腸は第二の脳?
「腸が第二の脳である!」
なんと衝撃的な見出しでしょうか。
腸内環境を改善することで、うつ病の治療となったり、肌荒れを防いだり、発毛を促進したり、太りにくい体質に変化させたりしてくれるのです。
それも、手軽なサプリメントや納豆を食べるだけでも悪玉菌を抑制して腸内フローラを育ててくれるとのこと。
興味をもって調べてみると、腸の中にも脳細胞が存在すると。
インターネットで読み始めてまだ数分です。
初歩段階でいきなりつまずいてしまいました。
顔の上の頭蓋骨の中に有るのが脳ですよね。
その脳を構成するのが脳細胞じゃないですか。
なんで腸に脳細胞が!!?
私の脳裏に浮かんだのは、上半身を前にかがんで、股の間から頭を出してこっちをにらみつけている変なおじさん。
「どういうこと?」昔から勉強が苦手だった私は直観的に、この一文に関わっているとろくな事がないと判断したのです。
更に読み進むこと1時間。
またまたしっくりこない文章登場です。
腸は自分で考え判断する。腸には気分・感情があり、それを脳に伝えている。
「冗談だろう!全然意味わからない」
しばらく前にふくらはぎが第二の心臓だという記事を新聞に掲載されていました。
ふくらはぎの大きな筋肉が収縮することで血管に刺激を与え、心臓から最も遠い足に血液が停滞しないよう循環ポンプの役割を果たしていると。
これは、なるほど、だったのです。「心臓と第二の心臓であるふくらはぎ」
腸は脳に信号を発している?
胃腸は脳に向けて消化器官系のトラブル信号を発する。
それを脳の視床下部が受け、再び胃腸にシグナルを返す。
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さらに読み進むと腸は脳からの信号を待つことなく、消化という機能を果たしているといのこと。
やっぱり、分かり図らいですね。
「胃腸が脳に信号を発する」と説いた後、「脳からの信号を待たず消化という機能を果たす」と展開してきている。
「信号のやりを取りしているの、いないの、どっちなの?」って感じですよね。
そもそも、心臓や肺が脳からの信号で動いているとは思えないのです。
良くないたとえかもしれませんが、脳死状態で何年も生きている人っていますよね?
進化論的アプローチ
途方もなく大昔、まだ人間なんてものの影も形もない頃にまでさかのぼらなければなりません。
単細胞生物にちょっと毛が生えたような膣腸動物(臓器として腸のみが備わってている動物)が幅を利かせていた時代です。
その頃はまだ脳は存在せず、神経らしき物が生物における最先端でした。ヒトデやクラゲなどの無脊椎動物に神経管がというものが形成されはじめた時代です。
それが生物史上初の脳細胞・ニューロンの先駆けで、そこから延々進化たどり大脳皮質へと発展していったとの事なのです。
早い話、腸しか持っていない生物に神経が発生し、それが進化して脳になった。
これが腸と脳の関係なのです。
確かに進化論としては、腸が進化して脳が形成されたと言えるのですね。
うつ病は心の風邪
うつ病は心の風邪と比喩されますね。
誰でもかかるありふれた病気という意味と、あえて風邪と表現することで、メンタル疾患への差別を取り除こうという意図もあるのでしょう。
この心の病の治療について検討する際の脳と、腸が進化してできあたった脳とは別物のように感じるのです。
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あまりの大きな隔たりゆえに「腸が第二の脳」との表現が、個人的にどうもしっくりこない。
うつ病をカテゴライズするだけでも大うつ、躁うつ、双極性、非定形型うつ病(新型うつ病)と様々。
それ以外にも脳疾患には発達障害、統合失調症、場合によっては人格障害すらもこの分野に入れざるを得ないこともあります。
「腸が第二の脳」という表現がが木に竹を接いだように感じられるのです。
素人は論より証拠
結局、脳科学が難解すぎるのと、そこに素人の偏見(私の事ですが)が混ざり合って、ああだこうだと考えても何も始まらないのです。
そこで、なにはともあれ腸内環境の改善にチャレンジしてみることにしたのです。
これで何か変化がみられれば、論より証拠というわけなのです。
一応、自分なりに学んだ事柄を列挙してみるとこうなります。
『腸内環境をキレイにすると、精神状態も落ち着いてくる』
あれだけ時間をかけたわりに、箇条書きにしてみるとこれだけ。
カニの実を丹念に集めて小皿に盛ったときのような落胆。
ダイエットをかねてガゼリ菌いりのドリンクを始めたのです。
ガゼリ菌入りのドリンクを飲み始めて2週間。
ようやく腸内環境が動き出しました(動き出したように感じました)。
2日~3日で便通が良くなったのは実感できたのですが、その爽快感で納得してしまうのは、あまりに底が浅すぎるかと。
が、2週目突入で宿便らしきものが少しずつ排泄されだしたのです。
食物繊維の代表格であるシリアルを週1,2回ほど朝食として食べるようにしています。
これも効果絶大で、シリアル摂取の翌日、翌々日の便通は2段階となるのです。
一段階目はバナナのような形状の普通版、次にヘドロ状のものがでるのです。
今回のガゼリ菌入りヨーグルトドリンクは、それらとは少し異なり、腸壁にたまっていた宿便を剥がしにかかっている感じなのです。
1日に何度かトイレを行きたくなるのが面倒なのですが、これが数日つづけば腸内環境が完璧となり、平素感じるストレスと、日曜日の夕方にわきあがってくるサザエさん症候群が消える去るかもしれません。
検証結果を数か月後に発表できるのを楽しみにしています。
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