誰でも嘘の一つや二つはありますね。
そんなに目くじらを立てるほどの事でもない。
それでも、「あの人は嘘つきだから気を付けた方がいいよ」と注意を促されることもあります。
話の半分以上が嘘って事はまずないですね。
それよりむしろ、10年も20年もだまされ続けていたと知った時、苦々しい怒りが湧いてきて、「あの人の場合、何が本当で何が嘘なのかさっぱりわからない」って気持ちにさせられるんです。
ここでは“嘘つき”と呼ばれる人が、なぜ嘘をついてしまうのかについて解説してゆきます。
自分を正当化する嘘はいつのまにか真実に思えてくる
最初は嘘で相手を騙していたつもりが、いつのまにか嘘だったのか、もしかしたら本当だったのかが自分でもわからなくなるっていうケースがあります。
脳にとどまった記憶が、時間の経過と外部からの刺激(思考や意見交換や説得等)で変化してしまうというものです。
特に多いのが、自分を正当化するためについた嘘です。
ワタシがやった事は正しい。間違ってなど決してない、と正当性を主張するために嘘をつくと、その嘘がバレたときに自分の不当が明るみに出てしまうでしょ。
だから必死になって嘘をつきと通すんです。
それを長い年月続けていると、自分でも嘘だったのか真実だったのかがわからなくなるの。
一般的には脳の中で記憶の書き換えられると言います。
夫が不倫をしたから妻は家出をした
その奥さんは2週間前の同窓会で30年ぶりに元カレと再会したんです。恥ずかしいやら、懐かしいやらで楽しい時間を過ごし、互いの連絡先を交換してその場はおひらきになった。
でも、すぐ翌日元カレから携帯に電話が入りました。
まるで女子高生に戻ったかのようにはしゃぐ奥さん。もう何年も感じる事のなかった胸のときめきです。
それから2~3週間に1度のペースで密会を続けることになった。
元カレとの密会が3ヶ月ほど続いたある日、亭主の携帯電話に見知らぬ女のアドレスと電話番号が登録されているのを見つけたんです。
亭主の帰宅時間や背広に付いた残り香から女の影を感じとり、興信所を使って浮気調査をしたんです。
確かに特定の女性と関係を持っている、との調査結果。
ここで奥さん腹は固まった。
これまで尽くしてきた見返りがこの浮気なわけ!
そっちがその気なら、こっちだって、と。
そして元カレの元に走った。
亭主の浮気が先と嘘をつく
元カレとの関係が続き、1年後に離婚が成立した。
当然、亭主からは慰謝料をふんだくる。
亭主の浮気で心を痛めていたところを元カレが慰めてくれた、というストーリーが出来上がるんです。
その筋書きは年々、真実味をましてくるの。
10年もたてば完全にそれが事実となって固定されるんです。
金銭で見栄を張るとき
男で言うところの武勇伝みたいな感覚ですね。アタシはこんなにすごいのよ、って見栄をはるわけですね。
でも、当の女性に言わせると嘘じゃないって絶対に主張するんです。
少しの誇張はあったかもしれないけど、嘘ではないと。
例えば新しいブランド物のハンドバッグを買ったとします。値段に関しての見栄には2種類あって、お金持ちをアピールするために見栄を張るパターンと、買い物上手をアピールするために見栄を張るパターンがあるんです。
金持ちアピールとは
本当は7万円で中古のバッグをかったのに、ブランド店で新品を30万円出して買ったと嘘をつく。
これが金持ちアピールで、東京に住んでいる人にとっては最もわかりやすいセレブ感を出しかたです。
ハンドバッグ以外にも幾らでも金持ちアピールは存在していて、子供を有名私立の幼稚園に入園させるとか、美容サロンやネイルサロンに頻繁に通うとか、クラス会にゴージャスな服装で登場して周囲をあっとさせる等々ですね。
あえて自分と他者を比較対照しやすいように演出するんです。
買い物上手をアピールする大阪人
大阪人は良い物を安い価格で手に入れる事に美徳を感じる。
「それなんぼ?」ってすぐ聞くでしよ。
仮に高価な物を買ったとしても、本来売られている価格よりも安く買ってないとプライドが許さない。
新築の掘り出し物のマンションを3千万円で買った場合、その価値が最低でも3千万円以上じゃないとダメなんです。普通なら4千万円するところを、一番いいタイミグで契約したから1千万円も出費を抑える事ができた。
これが買い物上手をアピールですが、実際には3千2百万円くらいの支払いでも、3千万円って嘘をついちゃうんです。
どうしても周りの人と自分を比較して、自分の方が勝っていると思い込みたいんです。
ワタシの方が裕福だと思いたい。ワタシの方が買い物上手だと思い込みたい。そんな自他の比較ですね。
こういう見栄って自分でもわかっている嘘だし、周りの人も案外分かっているんです。
当たり前のように騙し続ける人
仕事をしていると当たり前のように嘘をつく人がいます。
すべての人とは思わないけど中国人は酷い。ビジネスで何のためらいもなく人を騙すでしよ。
日本に比べたら確かに国の規制が厳しいですね。共産党の独裁国家だから、言論の自由はないし、党に都合の悪い情報は国民には知らせない。
そんな事情を利用して中国人は他人をだますんです。
税関が赤字ビジネスは許可しない
この前、中国の設備メーカーに仕事をたのんだんです。こちらの要望する設備のスペックを提示して設計製作する仕事。
出来上がったけれど少し問題があったの。
で、その問題の部分を修正してから日本に設備を出荷して欲しいと依頼したんです。
すると、修正するにはお金がかかるからダメだと言うんです。
こちらの要望通りにできていないのだから修正するのが当たり前だろう、とこっちも当然食い下がる。
で、中国メーカーが交渉のカードに持ち出したのが中国の厳しい規制だったんです。中国の税関は赤字のビジネスは認めないというもの。
設備に問題があったとしても、それをいちいち直していたら出費が増える。メーカーとしての利益を確保しなければ国に納める税金が確保できないから、と言うわけです。
ビジネスなんて黒字があれば赤字もある。それなのに中国は国として赤字ビジネスは一切認めないというわけです。
こんな嘘をついてまでも、自分の利益を守ろうとする。
なんとも酷い取引相手だったわけです。
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