合理的を突きつ詰めると飽きがくる
合理的を突き詰めると飽きがきますね。改善、KAIZENNで嫌気がさす事ありませんか?
「あ~あっ、嫌だ嫌だ、生きる醍醐味が全然感じられないじゃないか!!!!」と。
「この順番が一番無駄が無いやり方!」と枠にはめこまれた息苦しさを日々感じ、次に飽きがくるのです。
「休憩は1時間ごとに15分とること、睡眠は1日6時間がベスト」こんな押し付けがましさにげんなりしますね。
合理的とは論理的で、道理や理論に合致していて、誰もが納得できる事らしいのです。確かに、なるほどではあるのです。
合理的に行動すると時間に余裕が生まれます。その余った時間で好きな事をすればいいじゃないか、ということになるのだそうです。
【広告】
同じことの繰り返しが習熟度を上げるが
ルーティーンワークは、繰り返す事で慣れが生じ余裕が生まれる。間違いが減り、習熟度が上がるわけですね。
悪くないじゃん!!
合理的生活バンバンザイ、食いしん坊バンザイ!
本当にそう思う?
ハイ、そう思います。
でも、つまんないと心が訴えているのです。刺激が無いわけです。
慣れてくると、人間には飽きがきます。
大量生産みたいでオリジナリティーがない、合格点だけれども面白味が無いのです。
叱られもしないけれど、褒められもしない、手間のかからない子供みたいな感じです。
子供の頃から学校の先生や親の言う事をちゃんと聴いて育ってきた子供。
でもねえ、こういう問題を起こさない子供にかぎって、先生や親の顔色をうかがっている。
大人に媚びるませた子役みたいに。
仕事に飽きる、飽きない方法
同じ事を繰り返すと習熟度が上がり、あれこれ考えずに仕事の合格点が取れるようになる。
これが続くと脳が飽きてくるわけです。
シーソのような関係です。
習熟度が上がると脳が飽きてくる、というわけです。
仕事として好ましい状態なのか、好ましくないのか微妙ですね。
合理性を追求した結果、仕事に飽きてきてやる気を失う、という流れです。
ちょっとパラドックス的に見えませんか?合理化を進めるとやる気が薄れてくる。
ストレスフルな仕事よりはましだとおもいますけれど、、、。
でも、これって仕事に限った事ではないのです。
目標を達成した瞬間に、そこで満足するとやる気がなくなってくるのです。
子供があれほど没頭していたテレビゲームにある日突然、興味を失う。
これって、ゲームに勝ってしまったという意味なのです。
手ごたえが無くなったとも言えます。
ドイツのサッカーリーグ(ブンデスリーガ)で活躍する宇佐美貴史選手が、高校生のときにどうやっても勝てなかった先輩がいたと話していました。
Jリーグに入り、日本代表選手に選ばれる器とおもっていたのが、ある日突然サッカーを辞めたそうです。
その理由はサッカーに飽きたから。
華麗なボールさばきで、相手のディフェンダーをグイグイ抜いてゴールを決めるタイプだったそうです。
でも当時のJリーグでは、そのスタイルの選手を生かす土壌が育っていなかった。
その時点で彼はサッカーへの興味が一瞬にして消滅したそうです。
そして、何の未練もなくサッカーを辞めた。
パスサッカーにスタイル変更する事もなく、自分の中で卒業したわけです。
【広告】
飽きないためには何をすれば良い?
仕事も同じですね。
これでいい、完璧、パーフェクトと思ったらそれで飽きが来るのです。
それなら何を考えればいいのか、という問題にぶつかります。
『問題意識』という一回り大きな課題です。
もしくは、『課題設定』とか『改善』などのキーワードが出てきます。
仕事で達成感を味わった脳を一休みさせて、次の課題を設定できるかどうかが勝負です。
優秀なビジネスマンは課題設定能力が高いと言われますね。
彼らはどのようにして課題を見つけ出してくるのでしょうか?
これには、やり方があります。それを知らずに自問自答していると自滅するのです。
それくらい奥が深い。
理想が高いから「現状」と「あるべき姿」の差が自然と見えてくるのか?
仕事の切り口を頭に思い浮かべると、幾つかのアイディアがでてきますね。
Q.C.T.
自分の仕事を品質面(Q)、コスト面(C)、所要時間(T)の角度から分析してください。
4M
MAN(人)、MATERIALS(原材料)、METHOD(方法)、MACHINE(機械)の観点から不備を見てみる。
バランスが取れているかを考えている。問題の根源がどこになるかを追求してください。
5S
整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、
これらのなかに改善の余地がないかを見極めてください。
課題のバイトダウン
漠然とした大きな問題を細かく切り分けることで、問題ととらえ方がより具体的になり、課題設定がしやすくなる。
【広告】
関連記事