自分から先に意見を言わない男『ザ・後出しジャンケン野郎』です。
まずは相手の出方を見てから、というスタイルで生きているの。ある人に言わせると“彼の持ち味は粘り強さ”だそうです。
確かに勝率は高いように見受けられます。そりゃそうだよね、利害が真逆の相手の言い分を先に聞いて、作戦を練るわけですから。
ここでは、後出しジャンケン野郎の小技テクニックを解説します。
薦めているわけじゃないですよ。こういう人がいるのを知ってもらうためなんです。
問題発生|謝罪する前に被害を被った人は何と言っているの
仕事で問題が発生して取引先からクレームの電話がかかってきても、すぐには対応しないのが後だしジャンケン野郎の作戦です。
相手はどうしてほしいと言っているの?
クレームのポイントは何?
問題の発生原因を先方はどうみている?
こちらに非があると断言しているの?
対処するのにかかる費用は幾らくらいになる?
これらを見切ったうえでないと、なんと返答するかを絶対に決めない。少しでも自分が不利にならないように、まずは相手の腹をさぐるわけです。
困るのはまわりにいる人達
普通の感覚なら、遅くとも問題発生が発生した翌日には何らかのコメントを取引先にいれるでしょ。でもね、この人は相手の思惑を掴むまでは一言も発しないの。
先方から電話がかかってきたら外出中、会議中で離席を貫く。
「オタクは何を考えているの?」と電話応対した人が怒鳴られてもじっと腕組みをしているだけなんです。
先方が何を考えているかわからないのに、下手な事を言ったらウチの責任にされちゃうだろう、と。
身振り手振りをおりまぜて、正直でピュアな印象をあたえる
そんな後だしジャンケン作戦でありながら、正直でピュアな印象を与えるのには余念がないの。
あえてぎこちない身振り手振りで、数字を口にするときは必ず指を立てる。
「そのフランス製品は日本円だと幾らくらいになるおかねえ?」と質問されたら、
「だいたい3百万円ほどになります」と言いつつ、指を3本立てて相手に示す。
クールな人は「3百万ってところですかねえ、、、」とサラッと流すでしょ。
「巨大なマシンですから、輸送するのもひと苦労でして」と言いながら、左右の腕を思いっきり左右に広げてみせるわけです。
この野暮ったい動作が、正直でピュアな人、と相手の思わせる技なの。
中途半端な状態に耐えられるメンタル、凄いのか鈍感なのか
この人のメンタルは凄いのか、鈍感なのかがわからないんです。
中途半端な状態って嫌じゃないですか?中腰状態で膝がガクガク笑い出すんです。
何とも言えないプレッシャーですよね。
勝ちでも、負けでもいいからとっとと白黒くけてくれよ、って思うのが普通の人だと思うの。
でもね、後だしジャンケン野郎はこの中途半端な状態に延々耐えるわけですよ。結果を少しで良いものにするために、中腰の空気椅子状態でい続けられる。
メンタルが強いのか、それとも鈍感なのかが正直言ってわからない。たぶん、その両方を兼ね備えているんでしょう。
スポーツで言うと、マラソンでラスト数キロメートルまでトップ集団に粘り強く居残っていて、誰かが仕掛けたとき、それに合わせて自分もスパートをかけるタイプ。
テニスで言えば、ストロークで深いところに打ち返し続けて、相手のミスを誘うタイプ。
後だしジャンケン野郎だと見抜いたときの作戦とは
暫く付き合っていれば、その人間の人となりは見えてきます。で、後だしジャンケン野郎だと気付いたら、対策を取りましょう。
なにか意見ありませんか、と聞いても意味はないですね。だから名指しでどう思っているかを聞く。で言った意見は復唱したうえで議事録やホワイトボードに記載する。
問題が発生したら騙してでも、取引先からの電話にださせる。簡単ですよ、別の会社名を言って取り次ぐだけですからね。
あとで、社名が違っているじゃないかと責められたら、だって本当の事言ったら電話に出ないじゃないですか。男らしくないですよ、と言ってやればいいの。
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