フランス留学生・チリ警察はペセダの身柄拘束拒否・フランス警察はミスを後悔

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「初動捜査ミスが今になって効いてきたな」

「ああ、まったくだ。非常口に残されていた大量の血痕から、せめてセペダの指紋とか足跡とか、毛髪の一本でも回収しておけばチリ警察に対してもって強気にでることができたのに」

フランス警察の刑事の会話だ。

「それはそうと、ブザンソンの森の捜査はどうなった?」

「あっちも今のところ成果なしだって」

「ひと月近くも経過しちゃうと、警察犬の嗅覚でも歯が立たないか」

ペセダ容疑者の身柄の引き渡しを要求する決定的な根拠がないのです。

「チリ警察にセペダの身柄拘束は拒否されたが、せめて参考人扱いでの事情聴取だけでも許可してくれれば崩せるかもしれないがなあ、、、。」

「セペダの実家は資産家だ。父親には相当の人脈がある。チリ警察との交渉にたっぷりと金をかけている。そう簡単には動かないよ」

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親父がチリ警察とどのように交渉を進めたのかが気になるところなのです。

「腕利きの弁護士を雇って警察との交渉にあてているか、真逆に裏社会の人脈で話をつけたのか、、、。」
「どっちだ思う?それによっても俺たちの出方が変わってくるぞ」

 

普通なら、あれだけの状況証拠がそろっているのだから、重要参考人としてしょっ引くのが当然。

12月4日、元恋人の黒崎愛海さんを連れて食事にでかけ、夜になってから二人揃って学生寮に戻ってきた。

その晩、女性の悲鳴が聞かれている。
そして、翌日から黒最さんは学校に登校していない。

12月7日、セペダ容疑者はフランスから国外に出国した。
寮の非常苦口には、大量の血痕が残されていた。

 まったくもって、もどかしい限りなのです。

ただ、ここにきて黒崎さんの携帯電話に妙な発信履歴が残されていたのに気づいたのです。

彼女が殺害されたとされる日よりも後に、黒崎さんの携帯から何者かが電話発信していたのです。

あたかも、まだ黒崎さんが生存しているかの如くの演出が残されていたのです。

セペダのアリバイ作りに協力した者がいたのか?

詳しい情報が報道されていませんが、おそらく12月7日以降の電話発信の記録でしょう。

そうすることで、セペダがフランスを出国した時点で、黒崎さんが生存していたと見せかけたのです。

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フランス警察の作戦としては、共犯罪の重さを大々的に報道し、そこからセペダの共犯者の出頭を待つ作戦か、それとも司法取引に持ち込む作戦か。

 

ただ資産家のセペダの親父の人脈が有力弁護士くらいの範囲でとどまるか、それとも裏社会に精通しているのか?

それによっても共犯者の心情は左右する。
共犯者が下手に証言でもして、南米の犯罪組織に目をつけられたら、それこそ命とりだ。

 

「もっとも、セペダの身柄をチリの犯罪組織にがっちり守っているとしたら、南米特有の警察と犯罪組織の癒着で事件そのものがうやむやにさてかねない」

「チリ警察が犯罪組織とどう、折り合いをつけるかにかかっているというわけか」

「犯罪組織が、セペダの親父の顔を立てるか、警察の面子を重んじるかだ」

「犯罪組織もバカじゃない。フランス警察が黒崎さんの死体を発見した時点で、この先の出方を決めるのだろうな」

「やっぱり、初動捜査が勝負の分かれ目だったってわけか」

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