自尊心による丸呑みの犠牲者|オマエの意見など聞く気はないぞ

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何を言っても響かない人。鈍感というわけではないのですが自分を絶対に曲げない人なのです。自分が全て正しいと信じて疑わない人物。

 

家族からの助言、進言は右の耳から左の耳へと抜けていく。ごくたまに、ほんの一瞬だけ表情を緩めることはあっても結果に変わりはないのです。

我が子の可愛いお願い事にも、思春期の自我の芽生えにも興味すら持たない。奥さんからの子育ての相談すら無関心。

 

ここでは人の気持ちを丸呑みして咀嚼すらしないブラックホール人間について考えてみたいと思います。

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意見を丸呑みされる犠牲者

 

子供らの世界って成長とともに広がり、親への頼み事も重くなっていきますね。お金もかかる。野球やサッカーのチームに入りたい、と唐突に言い出します(子供だってそれなりに考えた結果なのでしょう。興味の広がりは大切にしてあげたいですね)。

でも、何を言っても響かない親がいて、けなげな子供の考えに一つも心を動かさない。でも、これって子供が可愛くないのとは違うのです。

 

既に子供の進むべきレールを敷いて、回り道をさせないタイプの親なのですよ。

誰が何と言おうとレールを曲げようとしない。

その頑固さがどこからきているかが問題なのですが、、、。

 

「お父さん、ボク将来サッカー選手になりたいんだ」

「何歳くらいまで現役を続けるつもりでいるの?」と父親。

「、、、、、」

「お父さんだったらサッカーは趣味の一つとして取っておいて、今は一生懸命勉強して公認会計士の方が断然いいと思うけどなあ」

「そうか、、、。でもみんな部活でJリーグ目指して頑張っているよ」

「それは現実がまだ見えていないだけだ。プロのサッカーは怪我とのと戦いもあるし、次々と新しい選手が出てくる。成功できるのはほんの一握りなんだ」

子供の目からキラキラが消えた。自分には無理なんだと悟った。

 

妹の方は幼い頃から美声で通っていた。みんなの前で歌を披露しては、将来は

歌手間違いなしと言われていた。

お世辞がまったくなかったわけではない。でも歌手の道にチャレンジするのが非現実的だとは誰も思っていなかった。ちょっとした運があれば大物に化けるかも、と。

だが父親には、そんな夢をみさせるつもりはこれっぽっちも無かった。腹の中では娘の将来は決まっていたのだ。

「そうは言ってもなあ、どんな歌手を目指すつもりなんだい?今、流行りの大人数うでガサガサやる、あれか?あんなものは一時の流行りだぞ。いつ下火にはるかわからん。だいたい30歳手前で卒業させられて終わりじゃないか。俺に言わせりゃ消耗品以外の何ものでもない。」

娘の気持ちはみるみる萎んでいった。

 

気晴らしにパートの仕事に出たい妻が言い出したときも、もちろん耳を貸すことはなかった。

「お前みたいにろくに社会で働いた経験のない者がスーパーマーケットのレジ打ちをしてなにが面白い。家事が手抜きになるだけだろう

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すべてを跳ね返す|オマエの意見など聞く気はないぞ

 

彼はムキになって反対するタイプではないのです。感情的にはいたって平常心で3人の申し出を潰すわけです。

気持ちを丸ごと呑み込んで消し去ってしまうブラックホールのように。そこには親子間の口論もなく、気分がエスカレートすることもない。

「ああ、またか」と抵抗などしてもどうせ無駄だと、父親に従うだけなのです。

この“妻、息子、娘”vs“父親”にはどんな力関係が働いているのか?対等でないのは確かですね。

 

  • 口答えをしようものなら父親は烈火のごとく怒る
  • どんな意見を述べても、穏やかにかわされてしまう。暖簾に腕押しで話しあいにならない。

 

両極端ですが、このいずれか、もしくは中間もある。すなわち3人は父親に対して全くの無力な存在なのです。

何度かの口論や意見のぶつかり合いを経て、今や無力感に苛まれている。父親の言い分には完全服従におさまってしまったわけです。

 

この父親は一事が万事、こんな調子なのでしょう。逆転不可能なところに彼のブラックホールたるゆえんがあって、話しても、話しても全部呑み込んでしまう。時間切れで決着できなかったとし、リターンマッチを試みても結果は見えているのです。

父親にとって息子も娘も妻も所有物で、ここ一番の選択権は決して譲らないのです。

4人で外食するときも「今日はフレンチの気分だなあ」と父が言えばそのとおりになる。

 

自尊心を満たす為に

 

この父親が普段、勤め先でも同じような態度でいるかとなると意見が分かれるとところですね。真逆の可能性が大いにあるのです。

あるシチュエーションで押し込められた自尊心を別の機会を利用して満足させる、というのがよくあるパターンなんです。

家庭では何食わぬ顔で自我を押し通しているものの、父親の腹の底は白と黒の2色に塗りつぶされている。

時と場合で使い分ける。自分を通せない状況に耐える悔しさの反動を家庭で爆発させているのです。

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