一貫性こそ正しいと自分に暗示をかける危険な原理|自らマインドコントロールに走る

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心理学の専門用語に一貫性の原理、もしくは、一貫性の法則というものがあるんです。

人は自らの言動を筋の通った、誰もがなるほどとうなずく一貫したものにしたいという心理が潜在的に働いているっていうこと。

 

早い話し“オレだって、口からデマカセを言っているわけじゃない。きちんと思慮深く検討し、そのうえで発言しているんだ”っていうふうに見せたいんです。

 

でも、もう一足だけグッグッっと踏み込むの。

すると、自分を立派に見せよう、理知的な人に見せようとする心理よりも、もっと深い心理が見えてくるんです。

 

政治家は矛盾だらけの答弁をしながらも必死に一貫性にしがみつく

 

政治家が、

「あっ、それはそういう意味ではなくて、こういう事なんです。総理が言われた事を別の表現で言い表しただけ。少し分かりづらかった事、お詫びします」

なんていうふうに取り繕う。

 

これが一貫性の原理。

本当は発言内容に矛盾があるのに、いかにも聞いていた側のミスアンダスタンディングにすり替えるの。

で、ワタシの言い分は筋が通っていますよ、と取り繕うわけです。

聞いている方も一貫性がないと、そこに付け込もうとするでしょ。

 

“あんた、昨日は新型コロナウイルスの検査を1日あたり5000件対応できるようにするって言ったじゃないか?なぜ、いまだ一日1000件程度なんですか?おかしいじゃないか、えええ!”

“一日当たり5000件の検査対応はできるんです。すでにそのキャパは確保したんです。ただ、今検査して感染者が爆発的に増えたら医療崩壊につながる。そこを国民の皆様にご理解いただきませんと”

 こういうのが一貫性の原理の表面的な部分なんです。

H3)うじゃうじゃいる一貫性の原理に毒されている奴ら

 

このレベルの一貫性の原理を思い浮かべると、そこら中にうじゃうじゃいる。

不満、クレーム、文句をぶつけた途端に、“だってXXXなんだもん”と自分の正当性を主張する人。

接待に謝らない中国人(新型コロナウイルスがどこから始まったのかを深く反省しろ!)。

“それは例外中の例外、ふつうなら、、、、”と一貫性が保てなかった理由を例外でごまかそうとする。

  

金を払ってカウンセリングを受け、自らマインドコントロールする

 

カウンセリングで心のケアをしてもらう事ってあるでしょ。

臨床心理士とか、もっとプライベートライセンスしか持ってないようなカウウセラーもいるけど。

いずれにしても、金を支払ってアドバイスをもらうところがミソなんです。

1時間、3千円とかのそこそこ高額な額を支払ってプロのアドバイスをいただくの。

すると、ここで一貫性の原則が顔を出してくるんです。

 

せっかく貯めたお金をつぎ込んでいるのだから、一言たりとも聞き漏らさないぞ、って思う。

かつアドバイスは絶対に正しいと思い込む。

そうじゃなかったら、せっかくのお金が無駄になるじゃないですか。

 

ここが自己暗示の原点で、みずから進んで信じ込もうとするんです。

コンサルタントにお金を払った自分は正しい、と自己肯定が下支えしているんです。

 

もしこれが、無償のボランティアのコンサルタントだったら、効き目は半分にも届かない。ただで手に入れた物への執着なんてたかが知れていて、あっけなく手放すんです。

あんな小難しいアドバイス要らない。また別の人に相談すればいいやって。

 

一貫性こそ正しいと自分に暗示をかける危険性

 

人間の潜在意識に組み込まれた一貫性の原理を悪用するセコイ売り込みやサギ行為。

“現状のパソコンと電話の回線費用が安くなるとしたら家計にとってはありがたい事ですよね”とごく当たり前のセリフで相手の首を縦に振らせる。

“モデムのセットも手前どものスタッフがご自宅に出向いて、無償で対応させて頂きますが気になる点などございますか?“

ここでも、たいていは反論しない。

業者側は、少しお時間宜しいですか、と言って詳しい説明に入ろうとするんです。

ここが一つ目の注意所。

コストセイブの提案を時間をかけて聞くことで、自分のやっている行為が正しいと自己暗示を掛けに入っていくんです。

売り込み側は、点と点がつながってきたな、と思うわけ。

その延長線上の提案だと、飛びついてくる可能性が格段とアップする。

これが一貫性の原則を用いた商売の一つですね。

 

これくらいだったらまだ悪意は感じない。

でもカルト宗教なんかだと、疲れてボロボロになった心に付け込んでくるからタチが悪い。

 

“アナタは今、人間関係で悩んでいらっしゃいますね?“

カルト宗教の目的は信者を集めてお布施と称して金目の物を全て巻き上げ、ただ同然で働かせることにある。

その為に教祖のバカげた持論を信じ込ませる必要がある。

 

ポイントは二つ;

メンタルが弱っていて、その助けになる存在だと思わせる

一貫性の原理で、引っ込みがつかないところまで引きずりこむこと

 

最初に“人間関係で悩んでいますね?”と声をかけたのは、お金に困っていないのを確認するため。

貧乏で困り果てている人を救っても本来の目的(金品をを巻き上げて教団の資産を増やす)とは直結しないからです。

 

カルト宗教はメンタルが弱った人の話を気が済むまで聞いてあげてい、心を癒す言葉をかけてくる。

ここに足を運ぶ人はみなアナタと同じように悩みを抱えています。その悩みを一つ一つ丁寧に取り除いていくのがワタシたちの役割なんです。

「これをどうぞ」といって、布で作った小さなマスコットみたいなお守りを渡してよこす。

「もし何か困ったことがあればいつでも、ここにいらっしゃい。そのマスコットの中にワタシの連絡先を書いた紙がはいっていますから」

 

もちろん、一回こっきりで関係が終わる人もいる。

でも、再び訪れてくる人もいるんです。

これで点と点がつながった事になるんです。

 

なぜ、いつも前向きでいられるのですか

 

カルト宗教は表向き、手本のような存在でなければならないの。

悩みを打ち明けに来た人に、なんでこの人はいつも元気なんだろう、って思わせるくらいポジティブなパワーで満たされていないといけないんです。

アタシも毎日、これくらい元気でいられたら人生楽しいいだろうなあ、って思わせるくらい生き生きしていないと。

 

元気が出ない時だってあるのよ、でもねえ、そんなときでもこの絵を見ると不思議と力がみなぎってくる。朝起きて、コーヒー飲みながらこの絵をボーッと眺めるの。するとなぜか、ようし、今日も頑張るぞって気持ちに切り替わっていく。

 

「この絵には特別な力が宿っているんですか?」

「わからない、アタシも絵には詳しくないし。でも少なくともアタシには元気を与えてくれる絵なの」

「元気を与えてくれる絵っていいですね。何かアタシも欲しい、毎朝コーヒー飲みながら眺める絵」

ここまで言わせたら、カルト宗教側の価値なんです。

たとえ1000円の絵でも2000円の絵でも、お金を出して買った限り、そこには一貫性の原則がやどっていて、それを見れば自分にも元気が出る、と自己暗示をかけてしまうからなんです。

 

それが少しずつ積み重なって、引っ込みのつかないところまで引きずり込まれる。

これが一番怖いマインドコントロールです。

自ら我が身をコントロールするかのようにのめり込んでいくんです。

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