40代、50代の引きこもり
40歳以上の“引きこもり”が増えているらしい!?
「引きこもり地域支援センター」は全国70ヶ所にあります。
でも支援できるのは15歳~39歳に限定されていて、 40代になったら、もう国は支援してくれない。
年齢制限がかかっているわけです。
そういう意味からも40代は危険な年代なのかもしれません。
「なるほど、それじゃあ40歳以上のひきこもり、中年のニートが増えるのも無理はない。」と思いつつ、なんか違和感を覚えるのです。
実例を幾つかみてみました。
①高校を卒業し就職してから転々と仕事を変え、いつのまにか働かなくなった。 今は親の年金で食わせてもらっている43歳のニートの独身男。 ②10代後半からひきこもって、40歳になって「ひきこもり地域支援センター」に駆け込んだものの、支援対象から外れているとの理由で門前払い。
引きこもりの定義、ご存知ですか?
「社会に参加せず6ヶ月以上家庭にとどまっている状態」だそうなんです。
考えているうちに違和感の原因がわかりました。
40歳以上のひきこもりが増えていると言うものの、40代、50代の中年層が次々とニートに突入していくわけじゃないんです。
若い段階で引きこもりになり、そのまま40歳を向え、それでも抜け出さない人が多数いるという意味なんです。
人生を諦めて、負け組に徹して、引きこもる事で就職を回避しているわけです。
無職、失業者を前面に押し出す代わりに、体裁よくニートを名乗っているというわけ。
ニートの自分が気が付いたらアラフォーになっていた、というイメージ。
だとすると、視点が変わってきます。
「高齢者がぞくぞくひきこもっていく」というよりも、「引きこもりが高齢化してきている」と表現すべきなんですね。
中年、初老年代のひきこもりが発生・増殖しているみたいに言うけれど、現実は全然ちがっているんですね。
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厚生労働省の作戦
厚生労働省の救済手法は「ひとりで悩んでいないで、ここに相談しましょう」的な相談窓口(ひきこもり地域支援センター)を設定して、いくつかの専門家に話を通す作戦です。
網を張って引きこもりの方からの相談を待つわけ。
実際問題それしかやりようがないのかもしれない。
でも、いっこうに事態は改善していないですね。
40歳になるまでに抜け出せない場合には、国は支援アドバイスもしません。
年齢制限でアウト、ケームオ-バーです。
老化はますます進み、50代で「おひとり様」状態になるわけです。
以前ブログで、「ひきこもり」と言っても原因はさまざまという記事を書かせていただきました。
①発達障害で周囲とコミュニケーションが取れないという人
②ブラック企業で働いた事がトラウマとなっている人
③非定型うつ病の人 これらが心のキズとなって、身動き取れない人もいるのです。
原因がこんなふうに特定できていれば、道のりは長いかもしれないけれど、少しずつ解決の方向に動きます。
好きで引きこもる奴ら
しかし、漫然と10年、20年とニートを続けているとなると、なにかが狂っています。
厚労省も、この狂いにうすうす気付いていながら敢えて現実を直視しないで論点をずらしてきている感じしませんか?
10年も20年も引きこもっていながら、本気でそこから抜け出そうという意思がない性根の腐った奴らがたくさんいると思いませんか?
どんなアドバイスをしたって、現実社会にでられない理由しか言わない。
引きこもりの現状維持が彼らの仕事なのです。
そもそも支援センターの世話になる気など毛頭ない奴らです。
引きこもれる余力がまだあるから、親が死んで貯金も遺産も食い潰しでもしないかぎり、奴らにとっては環境が変わったことにはならない。
職が無いとか、働き口がないとかと違う。
親の貯金のヒモ状態で、はっきり言って、人生の落伍者なんです。
はじめはキモいから始まったいじめだが、それがいつのまにかニートへのドミノ倒しに陥った。
悲劇ヒロイン症候群もこれと同じ感覚ですね。好きで悲劇の殻の中に閉じこもり、一向に出てこようとしない。自滅型の引きこもりなのです。
厚生労働省も、こんな奴らとベクトルの平行度を保ちながら、40代以上のひきこもりがどうのこうのって言っている。
本音では「引きこもりの半分は、何を言ったって無駄なんだからさ、国は支援もアドバイスもしないよ」と匙をなげている。
そりゃあ親は心配ですよ。
自分の息子が40代、50代にもなって失業者のまま。
働きもせずに無職で部屋にもこもっているのだから。
でも、そんな生きたかを支援センターに訴えたって筋違いでしょ。
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親が心配するから仕事に就こうとまともに考えられるなら、とっくに社会復帰のとっかかり掴んでますよ。
40歳以上のひきこもりが増えている、どうしましょう?の回答は、本気で立ち上ろうと必死に模索してくる奴だけを救ってあげればいいんです。
あとは環境が煮詰まるまで待つしかないですね!
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