支配欲、独占欲が強い人はいます。
自分だけの物だと言い張って他人には絶対に譲らないし、貸しもしない。
人をも束縛しはじめる。
ヤバイです。
大切に思うが故に片時も手放せないのか、縛り付けておく事が快感なのか。
ここでは支配欲、独占欲に染め上げられた精神構造について考えてみたいと思います。
支配欲や独占欲が強い人のメンタル
思春期の息子、娘は自我に目覚め、親から精神的に独立しようとします。
幼児期は親にベッタリだったのが、次第に友達優先になり、思春期に入るまるで親の支配から逃れるかのように急に距離を置き、自分は自分だと強く主張するようになるのです。
今まで親から教わった価値観と微妙なずれが生じたり、真逆だったりで戸惑うんです。
どっちが正解ってことはないけど、頭が混乱気味になって親に八つ当たりするの。
学校ではとても良い子なのに、家では反抗的なモンスターなんです。
反抗期で家じゅうの空気がドタバタする。
でも、この反抗期が人間としてとても大事なんですね。
親と自分の違いに気づいて、どっちも人間としてしっかり生きていると納得するんです。
血がつながっている肉親なのに、人ってこんなにも考え方がちがうんだ、って理解するの。
ここで自分を確立して、さらに価値観の違う他人をも認めるメンタルができあがってくる時期なんです。
ここで人をむやみに支配したり、独占したりしないメンタルが育っていくのです。
支配欲や独占欲でパンパンに腫れ上が心とは
誰もが反抗期に突入するとは限りません。
自分は親とは価値観が違う、とスッと理解できる人は親に抵抗することはないですね。。
大切な家族に違いはないけど、自分は自分の考え方で生きていく、とスッキリ頭で整理できれば、敢えて親と衝突する必要なないんです。
育ててくれた事に感謝し、一方で“自分はこんなふうに考えている”と普通に話合えれば何も問題はないんです。
でも、自我が確立できていない人は生きるために人の力を頼ることになる。
他者(家族、友人、同僚、恋人、伴侶)への依存度が強くなります。
ひとり立ちする力が養われていないから自力で生きる自信がないのです。
誰かの支え無しじゃ何もできないのだから不安ですよね。
で、その不安な気持ちを依存することで補おうとする。
日本人は親切だとはいうけど、見ず知らずの人をサポートし続けるなんてないですよね。
だから依存度の高い人は、この人は使えるって狙いを定めたら絶対に離さない。
これが支配欲と独占欲でパンパンに腫れ上が心なんです。
見捨てられた過去の辛い経験
もう一つ別の強烈な独占欲・支配欲を発揮する原動力が“見捨てられた過去”です。
子供の頃、親に捨てられたとか、構ってもらえずいつも一人ぼっちだったという悲しい過去が、独占欲へと変貌することがあります。
甘えたい幼少期に甘えられなかった。
その満たされなかった欲求は成人にっても潜在意識としてくすぶり続けます。
なにかで帳消しにしなければおさまらないんです。
ある人は暖かい家庭を築いて、自分の子供との時間を大切にすることで心の隙間を埋めていく。
ある人は年老いた親の面倒を見る事で、甘えたかった思いを親孝行で帳消しにするんです。
幼少期のもともとの欲求は満たせていないから完全には取り戻せないけれど、そうやって自分を騙す。
一方で、たとえ親に捨てられようとも孤児院で過ごした時期が幸せで、そこの職員の方々の愛情を注がれれば普通に育っていくの。
脳は本能として親の愛情を求めるけれど、別の代替品を拒絶するわけではないんです。
狂った支配欲独占欲
支配欲、独占欲ってフィジカル的な目的ではないですね。
不安を抱えて生きている人でも、身体能力としてはピンピンしている。
支配欲や独占欲はメンタルの弱さから発するものなんです。
ここが凄く厄介で、まれにヤバイ方向へと人を導くんです。
“大好きだから一緒に歳を重ねていきたい、だから結婚しよう”
ここまでは普通なんです。
“いつも一緒にいたい”と思う人もいれば、“亭主元気で留守がいい”とうタイプもいる。
これくらいなら全然普通ですね。
でも、四六時中監視するみたいに執拗に電話をかけてきたり、Lineを送りつけてくる人もいる。
こうなると許容範囲かどうかは人の性格によるんです。グレイゾーン。
別れた彼女を付け狙い、待ち伏せして復縁を求め、それでもダメだと観念したかと思いきや、“殺してしまえば誰も手をだせやしないだろう”と独占欲の最後の手段に出る狂人がいます。
もちろんアウトなんですけど、そいつの頭の中では成立しちゃっているんです。
これでオマエは俺だけのものなんだ、と。
俺のものだと支配欲が見えたら逃げろ
支配や独占の仕方は人それぞれで、一皮むいてみないと分からないですね。
心の問題だから傍から「それはアウトだろう」とか「ギリギリセーフ」とか言っても合法、違法の範疇でしかないんです。
違法でも、その狂った価値基準と照らし合わせてみたら、充分成立しているケースだってある。
支配欲や独占欲の強い人が好きなら、それはそれで結構なんです。お互いが支配し合えばいいわけだから他人がとやかくいう事じゃない。
本来一人でやるべき事を、そっと覗かれていたい、みたないキモイメンタルどうしだから。
支配欲、独占欲でパンパンに腫れあがったメンタルだから、二人の世界で楽しめばいい。
でも、“もっと自由に生きたい、干渉されるのはまっぴらごめん”だとしたら即、別れた方がいいんです。
一緒にいる時間が長くなればなるほど相手の支配欲が高まって、アナタを諦める心の余地がゼロに近くなるんです。
そうなる前に逃げるべき。
さもなければ、独占できるなら生死は問わないと相手の狂った脳が叫びだすんです。
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