快活で少しガチャガチャした女性を、ちょっと昔、“おきゃん”と言ったらしい。
いい響きでしょ。
日常じゃあほとんど耳にする機会はありませんけど、一度だけ結婚式の披露宴の主賓の挨拶で聞きました。
「少し“おきゃん”なところのある元気なお嬢さん」と新婦を形容していたの。
これっていい意味なんですね。
ここでは女性を形容するチャーミングな言い回しについて解説してみたいと思います。
おきゃんな彼女って妄想ふくらむね
“おきゃん”には快活でいて、男を魅了する甘酸っぱさがやどっていますね。生意気だけど可愛げがあって、ついつい見入ってしまうの。
男勝りの乱暴な言葉使いとは全然別物で、歯に衣を着せぬチャキチャキぶりだけど不快感がない。
もちろん、電車の化粧をするような傍若無人ぶりは無いわけ。
ブランド品でがっちり固めた高級志向じゃないけど、どことなく粋なねーちゃんって感じ。
ああ見えて意外におきゃんなんだ
おきゃんに必要不可欠なのが意外性です。
口も悪けりゃ態度も悪いとなると、深みのカケラもないアバズレになっちゃうでしょ。
「ああ見えて意外におきゃんなんだ」の根底にはおしとやかさが流れていないと成立しないんですね。
女子高生が、その昔、女学生と呼ばれていた頃に時代はさかのぼるとしっくりくるかもしれない。
“ツタのからまるチャペル”とか“インクの匂い”が普通だった頃ね。
女の子が快活さを見せるのは同性の前か、心を許した男性に対してだけだった。茶道や生け花、日本舞踊、お琴あたりが習い事の主流れで、女子格闘技や女子ラグビーは夢にも出てこない時代背景。
古き良き時代(本当は今のほうが断然快適なのでしょうが)のノスタルジックを感じさせるわけ。
男勝りのチャキチャキでおきゃんが当たり前の今、彼女らはどう自分を見せればいいの
ノスタルジックが現実になってしまうと、それはもはやノスタルジックではなくなるの。無い物ねだりなんです。
過激なスポーツとかヒップホップダンスが不動の人気を集めてるのを止めるなどで誰にもできない。時代の流れですからね。
そんな中で女子サッカーはさすがのネーミングを取り付けた。最高に上手い!
あの過激なサッカーに奥ゆかしさを乗っけちゃったわけ。
『なでしこジャパン』。
今の女子高生らが意外性を際立たせるには「ああ見えて、結構おしとやかなところがあるんですよ」でしょうね。
問題はおしとやかさをどんなふうに表現するかなんです。これ難しいね。
目立つのは簡単だけど、目立たないのをアピールするのは至難の業でしょ。
微笑みながらひっそりとたたずむ、を一か月続けたらホラーじゃない。気持ち悪くて誰も寄り付かない。
伝統を重んじる茶道、生け花あたりとは思うものの、一歩間違えると『極道の妻』になりかねない。老人介護のボランティア活動あたりも、財産目当てととらえられかねないし。
彼女らなりの努力はよくわかる
とはいうものの、彼女らなりの努力はよくわかるし、案外可愛い。
夏の花火大会のときの浴衣姿とかね。浴衣って傍目には涼しそうに見えて、本人は暑いらしいの。でも、みんな頑張って来て来るでしょ。
デートの時にお弁当作ってくる子もいるし、バレンタインでチョコレート作る(カカオを栽培してとかじゃなくて)子もいる。
オジサン側からすると、ひたむきさを評価しないといけないと思うわけです。彼女らはあんまり大変だったとか言わないでしょ。
むしろ男の方が苦労話と武勇伝を混ぜこねて話すの好きで、飲み会とかで延々語られると逆に女々しく見えてくる。
月並みなまとめになっちゃうけど、人としてのバリエーションが輝きの秘訣ですね。
ベースの部分は基本、みんなとあまり変わりなくて、その中に”おしとやかさ“、”面倒見の良さ〝、“料理上手”、“クラッシック音楽に詳しい”、“実はリケジョ”、、、、等々。
引き出しがいっぱいあるけど、普段は見せない。
ここぞという時にチラ見せするのがチャーミングの秘訣なんです。
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