互いに高め合う間柄と潰し合う関係|ライバルか親子か

Pocket

競い合う相手がいるのがどんなに幸せな事か、ある時気づくものです。

打倒◯◯◯と太いマジックペンで書いて、練習に励んだ日々から何年もしたある日、奴は今頃どうしているかなあ、と懐かしく思い出すのです。

あの試合の後、固い握手をしたきり一度たりとも会う機会はありませんでした。

せめて連絡先くらい交換しておいてもよかったと後悔じみた気持ちにもなるのです。

ここでは、互いに高め合った関係について考えてみます。

 

互いに高め合う関係とは

 

互いに高め合う関係とは、と考えるとこんなのが浮かんできました。

 

チームメイト

ライバル

先生と生徒

選手とコーチ

親と子供

タレントとファン

 

協力し合う間柄と敵対する間柄ですね。

弱点を指摘して、欠点を克服する練習に力を注ぎ合う。

ここを狙われたら勝ち目はないぞ、と励まし合うのです。

 

一方は、相手の動きを撮影した動画を何度も繰り返し考察しながら、つけ込める隙を一つでも多く探し当てるのです。

ここが、ライバルが今まさに練習で補おうとしている弱点だったりもするのです。

引退したから口に出せる裏話

 

ふと、かつてのライバルの勇姿が脳裏をかすめた時、「ああ、いま奴と選手時代の裏話しを語り合えたらどんなに幸せだろうなあ」と思うのです。

 

『じつは決勝戦の前夜、急にオマエの弱点に気づいたんだ。夜中にムクッと起きてさ、それを紙に書き出したの。でも練習で身体に叩き込む時間がなかった。試合直前のミーティングでチームメイトに伝えるのが精一杯だった。オレの推測って当たっている?』

『ああ、大正解だよ。鋭い観察だな!』

 

こんな思いで話しができるかもしれませんよね。

 

チームメイトとは

 

いつでも気楽に連絡が取り合えるチームメイトとも徐々に疎遠になっていくものですね。

年に一度の年賀状のやり取りだけに、、、。

でも10年ぶりの同窓会を開く幹事役が必ず名乗りでるでしょ。

同窓会では二、三時間、かつての仲間どうしに戻るじゃないですか。

それだけで全然いいんです。学生時代の仲間って、そういう物。

みんなその場を解散すれば、現実に直面しなければならないのだから。

 

親と子の関係

 

親子の関係ほどバラエティにとんだものはないですね。

 

「おたくは、どんな親子ですか?」という問いに

 

友達どうしみたいな親子

パパはすごく甘くて、ママは厳しい

いや、普通ですよ普通、普通

ちょっと口には出せないDVの父に支配された恐怖の館

父は蒸発、母は若い男と家出

開業医を継ぐべく一人息子は勉強漬け

 

たいていの家は普通の範疇におさまるのでしょうけど、たまに普通じゃ物足りない母親がでてくるんです。

地元で三代続いている呉服屋の女将とか。

 

PTA会長を率先してやりたがるタイプ。

そういう母親は往々にして子供も学級委員にしたがったり、学芸会で主役をやらせたがったりする。

一昔前の言い方だと『教育ママゴン』ですね。

自分の中に、我が子とはこうあるべきだ、っていう理想像があって、それに向かって走らせるんです。

バンバンムチを打って背中を押すのです。

子供はここで自分の母親の性格・性質を学びます。

最初は「あなたのためなのだから」という口車にのせられてガンバル。

でも、途中で息が切れてきて、自分の自由はどこにあるんだろう?と思う。

友達はみんな毎日楽しそうなのに自分だけ少しも面白くない。

こんなの嫌だ。

ボクはお母さんのロボットじゃないんだ、と。

 

途中までは一緒に高め合ってきたのに

 

こういう母親って珍しくないですよね。

いつの間にか子供を自分の所有物みたいに扱おうとする。

初めて子供を産んだときって、新米ママとして色々な本や雑誌を見たり、実家の親に相談したり、夫婦で頭寄せ合って悩んだりしながら、丈夫に育つようにと愛情を注いだはずなんです。

子供が幼稚園に入る頃には、新米ママも子供と同じ年だけ母親として成長するのです。

子供といっしょになって互いに高め合っていた関係なんです。

 

初めは、我が子が健康で自分の進みたい道に力強く歩みを進めてくれればいいと願っていたはずなんです。

でも、次第に親の方に慣れが出てきます。

熱がでれば、どうやって解熱すればよいかがだんだんわかってくる。

赤ちゃんから、幼児へ、幼児から小学生へと無事に育つことで、母親は育児とはこういうものか、という慣を感じ始めます。

我が子のクセや傾向が見えてくるわけです。

ここまでは、親と子供が互いに高め合いながら生きてきたと言えるのです。

 

だんだんと元気に育ってくれるだけじゃ物足りなくなってくるんです。

立場的には親の方が子供よりも断然強いですよね。

だから、アタシが言えば、この子はその通りに動くと勘違いするのです。

そして自分が敷いたレールの上を走らせようとするんです。それが一番の幸せだと思い込んでしまうのです。

ここに至っては既に、親子で高め合う相乗効果は全くなくなっています。

母親は視野狭窄に陥って周りが見えず、子供が独り立ちするという一番大切な事すら忘れてしまっているのです。

元に戻れるチャンスは反抗期です。

子供が成長し、思春期を迎えた頃、母親に対して自我をぶつけられれば、再び二人が親子の力を高め合う環境に戻れるのです。

     【広告】

 人気記事

     【広告】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*