パニックへの予期不安を克服|心理学が医師と患者の真逆な意思を正す

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パニック障害が長引く原因は予期不安にあります。

パニック発作が薬物療法で改善された後でも、予期不安が常に付きまとい、飛行機や新幹線に乗れない状態が10年も続く、という辛い症状。

この予期不安を克服するには心理学を取り入れたあうろーちが必要だと以前のブログで説明させて頂きました。

こんにちは、戸田裕二です。

パニック発作を繰り返して体験すると、あの心身の異常事態がトラウマになります。

これといった理由がないのに、突然、心臓がバクバクと鼓動し、手足の筋肉が硬直し、脳は極度に興奮し、今にも死ぬのではないかと恐怖に直面した記憶が深く心に刻み込まれるのです。

そして、こんどはいつ、あのパニック状態に襲われるのかと不安でたまらなくなるのです。

このブログでは、パニック障害が長引く原因に、心理学的に対処する方法を解説させて頂いています。

  

前提は薬物療法が充分に効果を上げている事

 

心理学から予期不安を取り除くには前提条件があります。

薬物療法で脳の機能不全が治っている事が前提です。

薬物療法で3ヶ月から半年くらいで、脳の状態は安定します。

ところが、パニック発作のトラウマに陥り、予期不安にまとわりつかれている状態の人、を心理学で楽にしようといものです。

薬物療法は精神科の範疇ですから、それが完了していないのに、心理学でパニック障害を治癒させることは不可能なのです。

 

心理学を用いて予期不安をから解放するとは?

 

パニック障害を少し簡単に解説させていただきますね。

ストレスが原因で、脳と身体が臨戦態勢に陥った状態です。

目の前に危険な敵がいるわけでもないのに、戦うか、逃げるか、の極限状態になっているわけです。

心臓バクバク、手足の筋肉ガチガチ、脳は極度の興奮状態ですね。

本当に敵と対峙しているなら、戦うにしろ、逃げるにしろ、この状態じゃなければ対応できないわけです。

でも、実際には何ら危険な状態でないのに、頻繁にパニック発作に襲われる。

この症状を対処するのは精神科による薬物治療です。

3ヶ月から6ヶ月くらい、じっくり時間をかけて脳の機能不全を治すわけです。

パニック発作が起きなくなれば、薬物治療の効果が表れたということになります。

少しずつ時間をかけて薬の量を減らしていくのです。

ところが、飛行機、新幹線、急行列車に乗れない、という不安残るケースがあります。

自宅から遠方への外出ができない、という不安の場合もあります。

つまり、パニック発作にまた襲われるのではないかという予期不安から心が解放されていないのです。

この予期不安は実際にパニック発作を呼び戻す事もあります。

パニック発作が起きるかもしれないという極度な不安に悩ませられ続けることもあります。

この予期不安を払拭するには心理学による心の健全化が必要なのです。

 

 

恐怖を克服する心理学手法

 

心理学では恐怖を学習によるメンタルの反応としています。

たとえば、子供の頃に犬に噛まれた経験のある人は、犬を見ただけで緊張します。

もっと重症だったら、犬を想像しただけで手のひらに汗がでてきます。

過去の経験から犬は恐怖の対象であると学習してしまった、という事ですね。

この学習を解除する方法として、「慣れ」を使うわけです。

 

  • 遠方から犬を眺める
  • 犬との距離を縮める
  • 犬と接触する

 

徐々に犬は恐怖の対処ではない、危害を加えてくる敵対的な存在ではない、と脳に刷り込んでいくとういオーソドックスな手法です。

しかし、この手法は予期不安には適用できないのです。

 

なぜなら、予期不安にどれだけ近づいて行ったところで、安全な物であると認識などできないからです。

さらに、パニック発作に近づいていったとしたらどうなるでしょうか。

パニック発作を繰り返して、それに慣れるなど人間にできるものではないからです。

 

 

意識をそらす

 

パニック発作そのものを誘発しそうな予期不安に陥ったときの対処法として紹介されているのが、意識を別の所にそらすという方法が紹介されています。

 

この方法では、たとえば、飛行機に登場する直前に「機内でパニック発作に襲われるのではないか」という予期不安を感じた場合、他に意識をそらすわけです。

たとえば、音楽を聴いたり、好きな人の写真を見たり、友人に電話をしてみたり、といろいろ意識をそらす方法は存在します。

これ以外の方法でも構いません。

意識を別にそらす作戦で上手くいく人は、そのやり方で何ら問題はありませんね。

予期不安がピタッと止まればいいわけです。

結果的に大成功ですよ。

 

これと真逆で、予期不安が強くでたら、「パニックになってみろ!」と戦線布告する作戦も実際にはあります。

戦線布告すると、スーッと予期不安が消えてしまう、という逆暗示です。

これは精神科医から聞いたやり方で、うまくはまる人もたくさんいるようです。

  

恐怖の対象を無力化する

 

不安の対象が毒蛇だったとしたら、もっとも有効な武器は何でしょうか?

ピストル、解毒ワクチン、蛇に噛まれてもなんともない丈夫な安全服、、、、。

いろいろ考えられますね。

 

これがライオンでもトラでもワニでも、何らかの武器がありますね。

 

初めのうちは、どんな武器を持っていたとしても、怖いものは怖いのです。

それらの武器は強力で、防具も蛇に噛みつかれてもなんともない、と言ってもダメなのです。

使い方を熟知し、どんな時でも秘密兵器を駆使すれば、命を奪われる事も、怪我を負わされる事もない

それでも、蛇恐怖症の人だったら怖くて汗が止まらないのです。

 

で、その理由は何でしょうか?

自分自身が、武器と防具を信用していないからなのです。

身を持って安全性を確認できない限り、恐怖心はやなないのです。

それで、武器や防具を何度か使い、毒蛇を撃退したり、噛まれてもなんともない事が理解できれば、いつのまにか毒蛇が怖くなくなってきます。

武器、防具に信頼性がでてきて、不安が軽減されてきたわけです。

 

パニック障害の予期不安もこれと全く同じなのです。

予期不安が長引く患者さんは、精神科医が処方してくれた安定剤に対して、充分な信頼性を感じていないのです。

パニック発作はめったに起こらないまで改善できていても、予期不安が治らないのです。

飛行機に乗ることが怖い、新幹線・急行列車が怖い。

「自分の好きなところで降りることができませんから、パニック発作が起こったらどうしよう?」

と不安が滲んでくる。

 

処方された安定剤が確実に発作を鎮静させてくれる、という信頼関係が成立していないのです。

恐怖の対象を無力化できていないのですね。

 

ここには医師と患者の考えの決定的な違いが存在しています。

医師は、出来るだけマイルドで副作用の出ない薬を処方します。

もちろん、患者の体への俯瞰を考慮しての事。

ところが、患者は薬の効き具合がマイルドである為に、絶体絶命のピンチのときに助けてくれるかどうか心配なのです。

マイルドな薬で充分な効果を感じている人は、予期不安は長引きません。

そこは、患者の心理的な問題なのです。

ですから、予期不安が長引いている人は、精神科医に相談すべきなのです。

 心理的に100%信頼できる薬で予期不安を撃退したい、と。

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