勘違いを誘う本のタイトル|いい人をやめなさい、鈍感力、などなど

Pocket

心の弱みにつけこむ本

以下の雰囲気をタイトルにまぶして、人の弱みにつけこむ本が最近目につきます。

  • そのままのあなたでいいのです。
  • いつも通りでいいのです。
  • 無理して変わる必要なんて少しもない。
  • 背伸びする必要もない。
  • いい人をやめなさい。
  • がむしゃらになんて、ならなくていいのですよ。
  • 自信をもって、今のあなたで歩んで行きなさい。 

カルト宗教の勧誘のセリフみたいですよね。

精神的に弱っている人を狙ったハウツー本です。

後半で詳しく説明させていただきますが、「鈍感力」みたいな奇をてらった本。

 

いい人をやめなさい

「いい人」でいるのをやめると、生きるのが楽になると言いますね。

 
世のため人のためと、我が身を犠牲にして奮闘していたんじゃ身がもたねーよ、

って開き直りを勧めているなら賛同できるのです。

少しは自分も体を休めなきゃ、と一息つくのをすすめているなら大賛成なのです。

でも、最近の書籍のタイトルに使われいる『いい人をやめなさい』はちょっと違うんです。

日常生活が上手くいっていない人の弱った心につけこんでいるだけなのです。

最近、なにもかも思い通りにいかないなあ、と内心思っている人に『いい人をやめなさい』というエサを放り投げてる雰囲気ですね。

 

「いい人ぶるのは、やめなさい。もっと身勝手でいいんですよ」と

 

こんなタイトルの書籍を目にすると、自分は無意識のうちにいい人を演じてしまっているのかも、と考えてしまう。

そして、その本に手を伸ばしてしまう。

自分を少しでも良く見せようとするのが、人の常じゃないですか。

みんな、本心から親切心を発揮しているんじゃない事くらいわかっているんです。

そんな偽善と本音の曖昧なところからくる親切心が日本という治安の良い国をささえているんです。

 

    
会社帰りでくたくただから、電車で座りたいんです。

でも半ば偽善でお年寄りに席を譲るんです。

その強がりは、立派な日本の立派な文化ですよ!!

それにしても、この「いい人やめなさい」というフレーズは爆発的に売れたんですね。



いつ頃から、「いい人」をやめるのが推奨されてきたのか気になって、ネット検索してみたら、「いい人やめましょう」シリーズの書籍が、がっぽがっぽ出てきました。

  ―「いい人」をやめれば人生がうまくいく
  ―心屋仁之助の「いい人」をやめてスッキリする話
  ―「いい人」をやめると楽になる
  ―「いい人」をやめる9つの習慣
  ―いい人はやめなくていい!
  ―30歳になるまでに「いい人」をやめなさい!
  ―「いい人」をやめてハッピーになる
  ―島耕作に知る「いい人」をやめる男の成功哲学
  ―「いい人」をやめると病気にならない
  ―「いい人」をやめるだけで免疫力が上がる!

  人はそれぞれ問題を抱えて生きています。生きるのが辛い、人生失敗続きだ、病気がちで元気がない、、、等々。

「いい人」をやめると、それらもろもろの問題が一気に解決するの?

確かに精神的に開放されれば、メンタル面ではスッキリすることもあるかもしれない。

でも、ただそれだけでしょ?それ以外になにか効能があるわけ??

無い、無い、絶対にない!そんなに人生は単純構造になってはいないですよ。

「いい人」をやめると○×△□*◇なんて本はさあ、新興宗教のマニュアルみたいなもんで、精神的に弱った人を狙った本なんですよ。

「いい人」をキーワードにして読者を釣り上げようとする意地汚い物書きに騙されちゃだめですよ。こじつけで何だって書けちゃうんだから。

「いい人」をやめれば1ヶ月で5kgやせられる
「いい人」をやめれば一流大学に合格できる
「いい人」をやめれば結婚相手に巡り合える

どうでしょうか、読みたくなるでしょ??こんなタイトルを思いつきました。

「悪い人」は楽な人生を送ることができる。
「悪い人」は病気にならない。
「悪い人」は人生に失敗しない。

こんなタイトルを見ると、ここで言う「悪い人」つてどんな人?と興味をわけですよ。
 「悪い人」を「普通の人」に置き換えたって同じです。


他人に良く思われたい、というタイミングは誰にでもありますよね。

入学したての学校で友達がいないとき、思いを寄せている人に振り向いてほしいとき、仕事で大口商談を勝ち取りたいとき、芸能人が好感度を上げようとするとき。

こういうのって目的があって、いい人を演じているわけだから、頑張って演じ切ればいいじゃないですか。

慢性的に人に好かれたいと「いい人」を演じ続ける人、好かれるとは無関係で「いい人」を演じずにはいられない人。

そういう人は、専門家に相談したほうがいい。ある種の脅迫神経症です。

心の中にひっかかるものがあって、それと帳尻を合わせる為に「いい人」を演じているわけだから、それを見極めなければ問題の解決にはならない。

 

上記のような本を読んだつて解決しないのです。

日本人に脈々と受け継がれていた「当たり前の親切心」、「正直さ」を否定するようなうさん臭い書籍には間違っても手を出しちゃだめ。

もう買っちゃった人はブックオフで叩き売ってしまってください。

日本人はお人よしで、海外でカモられる国民だと言われています。

それがカッコ悪いと思っている人いるでしょ。

ワイルドでリスキーなのが人生の醍醐味なんて思っちゃっている人いるでしょ。

「いい人」最高じゃいですか。

お人よし、最高じゃないですか。これが日本の誇りなんですよ。

      【広告】

このタイトルはムムムなのです

  • 『英語は絶対勉強するな!』
  • 『老いほど血管が強くなる健康法』
  • 『塩分をひかえても血圧は下がらない』
  • 『置かれた場所で咲きなされ』
  • 『鈍感力』
  • 『脳を最適化すれば能力は2倍になる』

