人にとって一番良くないのが無風状態です。
何の刺激もない、ただボーっとした環境。
これが続くと脳機能の向上がストップするだけじゃなく、頭がおかしくなると言われています。
つまり、妙な考えが浮かんでくる統合失調症的な異変です。
脳の老化を防ぐ為にも、程よい外部刺激を受けるべきなのです。
ここでは、外部からの刺激をうまく利用して脳を若返えらせる方法を解説します。
食事から刺激を得る
味覚に反応するのが大脳皮質の中にある島皮質である事が研究でわかりました。
でも実際には、物を食べると脳のあちこちの神経細胞が活発になります。
島皮質が味覚をダイレクトにとらえて、次にその甘さから気持ちがホッコリする、という動きです。
ホッコリという感情の反応は2次連鎖で喜怒哀楽を司る領域が反応した結果です。
でも、人によってはホッコリ感だけでイマジネーションは止まりません。
「うむっ、この味は前にもどこかで食べた事があるぞ」と過去の記憶を遡ったり、「甘みの中に微かに感じる香ばしさはナッツをすりつぶして混ぜているからだろう」と推測へとも発展してゆきます。
今度、家でもこの味を再現してみよう、と考える人もいます。
クリスマスパーティーで作ったらみんなから絶賛されるかも、等々。
つまり、味覚一つをとってみても、美味しいと感じて隠し味を探ってみたり、自分の生活の中にどう取り入れるかまでイメージする人もいます。
この連鎖的なイメージが脳に良いのです。
激辛は痛覚の刺激
最近流行りの激辛は、実は味覚ではなくて痛覚の刺激なのです。
人は触覚の一つとして痛みを感じる痛覚がありますね。
指の先でも、脚でも、背中でも、そこを針で刺したら痛いでしょ。
舌には味を感じ取る小さな穴がたくさんあります。
その穴に激辛唐辛子の小さな粒が侵入すると痛みを感じるわけです。
ピリッとした感覚が味覚とのバランスがあっていれば、美味しいと感じられるのですが、このピリッに鈍感な人がいて、激辛女王などの異名をもらう事になる。
彼女の痛覚は少々の辛味じゃ反応しません。
舌が痛がるサディスティックさが好きなのか、ただ単に鈍感なんかはそれぞれ異なるところですが、痛いという外部刺激を楽しんでいることは間違いないのです。
ソムリエのイマジネーション
ワインのソムリエさんのイマジネーションは凄まじいものがあります。
味としては甘味、酸味、渋みあたりが一般的ですね。
でも、ワインそのものの風味(香り、味、後味)をイメージ巧みに表現して、どんな料理との相性が良いかを教えてくれます。
彼らの表現を聞くと、確かにワインが飲みたくなるのです。
シルクのような、ビロードのような、秋の枯れ葉のようなという比喩を使うソムリエさんがいるでしょ。
もしくは形容として、荒々しい、スパイシーな、まとわりつくような、で攻めてくる人も。
それらの表現を支えているのがブドウの産地、収穫した年、熟成させた年月等々があります。
ソムリエさんのような頭の使い方をしていると、老化は間違いなく防げますよね。
日本酒が海外で人気を呼ぶわけ
一方で、日本酒も負けてはいません。
むしろグローバルな飲み物になりつつあるのです。
海外で日本食として寿司やすき焼きが流行り出したときに、それと合う飲み物として日本酒を出したわけです。
冷蔵庫で冷やした大吟醸の日本酒が、白身魚の寿司と絶妙なバランスを感じさせたわけです。
シャープなキレが鯛の甘味を引き立たせるわけです。
脂の乗ったハマチ、中トロ、サーモンあたりを食べるときに、舌に残ったネタの油を切るのにも抜群の効果を発揮します。
このあたりに目をつけたフレンチシェフが、前菜のカルパッチョと合う飲み物としてワインビネガーと喧嘩しない日本酒を推薦しだしたのです。
このセンスは、やっぱり凄いでしょ。
浅草の浅草寺の裏側あたりでモツ煮込みを食いながら、それに合う飲み物を口に含んで、何かをイメージするだけでも脳の老化防止になるのですね。
アルコール臭い焼酎に合う肴
まろやかな風味の(値段も高い)乙類焼酎よりも、値段が安くて消毒用アルコールみたいな臭いの甲類焼酎に合う肴があります。
たっぷり薬味の根がネギを乗せたモツ煮込み、牛ズジ煮込み、イワシの甘露煮あたり。
ドロドロと油ぎっていて、臭みのある、あまり上品でない食べ物です。
どうですか?
他にアルコール臭い焼酎に合う肴はイメージできますか?
コラーゲンたっぷりの豚足の煮込み
やたらニンニクやニラが効いていて、豚の背油がはいったギョウザ
はい、どんどんイメージしてみてください。
脳が活性化してきますからね。
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