男女の話がかみ合わない
「自分勝手に決めないで!」と女性。
「キミがいいわけばかりして、話が先に進まないからじゃないか」と男性が切り返す。
もうこれ以上話し合っても関係がギスギスするだけで何の生産性もない、と見切りをつける前に、ここに隠されている男女の考え方の縮図を理解してください。
話が続かないのはアンタの口下手のせいではないのです。
問題がどこにあるにせよ、まずは現状を共有したいと女性は考えます。
結論を出す前にしっかりと問題が発生するまでのプロセスを共感しておきたいわけです。
男性は状況をもう一度振り返って女性と情報共有を図ろうなんて考えません。
せっかちで短気だから、とうわけじゃないのです。
原因と結果を目の前にさらし、今後どうすべきかの対策へと急ぎ足で向かう習性の生き物なのです。
女性にしろ、男性にしろ、発生した問題を解決したいと考えながらも、ゴールに向かう道筋が違うから衝突してしまうのですね。
なんのために時間を使うべきかが合致していないのです。
優先すべき事が合わないために、話し合いの過程で衝突してしまうのです。
ある書籍に、こんな事解説がありました(なんの本かは忘れちゃいましたけど)。
共感力の有無で3つのタイプに区分できる。
① 他人におよそ共感できないタイプ。物事を安易に確信するタイプや、他人の意見を頭から否定するタイプ。他人に対する共感がほとんどない。
② 他人に共感できるが、自分のほうが正しいと思っているタイプ。相手を一応認めるが、相手の考えは間違っていると考える。
③ 相手に共感でき、相手を理解しようとするタイプ。一歩踏み込んで相手の立場を理解しようとする。このタイプは交渉や紛争をまとめあげることが巧みである。
とりあえず、この原稿を読んでいただいている方々が③でると信じつつ、先に進めますね。
男性は井戸端会議ができない
男性って井戸端会議ができないのですよ。
3人、4人が家の近くの道端に集まって30分、1時間と延々世間話をし続けるのが井戸端会議。
女性はこれができるんです。
表現を変えると、井戸端会議ができる能力を備えているのが女性。
備えていないのが男性。
あっというまに話題が尽きてしまうのが男性なんです。
男性からすると、井戸端会議ネタに対して「だから何!」ってことになる。
女性の方々が「%&*?・¥#>X!*、、、、」で盛り上がっている話題に、男性はたいていついていけない。
ついていけないどころか、嫌気がさしてくるのです。
その理由は、「男女ではもともと脳の構造が違う!」なのです。
女性の脳が共感脳といって、相手が話した事を自分の経験に照らし合わせて、自分の中か「そういえば、あたしもこんな事があったのよ~」と会話が継続していくわけです。
井戸端会議のひとりが共感すると、また別の人が自分の事例を持ち出すのです。
すると、「それとはさあ、まったく逆の例なんだけど、、、」と新たな話題が提供されるというパターンで、楽しいおしゃべりは延々と続くのです。
一方で、男性脳は原因、結果に注意しながらロジカルに話を理解します。
自分の経験と照らし合わせることが全くないわけではないですが、相手の話を原因と結果の観点から理解しようとします。
支離滅裂は話であれば、ロジカルに解釈できるよう質問が飛び交いますが、そうでなければ淡々と語り手が主題を展開していく。
途中で、同じような経験があったとしても、そこで「つい最近、俺にも同じような事があってさ、、、」と口を挟むことはないのが普通なのです。
ロジカルに事情を理解すると間髪入れずに対策の検討に入っていきます。
女性のように、問題をみんなで共有して、同じような事柄、真逆の事柄を引き合いに出して会話を楽しむということができないのです。
目の前にある問題を解決する方へと走るしかできない動物なんです。
ライオンは目の前に生肉の塊があったら即、飛びつくでしょ。
色合いを見たり、臭いをかいだり、なんかしないで、いきなりガブリとかぶりつく。
習性なんですよね。
男性は井戸端会議ができない脳になっているのです。
男女間の会話をスムーズにするために絶対的に必要な事とは
◆女性が注意しなければならないのは、問題を抱えているような話し方をしない。
実際に問題解決のための相談であれば構いませんよ。
もし、「こんな困りごとがあって」と話を聞いてほしいだけなら、「ちょっと愚痴っぽくなっちゃうけれど、話を聞いてくれる」と切り出さないといダメなんですよ。
女性脳として共感を求めているのに、理路整然と状況整理をして、原因が何かを明確化し、「その対策として有効なのはこれと、これ」みたいに話を進められてしまうと女性的には身も蓋もない会話だったと気分が落ち込むだけなのです。
くれぐれも、問題解決を頼んでいるわけじゃないと、言葉の端々でささやかないとストレスが溜まってしまう。
◆男性が注意しなければならないのは、「解決しなければならない問題がなければ、口に出してはいけない、と思わない事」なんです。
回りくどい言い方ですね。
別の言い方をしますね。
「すでに解決した問題だったとしても、話題にしていい」という事です。
面白い出来事や、変わった出来事があれば、みんな興味を持ってもらえる、と誰もが考えます。
だから男性は、これぞ、という話ネタを持っていれば女性に話しかけれれる。
でも大して面白くもない事をわざわざ言うこともなかろう、と考えてしまうわけです。
すると、じっとした沈黙の時間が流れる。
気まずい雰囲気。
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「しょせん男と女は話があわないのさ」なんて実も蓋もない発言は!!
男女のいずれに関わらず、気の短い人は「しょせん男と女は話が合わないのさ」と愚痴るかもしれませんね。
ある意味正解ですけど、、、。
でもさ、このろくでもない世の中、男と女しかいないじゃないですか。
歩み寄れないほどの隔たりがあるわけじゃないし、こんなふうに考えてみたら上手くいくんじゃないかと思うのです。
正常な男脳と正常な女脳は、生物学的に話が合うわけがない。
ここをスタートラインにしてしまう。
すなわち、原因が分かっているのだから打てる手がないわけじゃないとう事。
◆これも個性の男女の特性、個性のひとつだと肯定的にとらえて、男性との共感が難しいことを楽しむ。一種の「痛気持ちいい(イタキモチイイ)」を味わう。
◆少しくらい難しい局面にぶち当たっても、人生において最終的にはプラスとマイナスゼロになる。いつか、そのうち良いことが待っていると楽観的にのんびりと待つ。
◆我慢の限界をサディスティックに堪能し、言葉や絵に残す。
◆異性と交際、結婚などしないほうがどれほどストレスフリーでいられるかを本にしたためて、一分の人たちに売りさばく。
◆男の本能、女の本能の問題だ。結論を急ぐのも、共感しあって話をるくらませていくのも、良い悪いはない。どっちもどっち。今日はお前の顔を立てるから、明日は俺のペースに合わせてくれ、と合理的に割り切る。
ただし、相手を尊重するという思いが必ずしも対手のためになるとは限らないと男も女も理解すべきなのです。
なぜなら、相手のやり方が、その局面で最悪であるかもしれないからです。
■問題を共感している場合ではないかもしれない。
■急いで解決策を出すよりも、もっと問題を大きくとらえるタイミングなのかもしれない。
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