、津波、寒波、、、)による被害もコミコミで統計を取らなければならない。

だとすると、日本に住む人々の脳内で分泌される幸福ホルモンの量は少ないでしょうね。地震は多いし、最近は台風被害も酷い。

さらに過酷な通勤と労働でヘトヘトになっているサラリーマンを見ると、分泌量は期待できない。

それに比べたら、ベトナムとかタイあたりは経済力は低いけれど、ストレス度は低い。したがって幸せホルモンの分泌量は期待できる。

これが世界一幸せな国ブータンや、微笑みの国タイランドのからくりなんです。




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