多くの人は少しでも自分を高めよう、健康になろう、有意義な人生を歩もうと日々頑張っているわけです。

でも、そう思いどおりに行かないのが人生で、些細なところで躓いて挫折して、また立ち上がり前へと進もうと努力する。

人の弱みんつけこむのはダメです。

すーっと近寄ってきて、囁くように探りを入れてくる。

だいぶ弱っているぞ、と優しい耳元に優しい言葉をささやくのです。

「そんなに頑張る必要ないのですよ、あなたはあなたでいいのです」と心の弱さ付け込んでくる。

 疲れ時は誰だって休みたくなりますよね。

その休みたいという感情に寄り添うように新興主教はマインドコントロールする。

勘違いを誘う本は、その新興宗教のやり口にちょっと似ているじゃないですか。

人間の能力なんてみんなそれほど能力に差はないじゃないですか。

だから努力した者が少しだけ、上に立てる。

それで、「ああ、オレの人生も捨てたもんじゃないなあ」と達成感を味わうわけですよ。これが頑張った分のご褒美です。

 つらい現実に直面し、頑張っても見合った成果が得られない。そんなことは現実社会にはゴロゴロあります。

でも、性も婚も尽き果てて、努力なんてもう嫌だと人生に匙を投げたような人を引きずりこむのが悪質な新興宗教。

 

  勘違いしちゃいますね!

『英語は絶対勉強するな!』

 受験を控えた学生。英語が苦手なのです。

勉強しても勉強しても模擬テストの点数があがらないのです。

そのとき彼の目に『英語は絶対勉強するな!』というタイトルの書籍が飛び込んできました。

者の見事に弱みにつけ込んできています。絶対に手に取りますよね。

中身をぺらぺらとめくってみると、やっぱり英語の参考書なんですよ。

でも書籍のタイトルで半ば洗脳されていますから、この本は自分の見方だと思って買っちゃう。出版者の意図にひっかかっちゃう。

本の内容は多少従来の参考書とは異なっているらしいのです。 もともと韓国人が考案したものを日本語版にしたもので、

会話形式のダイアログを聞き流していくというやり方のようです。

この本のどこが『英語は絶対勉強するな!』なのか全く理解できないしろもの。

騙されて買って、結果として英語の力がついたのなら、まあ文句はありませんが。

    【広告】

『塩分を減らしても血圧は下がらない』

このタイトルを、どう読みますか?

内容にじっくりと目を通せば、なんだってことになるのです。

本を買った人はまだリスクは低いですよ。

このタイトルだけ見て、塩分と血圧には相関関係などないと思い込んでしまう人いますよ

逆に、塩分を多量に摂取したほうが血圧が下がるのかと勘違いしてしまう。

『鈍感力』

読まなくても、だいたいの想像はつく内容ですね。

許容範囲を広く持って、細かすぎる事にこだわるな、みたいなところでしょう。

失敗は誰にでもある、くよくよせずに前に進みなさい、と。

 

出版社は、人の話を汲み取り、比喩やたとえ話のなかの本質を敏感に察知できるひとを対象に、

この書籍を出版したつもりでしょう。

それができる人は、ある程度その場、

その場で一旦受け流して、

必要なときに振り返ってツボを抑えるような知的作業はやっているんですよ。

「空気が読めない」、「人の考えている事が上手く理解できない」、そういう発達障害で苦しんでいる人には厳しいタイトルですね。

枝葉末節にこだわるな、と言われてもどこが話しの幹でどこが葉なのか分からない人には、鈍感力を身につけろなんて言えないですから。

KYで悩んでいる人もたくさん居るじゃないですか。

そういう部分を軽くはしょって、小さな問題は受け流しましょうと言うのは少し無責かと。

 

『老いるほどに血管が強くなる健康法』

こういうタイトルに魅かれて本を購入する老人が居て、買っただけでなぜか血管が強くなった気持ちになってしまう。

よくあることですよね。

本の代金をレジで支払った瞬間から、本のエッセンス全てが自分の血となり肉となったと錯覚する人。

単なるハウツウー物なら別に目くじらためるつもりはありません。

  本の内容は一般の循環器科でドクターが説明することを素人向けに噛み砕いていますが、タイトルそのものはちょっと危険ですよね。

書籍を購入されたご老人の心をつかんだ『老いほどに』というワードが、誇張的で誤解をされやすいですね。

年齢が増しても適度なメンテナンスを試みる事で血管は健康に保つ事ができると当たり前に説いている。

 

『置かれた場所で咲きなはれ』

ああ、いかにも自然で、やさしい春風にでも額を撫でられる思いのするタイトル。

SMAPの世界でひとつだけの花、を書物にしたような印象です。

たぶん、心を病んだ人、生活に付かれきった人、そんな人向けの本なのでしょう。

心の弱みに染み込むタイトル。

風邪を引いたときには、十分な睡眠とおかゆ。元気になったら、また立ち上がって歩き出せばいい。

こんな事を言ってくれる妻が居てくれるのが一番なのですが、

「薬のんだんだからもう大丈夫よ、はい仕事行って!」

なんていわれちゃうと、

こういう本が心の支えになるのでしょう。

最後に、少し毛色が異なりますが、突飛なタイトルが面白かったので、とりあげてみました。

 

      【広告】

 

関連記

Website Pin Facebook Twitter Myspace Friendfeed Technorati del.icio.us Digg Google StumbleUpon Premium Responsive

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*