新聞の囲み記事です。
65歳以下の孤独死が年々増えてきているとのこと。孤独死といえば高齢者問題の一つと思いきや、孤独死の若年化も問題となってきている。
日本はいったいどうなっているんだ、って感じですね。ここでは、孤独死の原因といわれるセルフネグレクトを掘り下げてみたいと思います。
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セルフネグレクトとは?
セフルネグレクトは「自己放任」と日本語訳されています。どういうことかというと、「やる気無し男」、「やる気無し子」のこと。
社会とのつながりが一切なく、引きこもり状態の生活で、家がごみ屋敷となっている。
台所のシンクには、洗っていない皿や茶碗が山ほど散乱し悪臭を放ち、冷蔵庫には賞味期限の切れた食材が詰め込まれたまま。万年床の布団は湿気でジメジメして、床の畳を半ば腐らせかけている。
独り住まいのセフルネグレクトで、65歳以下の人たちが悲惨な最後を遂げる数が増えているというわけです。
その死因の多数は病死ですね。60%強が劣悪な環境から病に至り、そのまま看護されずに死んでいくとうパターンです。たとえ季節的な風邪だとしても、薬も飲まないし、医者にも通わないのだから悪化しますよね。
体力が落ちて、免疫力も落ちてくれば別の病気を併発するでしよ。
セルフネグレクトの原因
高齢者のセフルネグレクトの原因は認知症なんかが多いらしい。一人暮らしで交友関係のない老人が認知症を患ったら致命的でね。誰も気にかけてくれないから、何かトラブルがあっても面倒を見てくれる人がいない。
ゴミを出す習慣すら忘れますから、家の中はどんどん汚れる。そんな生活のなかで、物につまずいて動けなくなったらそれが命とりになるんです。
一方で30歳、40歳、50歳くらいの人だとセルフネグレクトの原因は勤め先でのパワハラとか、リストラですね。未婚のまま、もしくは離婚して一人暮らしで引きこもりに入った。こういう人の場合は、ヤル気を取り戻すかどうかが問題なんです。
友人や同僚が手を差し伸べてくれる場合もあるし、自らナニクソみたいな反骨精神で立ち上がれるかどうか。内向的になって社会とのかかわりを断ってしまうと、どんどん深みに引きずり込まれる。
若いのだから幾らでもやり直しができるじゃないか、と思う一方で、先が長いぶん余計に辛いんです。なにを拠り所に生きていったらいいかがわからない。それで、なにもかもがいやになってセフルネグレクトに陥る。
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65歳以下の孤独死・若いのが逆にアダになる
若いとセフルネグレクトの自暴自棄の中で、ふっと現実に目覚めさせられる分けですよ。自分と同じ年代の人たちが社会で奮闘しているのをテレビやスマホで目にするでしょ。その時、自分のネグレクトに嫌悪感を抱く。
わりきれない気分になって突然悲しくなったりする。故郷に住む親に心配をかけまいと、一人孤独に耐えているのが無性に虚しく思えてくるわけです。セフルネグレクトから抜け出すのは容易ではないと言います。
「セフルネグレクトから抜け出そうと思ったら二つしか選択肢はない」と閉塞的に考えてしまう。
つまり;
◆家を片付けて、もう一度社会復帰する。
◆何もかも諦めて死んでしまう
お年寄りだったら働くという選択肢はないのです。でも、若い人の場合は社会とのつながりを取り戻す、イコール働くという事ですね。だから家の片付けの次にはリクルート活動が控えているわけじゃないですか。
ここで再びごみ屋敷に舞い戻ることになるわけです。リストラやパワハラで会社を辞めた人にとっては、職場がトラウマになっています。だから、「ごみ屋敷のクリーニング」と「リクルート活動」の間に「メンタルケア」がないとセルフネグレクトからは脱出できない。
「ごみ屋敷のクリーニング」と「リクルート活動」の間を言ったり来りしているうちに、何もかもが嫌になって自殺してしまうという最悪のパターンに陥るのです。若い人ほど、ネグレクト後の自殺率が高いのです。
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