誰にでも、“嫌だよ、勘弁してくれよ”と言いながら、怖いもの見たさでキモイものに近づいていくような習性がありますよね。
フィクションと分かっていて恐怖心を刺激されるホラー映画とか、お化け屋敷。
再現ドラマでしかオンエアーでききないキモイ猟奇殺人の特集番組とかも、絶対に観ちゃう。
本来、不快このうえないのに、ついつい手が伸びるのは好奇心なのでしょうね。
もしくは、類は友を呼ぶ的な自分の中の狂気かも。
因みに、自分のメンタル異常を感じた医学生が精神科医の道に舵をきるのは珍しくないって言われてます。
ここでは“得体の知れないもの”が醸し出す恐怖心についてみてみようと思います。
(こういうこと考えるのも、コロナの影響かなあ!!)
得体のしれないもの、すなわち目視できない
目に見えないものって怖い。
無言電話とか、差出人の分からない脅迫状とかね。
それも、繰り返しやられると神経持たないですよね。
無言電話で男女の判別もつかないような呼吸だけ5秒くらい聞かされて切れる。
歯ぎしりだけ聞かされて切れるのもヤバイでしょ。
差出人不明の手紙だったら筆跡が分からないパソコン文字で、かつ、行書体みたいなのが怖い。
ゴシックとかだと力強すぎて、差出人がジャイアンみたいに思えて迫力はあるけど、その分恐怖心が薄れちゃう。
いっとき流行った電話のワンギリは、相手が誰かは分かるけど、どんな表情でかけてきているかが想像できない気がかりが残る。
ちっょっと怖い。
あのワンギリ考えた人は頭いい。
多重人格って、得たいが知れない、もしくは本性が分からない、の代表格のように思えるんです。
あの変貌の瞬間って慣れてしまえばどおってことないっていうけど、はじめはビビるでしょ。
いままで20分も30分も真正面で向き合って話していた相手が、急に声のトーンが1オクターブくらい低くなって、目つきがギラッと鋭さを増して、ニヤリと笑いながら、
「おまえさん、どこの誰だい??」とか言われたら、ぶっ飛びあがるでしょ。
多重人格って一種の病気ですから、そこのキミ、あんまり不謹慎な事を言っちゃーいけないよ。
思考回路の違いが得体の知れなさの根底にある
オレが鳥肌立つくらい怖いと思ったのが、思考回路の違う女。
同性だと、単にムカつくだけだけど、異性の場合はビビるね。
“なんで、そこで急に不機嫌になるの?“って思ったことあるでしょ。
急に不機嫌になって「もういい!」とか言う。
店で楽しく飲んでたはずなのに、突然すくっと立ち上がって出ていっちゃったりする。
“呆気にとられる”、“鈍器で頭を殴られたような”、“頭が真っ白になった”、、、いろんな表現があるけど、“えっ、えええー”という驚きと“ゾワゾワ”が時間差で来るでしょ。
このつぎ、どんな顔して会ったらいいのかって思う。
自分が言った事をこまごまと思い浮かべて、なにがあれほど怒らせてしまったんだろうって半ば反省するけど、なにひとつとして理由がわからない。
もしかして、あの女は頭おかしいの?って思ったりもする。
まさか、オレへの当てつけに電車に飛び込んだりしないよな、って怖くなる。
答えは、『いとも簡単に、相談事の解決策を提示してしまったこと』なんです。
今でこそ、男女の脳の作りが異なっていて、相談を持ち掛けた女性が必ずしも答えを求めているわけじゃないって事を知ったから納得がいく。
相談という形で、話を聞いてほしかった、自分の気持ちに共感してほしかった。
それなのにいかにもロジカルに事実を整理して、あっさり答えを出して、“ハイこれでいいでしょ”っていうどや顔がムカついたってことなんです。
正論一点張りで一歩も引かない得体の知れなさ
正論一点張りって人いるでしょ。
こっちが抱えている複雑な事情を分かりやすく紐解いて、正解がなにかはわかるけど、そうもいかない事情があるんですよ、って説明しているの1ミリも譲歩してくれない。
確かに正論から外れているのはこっちだし、無理に例外を認めろとゴリ押しするつもりもない。
でも、あまりの柔軟性の無さに、どこかゾットするものを感じるんです。
むしろ得たいの知れない気味の悪さを感じる。
連続殺人犯とか幼児誘拐犯とかって、一見普通の人に見える。
90%普通で、むしろ正義感がやたら強かったりするの。
その“正義感=正論一点張り”が、些細なルール違反にも目をつぶれない頑固さを下支えしているんです。
自分は正しいと思っているけど、そこにバランスの悪さがあるのに気づいていないんです。
だから、ある日突然、独りよがりの正義感から狂った行動に打って出る。
バランス感覚が無いから視野がストローみたいにどこまでも細くて、なんとも気持ちの悪い事件を引き起こしたりするんです。
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