すごく敏感で人の気持ちがわかり過ぎる人って、相手を気にするあまり逆に何も言えなくなってしまうんです。相手の気持ちがわからなくて無口になっているわけじゃないの。
わかり過ぎて沈黙してしまうわけなのですね。
「ああ、この人はいますごく悲しんでいる。誰にも相談できずに悩んでいる」とわかっちゃうから声がかけられないのだそうです。
こういう人って、気持ちだけじゃなくてあらゆるものに敏感に反応します。感じ取る能力が異常に鋭いのですね。
超能力バリに勘が鋭いとか、透視能力が備わっているみたいな人物で、知らなくていいものを知ってしまうわけです。その結果、非現実的な能力に自分自信が圧倒されて、ふさぎ込んでしまったり、内向的な性格に変わったりしてしまう。
どこにでもいる能天気なタイプ(その時の気分次第で明るくなったり、暗くなったりする)と真逆のタイプなのです。
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見えなくていいものが見えてしまう辛さ
普通よりも感受性が強く、敏感だと見えなくていいものを受け付けてしまう。霊能者・超能力者とは別の次元で、こういう敏感な人が私たちの回りに存在しているのです。五感が人並み外れて優れているから、本人も苦しい。
生きづらい原因は、感じ取ってしまう情報が多量すぎてどう処理していいかが分からないからなのです。たとえば会社のデスクで仕事をしていたとするでしょ。
ちょっと下世話な例ですよ。
なんとなくプーンと鼻につく嫌な臭いを感じるわけです。周りを見回してみても、気にしている人がいる様子はない。あの臭いはいったい何だろうか?と考える。うむ、3日間はシャワーを浴びていない体臭にちがいない。たぶん、あの人だろう、というところまで判別できちゃうんです。
他の人が気づく前に、そっと窓を開けるか、と気遣うわけです。でも、暑くもないのにわざわざ窓を開けるのも変だし、、、。こんな些細な事でも悩みが付き物になっているんです。
「アンタ臭いわねえ、昨日お風呂入った?」なんていうふうにストレートな言い方ができないのです。
ストレートに口に出す前に、幾つか頭に浮かんでくるのが敏感人の特徴なんです。
- ◆何か特別な理由があってお風呂に入れていないのかもしれない。
- ◆家で誰か具合の悪い人がいて、お風呂どころではない。
- ◆風呂に入ってはいけない注射を会社帰りに病院によって売っているのかもしれない。
こんなところまで深読みしてしまうそうです。だから、敏感さとともにどんどん内向的になってしまう。 おとなしいからといって、なにも考えていないわけではなのです。
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大人しくしているからといって現状に満足しているとは限らない
殺人犯が逮捕されて、犯人の家の近くに住む人たちにテレビ局ニューススタッフがインタビューしますね。
「まさか、あの人が、、、」
「いつも真面目手で、気持ちよく挨拶するいい子だったのに、、、」
「小さな弟、妹の面倒をよく見る、優しいお兄ちゃんだったのに、、」
こんな言葉がよく返ってきます。普段おとなしい・優しい・面倒見がいいからといって、穏やかに暮らしているとは限らないのです。憎しみではらわたが煮えくり返る思いでも、まったくの一般人に紛れて暮らしているものなのです。
人殺しを決意しても、淡々と余念のない準備にとりかかり、相手の行動を細かく分析して犯行の場所や時間を決めながらも、そんなことはおくびにも出さずに暮らしているものなのです。
話し方や立ち振る舞いからして、いかにも犯罪者というのはごく一握りで、精神疾患からくる異常行為くらいしか外観からの判別は難しいのです。
人間とチンパンジーのDNA構造はほんの5%程度しか違わないといいます。動物園でキーキー声で騒ぎながら、木の枝と枝をうんてい遊具を渡るかのように移動するあのチンパンジーとの間でさえ、たつたの5%違っただけ。
それでいて外見も内面もこんなにも異なっています。
だとしたら、人間社会に埋もれ暮らしながら、殺意を抱いて虎視眈々と犯罪のチャンスをうかがっている人格障害者なんて、見た目から見分けることなんてできやしないじゃないですか。
仮に何らかの精神障害があって、普通の人からかなりズレた精神の持ち主だったとしても、見た目は我々となんら変わりはないのです。
ましてや生き物としての設計図であるDNAの差異など微々たるもののはず。
過度に敏感であるが故、人に声をかけられないと内向的になっている人も、犯罪を刑悪している精神異常者も、我々とは見た目など全く変わりなどないのです。
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