前橋市で87歳・川端清勝氏がクルマで女子高生二人をはね、一人が死亡しました。
裁判の結果は無罪。
これはマズイだろ!
87歳のじいさんを牢獄に叩き込むのも気が引けるけど無罪放免はあり得ない。
持病用の薬の副作用で急激に血圧が下がり意識が飛んで、女子高生をはねた。
副作用については処方した医師からは聞かされていなかったから、ハイ無罪です。
理屈的には通るかもしれないけど、あまりにもバランスが悪いだろ!
そんなもんじゃねーだろ!
ここでは高齢ドライバーによる交通事故とその原因について考えてみる。
医者の副作用警告ミスの審議と川端清勝の再審議を抱き合わせないと、遺族は負けるぞ
この事件が起きた問題点をえぐり出して、犯人を裁こうと思ったら再審議を抱き合わせにしないとダメ。
100歩譲って、持病薬(排尿障害)の副作用を聞かされていなかったとしたら、医師の責任が問われるでしょ。
抗コリン薬かβ3刺激薬あたりが処方されてて、その副作用として眠気があります。
つまり居眠り運転っていう原因もある。
そこを敢えて急激な血圧降下による意識障害って言っているあたりがムカつくんです。
今回の裁判は薬を処方した医師を裁くものではないから、証人として医師は出廷していたでしょうね。
もしかして、川端清勝本人か、その関係者から医者に圧がかかったかな?
「おいおいキミ、処方薬の副作用についても説明はしなかったことにしたまえ」とか「クルマを運転については一切言及していないことに」とか。
いずれにしても、医師が充分な責任義務を果たしていないのは明白だから、そいつも取調して起訴しないと女子高生の遺族は納得しない。
医師免許の剥奪くらいじゃ、甘々。
でここで大切なのは、医療からみの裁判の難しさです。
専門用語がガンガンでてきて詳しい奴が好き勝手に話を歪曲するから、もし検察が医者を起訴して裁判に持ち込めたとしても、まず勝てない。
だとしたら、二者択一作戦しかないの。
じいさんが悪いのか、医者が悪いのか、って事だよ。
実際、女子高生一人が死んでいるんだから。
免許書を返納しない頑固さ
この川端勝清は家族から再三、自動車運転免許書の返納を促されていたんです。
87歳だったら普通は自分から返納するでしょ。
そのあたりからも頑固さがうかがえる。
87歳ともなれば瞬時の判断力とかだいぶ衰えるでしょ。体調面でも衰えがくるから薬も何種類か飲んでいたんじゃないかと想像するわけですよ。
現に、事故の2年前からめまいの症状で受診しているのが分かっている。
それにはどんな薬が処方されていたのかも明確には公表されていあいでしょ。
そんな事を総合的に考えたら、自動車免許をキープし続ける事が法律的に正しいかって話しにもなるでしょ。
いまは合法だから仕方ないけど、それだったら尚更、医者が薬を処方する際い考慮しなきゃならない。
「あなたの病状を見る限り、最善なのはこの薬ですよ。でも年齢的に見て、自動車免許書を返納しないと処方できません」
これくらい医者なら言っていいんじゃないの。
それが出来ないなら、
「薬を飲んだらクルマは運転してはいけません。もし事故を起こしてしまったら、その場で即採血します。薬の成分の血中濃度がxxx以上だったら有罪ですから、覚えておいてください」
いままでにアクセルとブレーキの踏み間違いとかで事故っている老人いるじゃない。あの人たちの事故原因は老化だけじゃなくて、持病薬ってことも絶対ある。
でも守秘義務があるから医者って必要最低限の事しか話さないんです。
自動車側が発揮する安全機能
高齢者に運転免許書の返納を強制するのは、日本だからこそしたくない。
たとえ理不尽な交通事故が起きようとも、やっぱり民主主義を第一にもってこないと日本じゃなくなっちゃうんです。
おなじように、今回だけは例外だといって医者の守秘義務を破ったら民主主義じゃないでしょ。人権侵害はやっぱり最前列にもってこないとって思う。
自動車に自動ブレーキが義務付けられるのが2021年ですね。自動運転の技術もどんどん進んでいっているでしよ。
これによってたぶん事故は減るでしょう。
でもね、怖いのは安全性が高まった自動車が当たり前になって、クルマの運転技術は低くても問題ないと高を括る。
持病の薬の副作用を知らなくても、クルマそのものが事故を回避してくれると問題意識が無くなる。
こんなふうに考え方が甘くなる事なんです。
この先、20年、30年も経つと事故が起こったのはクルマの安全性能が低いせいだからだと言い出しかねない。
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