無能と思われているんじゃないか、と心配でいられない人。ただただ気が気でならないんですよね。
みんながワタシをバカだと冷めた目で見ている、と強迫観念のように頭にへばりついて離れてくれない。
ここでは自己肯定力の低すぎる人が自信を持つために、考え方の間違ったクセを解説したいと思います。
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無能という劣等感の原点は自己肯定力の低さにある
自分は無能だと思われているのではないか、と劣等感でいっぱいな人の特徴は自己肯定力の低さにあります。自分自身の価値を認めていないんです。こんなんじゃダメだ、と四六時中、心を痛めている人の事です。
まさに自信満々で自分大好き人間の対極の存在ですね。
だから安心感が持てない。職場や学校にいる時だけじゃなく、家に帰ってきてからも頭の片隅で自分の能力不足を意識し続けているんです。
その原因は自己肯定力の低さにあります。
自分の考え方、生き方、行動のし方、、、等々すべての自分流を良しとするのが自己肯定力の強い人です。その反対が低い人。自分なんて全然ダメだと思い込んでいる人なんです。
で、その奥には完璧主義、高すぎる理想、満たされない承認欲求ががっちりと根をはっています。自己肯定力の低さを下支えしているんです。
自己肯定力が低いネジれた思いこみ
自己肯定力の低い人には完璧主義者が多いと言われます。でもそこが不思議なんです。凄い矛盾を感じるのです。
完璧主義で生きてきたのだから100%じゃないにしろ完成度はそれなりに高いはずでしょ。自分は50%がせいぜい、と志の低い人と比べたらレベルは高いわけですよ。
にもかかわらず自分はダメだ、価値がないと卑下している。
これって客観性の欠如なんです。社会全体を上空から第三者的に眺めて、おおざっぱにどんな状態になっているかを把握するという視点が無いの。自分の事ばかりが頭を占めていて視野狭窄のとてもバランスの悪い状態なんです。自分自身が完璧主義者だということすら頭にないんです。
意味自己中心的なんです。やるべき目標を立てて、それを100%完全にこなすのをタスクにしているでしょ。でも、その目標が必ずしも正しいとは限らない。全うしたからとってその上位目標に正確に繋がるなんて誰も保証できない。
こんな視点で見ても、客観性が足りないなあ、と思わざるを得ない。
そもそも世の中にはいろいろな人がいるでしょ。この日本人だけだったら世界でも有数の平均的民族ですが、全世界まで対象を広げたら桁外れの価値観のバラツキですよね。
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無能と自己評価する弊害ってデカイよ
自分は無能だと思われている、と卑下していると多くの場面で弊害がでてきてしまうんです。一番の問題はコミュニケーションがとりづらくなっていくことです。人と話をしようにも、こんな事もしらないの、ってバカにされやしないかと心配になってくるんです。
その延長線上で質問も相談もできない閉塞的なポジションに追い込まれるんです。自分は人と比べたら足りない物ばかりだ、と自分の力を疑っているから何をするにも疑心暗鬼になるんです。
メンタル的に追い込まれていくと、人の視線が怖くなってくる。注察妄想みたいに、誰かが自分を覗き見ているんじゃないかと萎縮してくる。
今さらこんな事聞くに聞けない、というフレーズあるでしょ。これって日本人の潜在意識に相当強く刷りこまれているんです。書店に行ったら『いまさら聞けない○○○』みたいなハウツウ本を頻繁に目にするでしょ。
均一的な教育がベースになっている日本だと、こういう現象が起きるんです。アメリカ人なんて良い所を伸ばせ、の教育方針だから苦手で知らない事があって当然と思って生きています。だから『いまさら聞けない○○○』なんて書籍は売れない。分からない事があれば、いつだって聞けばいいじゃん、と思っている。
無能と劣等感の日本人
無能と思われているのではないか、という劣等感は日本人が抱きがちな悲観性なんです。多かれ少なかれ誰にでもあるの。自信満々の自分大好き人間にも絶対にあります。(もし無いとしたら、それは躁病ですから要注意ね)。
原因は前述の通り、平均的教育方針と幼児期の満たされない承認欲求です。ここから根をはりだした悔しさが、どっちの方向へ向かうかはDNA次第なんです。
自己愛は強過ぎれば、ナニクソ、といきりたって他人を陥れて優越感を味わおうとしたりする。反社会性が強ければ弱者を傷つけて満足するかもしれない。
ただ、ここで法律の許容範囲に留まって、かつ自分に自信を持とうと思ったら、次の3つの点を常に手元に置いておかなければならない。
①自分は今、劣等感に取りつかれているが、それを剥がすために敢えてコミュニケーションをとって人に笑われよう。質問しよう。相談しよう。
②笑われたら、素直に受け取り一つ賢くなった、得をしたととらえよう。
③でも、あなたの人格をバカにされたのではない。うわべの知識のあるなし程度も軽い問題なんだ。
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