20代前半の女の子に「奥さんに内緒で飲みに行きませんか?」って誘われたらなんて答えます?
男だったら当然いかがわしい事が即座に思いう浮かぶわけで“奥さんに内緒で”という部分に猛烈に引っかかりを覚えるんです。
こりゃあ相手もその気だな、って。
でも冷静なもう一人の自分はあくまでも客観的に事態をとらえようとする。
「絶対に何かの罠だ!」って。
ここでは中年のしがないサラリーマンが若い女の子に飲みに誘われたときの最善の対応を推理してみたいと思います。
一度きりの人生、本能の赴くままに行かなきゃ
一度きりの人生、こんなチャンスはもう二度とこないぞ、って一線を越えるつもり満々で勝負にでる。
ホテルのバーでおしゃれなカクテルを1、2杯飲んで、この続きは予約しておいた部屋で、と誘う。
10人の男がいたら、8人か9人はこのパターンを思い浮かべるでしょ。
でも次の瞬間に「相手が本気なら、そんなに焦る必要はないんじゃないか」と都合の良い方に思考が移っていくんです。二人の関係をゆっくりと温めればいいじゃないかと選択肢がひとつ増えるの。
どんどんウキウキしてきてモテキ爆発で、お花畑にいるみたいな感覚に満たされる。男って単純な生き物なんです。
ニタニタと鼻の下を伸ばして1,2時間過ごすうちに。事態を冷静にとらえ始める。
うむっ、じっくりと愛を育むとか綺麗事を言ってみても、それって正に不倫の泥沼なんじゃないかと、面白みのない真面目で小心者の自分がしゃしゃり出てくる。
断ると言う選択肢はそもそもあり得ないのか
とっちらかった頭を一度冷やして落ち着いてみる。
すると、「そもそもこの誘いを断る事はできないんじゃないか?」って疑問が湧いて来たの。
だって、オレが断ったらその子に恥をかかせることになるでしょ。このさえないオヤジと二人きりで飲みに行ってくれる若い女の子なんて、地球上探したっていないでしょ。
「オイ、オマエ、自分の顔を鏡で良く良くみてみろ!」と自虐的な感情がでてくるわけ。
「若い女の子がオマエとエッチな関係をもとうと思うか?」って。
そうだ、彼女には初めからイヤラシイ気持ちなんてサラサラないんだ。ちょっとした相談を年上のオレに持ち掛けたいだけなんだ、と考え直してみる。
考えすぎ。
ホテルのバーも部屋の予約も全然お呼びじゃない。もっと気取らずに話ができる焼き鳥屋とかおでん屋とかの方がいいんだ、と自分を納得させかけ気持ちが落ち着きを取り戻しかけるのです。
ても男のサガか、“奥さんには内緒で”のひとことが男の本性を揺さぶるのです。
またまたソワソワしてくるの。
なぜ妻に内緒なのか
それなら思い切って、なぜ妻に内緒でなのかを問いてみるのはどうか?
イヤイヤイヤ、それは野暮ってもんでしょう。誘いを断る以上に彼女に対して失礼だよ、と自分を制するの。
でも、もし彼女が奥さんに内緒で、と言わなかったとして、オレは妻に「今日は会社の若い女の子と二人で飲みに行くんだ」と打ち明けるだろうか?
絶対に言うわけがない。
オレに下心があろうが、無かろうが絶対に言うわけがない。
そのとき「奥さんには内緒で」のひとことが急にわざとらしく思えてきたんです。そんなこと言わなくたって内緒にするに決まっているじゃん、と。
どんな男だって自分の女房に言うわけないでしょ。
これはドッキリに違いない!と急転直下思った。
妻には内緒で、とあえて釘をさしておいて、それでオレが誘いに乗るかを試しているんだと。
としたら、誰がそんなくだらない事を思いつく?
答えは女房。
奴に違いない。
オレの素行を確かめようとしているに違いないんだ。だとすると彼女と女房には接点がなければならない。
接点はどこにある?
大学の後輩だ!1ヶ月ほど前に女房が卒業した大学の東京支部の会合があった。
その名簿を見れば一発じゃないか。
ビンゴです。年齢はだいぶちがうけど同じ大学の同じ学部を卒業している。名簿には現在の勤め先が記載されていたからそれを見て、女房から接近したに違いない。
まんまとハメられるところだったのです。若い女の子からの誘いなんてたいていは、そんな裏事情があるに決まっている。
だったらオレはどうでるべきか?
一発逆転、面白い事になりそうだぜ。
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