「平常心で臨む」、「自然体で生きる」と言うけれど、なかなか難しい。
頑張ろうとすると力んでしまう。
どうでもいいや、と肩の力を抜きすぎるとタイミングを逃してしまう。
悟りを開いたかのように、おおらかに、穏やかに日々を重ねている人って、案外取りこぼしをしているんじゃ、とも思ってしまうのです。
平常心を妨げるものとは?
どんなふうにして平常心が奪われていくのかを考えてみました。
こんな感じかなあ??
悪口、嫌味を言われた
悪口や嫌味を言われたらムカッ、イラッとします。
「なに言ってけつかんねん!」と思うでしょ(オレ、関東だから関西弁が少しぎこちないかな?!)
「ザケンジャネエ、このタコ!」とまで思わないにしろ、心乱されますね。
身に覚えのない揶揄だったらポカンとなるかもしれなせんが、時間の経過とともにふつふつと憎しみ、苛立ち、悲しみが沸いてくるものです。
そんな感情を噛み殺していながらも、心穏やかではいられないものです。
平常心を妨げる第一位はイライラですね。
叱られた、怒られた
叱られたときはどんな感情が湧き上がりますか?
自分に非があるのを承知して、素直に叱責を受け入れるにしても、平常心ではあり得ませんね。
後悔の気持ちだったり、謝罪したい気持ちだったりです。
スッキリとした平常心に戻るまでにはある程度の時間がかかる。
身に覚えのなのない叱責だったら、即反論して相手に勘違いを思い知らせる。
それでも、あまり先方の物言いが生意気だったりすると、その光景が何度も何度も思い出されてムカつきがぶり返してくるんです。
あのとき、もっと強く言い返しておけばよかったと、怒りが自己増殖してくる。
忙しすぎる状況
サラリーマン生活をおくっていると、忙しすぎるタイミグがあります。
締切日を定められた仕事をガンガン命じられる。
ある分量を超えたあたりからプレッシャーを感じ始めます。
こりゃあ間に合わないな、と危機感を感じたあたりから焦りが出てきます。
急いで進めようとしてミスを連発し、イライラが噴出するわけです。
優先順位をつけて、時間配分をして、間に合わないものは間に合わないと割り切ろうとしても、焦ってしまう人はいる。
もはや要領の良さとか、テクニックの問題を通り越して、心構えの問題になっているのに、それに気付かないほどテンションが上がってしまっている。
待たなければならない状況
学生だったらテストや提出したレポートの結果待ちの状態はソワソワです。
仕事だったら、競合他社との自社のどちらがコンペで受注できたかどうかはモンモン。
若い男女の交際だったら、告白のメールを送ったものの、返事が来ない状態はドキドキ。
やるべき事は全て全力でやり終えた。
できる限りの力を振り絞ったのだから、あとは腹を据えて待つだけなのに、
そんな状況って、絶対に平常心ではありえませんよね。
冷めた目で自分を見る客観性
常に冷静な人っています。
堂々と落ち着いていて適格な状況判断ができる。
ここぞという大一番で実力を発揮でき、同僚や同級生からの信頼が厚くて、頼りにされる。
こういう人って、前述の平常を妨げる事柄から、どういうふうに自分を守っているのでしょう。
恐らく『経験』からくる落ち着きだと思うのです。
若いころ散々やきもきしまくって、イライラをつのらせて、失敗したり成功したりの修羅場をくぐってきた。
だから焦りの気持ちも、苛立ちの気持ちも全部分かっている。
でも、それらが無意味であることも理解している。
焦っても意味がないのを頭でわかっていても、どうしようもないのも承知している。
メンタルの深みが経験によって養われたのでしょう。
それらをひととおり経験して、自分の立場を冷めた目で客観視できる人間に成長したのでしょう。
こんな、いぶし銀のような人と比べて、無機質なメンタルを兼ね備えている人が存在します。
余計な感情を全て排除して、最善を計算できるサイコパスです。
小生意気でマイペースな若者が増えてきているように思えるのです。
マイペースって、その場の空気(緊急だという雰囲気)を読まないのか、読めないのか、こっちの土俵に立って一緒に問題に取り組もうという意志がない人です。
ある種の発達障害でしょ、あれって。
客観的にものを見るんじゃなくて、視野狭窄で自分に関係する事しか見えていない。
攻められるのは嫌いだから、正論で自分の非は排除する。
そういう機転は利きまくっていて、スキがない。
サイコパスの仲間ですよね。
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経験を積むしかない
怒りを感じない天然とか、恐るべき鈍感体質だったら、罪のない変わり者として生きていけるでしょう。
自分の仲間の中に一人いてもいいかもしれません。
頼りにはならないけど、憎めない存在ではある。
「怒りをグッと堪えるために、一端、相手の立場に立ってみる」とよく言われますね。
なぜ、自分の悪口を言うのか?
自分にも非があるのではないか、と我が身を鑑みる、と。
でもねえ、これ止めた方がいいんですよ。
自分の心に蓋をするようなものですから。
悪口言われえムカついてら「なんで、そんなことを言うんだ!」と反論すればいいんです。
相手の身になって、怒りを噛み殺す必要なんてない。
自分にも非があるなら、何となく露呈してくるものです。
だから、一端、衝突してしまった、そのうえで相手の言い分を聞いてやろうじゃねえか、って態度で充分。
そこで自分が悪くて、「あっ、確かにこれは自分が悪かった」と思えば謝ればいいじゃないですか。
焦りとか、苛立ち、緊張で平常心を欠き、ミスを連発してしまう人は場慣れが必要なんです。
前述の例でいうと、経験が必要ということです。
「焦っても仕方ない、緊張しても仕方ない」という思いが落ち着きと結びつくようになるまでは、時間がかかりますね。
だから、時間に間に合わない焦りは、開き直れるようになるまで苦しむしかないんです。
それが徐々に身について来ればこっちの物
焦ったって無理は無理、と自分に言い聞かせて優先順位通り締め切りまでタンタンと進めれば、それがベストの結果なだと胸を張れる。
もう一つ、緊張による失敗がありますね。
人前でプレゼンテーションをしなければならない絶望に近いメンタル状態。
これは、薬で解決してしまいましょうよ。
精神科に行って、事情を話して、軽い精神安定剤を出してもらえば、それで解決です。
芸能人みたいに連日、人前にでる仕事をしていれば次第に慣れも出てきます。
でも普通のサラリーマンで普通レベルの緊張感なら慣れも期待できます。
でも極度に緊張して、頭真っ白になって何もしゃべれなくなる人います。
それを苦にして、サラリーマン止めてしまう人もいます。
自分がそれに当たるかどうかは医者と話して決めればいい。
ちっちゃい小粒の薬一つで、一発解決ですから全然問題なし。
あがり症を治療する薬って本当にあるんです。
カウンセラーの指導による対処療法とか、自律神経訓練法、腹式呼吸なんかもあります。
でも、はっきり言って精神安定剤でその場、その場を乗りきってしまうのが、一番効果的に思えます。
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