おススメサスペンス映画・刑法第39条|宮崎勤も演じた心神喪失

Pocket

刑法第39条:心神喪失、心神耗弱は罰せず

  

森田芳光監督、鈴木京香・堤真一主演の『刑法第39条』を久々に見直してみました。

サスペンス作品の枠を超えた傑作です。

一般評価では★★★★でしたが、5つ★に相当する出来栄え。緊張感が半端ないですね。

 

ストーリーに直接関係する部分は触れずに見どころを解説させて頂きます。

刑法第39条というのは;

・心神喪失者の行為は罰しない|罪の対象外
・心神耗弱の行為はその刑を減軽する|刑罰の軽減
 

つまり重度の精神障害者や知的障害者が犯罪行為に走ったとしても、善悪の判断ができていないのだから刑罰を与えるべきではない、もしくは罰を軽減すべきだ、という事なのです。

映画『刑法第39条』では堤真一が殺人を犯し、裁判で解離性同一障害(多重人格)の疑いがでてくるという展開です。

 

精神鑑定を行うのが鈴木京香で、全然切れの無い精神科医。

この人が堤真一の多重人格に疑いを抱くわけです。

殺人犯が多重人格で、本人とは別人格で殺人を犯していたとすれば、刑法第39条にあてはまるというわけです。

        【広告】

 実際の事件では

 

実際の事件で、検察が起訴した被疑者は9割以上の確率で有罪判決を下されています。

逆に言うと、検察は綿密に被疑者を取り調べ、有罪判決を確信しなければ起訴しないわけです。

起訴する前に被疑者の精神状態を調べるのですが、ここでの鑑定はほとんどが 簡易鑑定で、数時間で白黒が付きます。

 

20173月に生後3ヶ月の我が子を浴槽に沈めて殺した母親も、統合失調症による幻聴が原因だとして、執行猶予付きの処分に減刑されています。

2014年の千葉県睦沢で起こった、『睦沢男性刺殺事件』では犯人を統合失調症と判断して、無愛となっています。

埼玉連続幼誘拐殺人事件で死刑判決を受けた宮崎勤は、精神障害を主張して無罪を勝ち取ろうと「ネズミ人間が出てきて、殺人を強要された」と一芝居打ちましたが、あっさり見破られて求刑どおり死刑が執行されました。

相模原津久井やまゆり園での大量殺人で逮捕された植松聖が、精神障害で無実になるのでは?というコメントをWEB SITEでたまに見かけますが、植松は自己愛性人格障害で生まれつきですから確実に有罪になるわけです。

かつて、パリでオランダ人留学生を殺し、その人肉を食べた佐川一政は、パリ警察に逮捕され精神病院で鑑定を受けた後、日本に強制送還されたのです。

日本の精神科医は精神喪失なんかではなく、人格障害で有罪とすべきだと主張したもののパリの精神病院が当時の鑑定書を日本側に渡してくれなかった。

しかたなく佐川は都立松沢病院に1年ほど入院したのち、釈放されてしまったというわけです。

 

2017年に座間連続殺人事件で逮捕された白石隆浩は、5ヶ月間の時間を使って精神鑑定しています。

これは警察側の作戦で、共犯者の存在をあぶりだす為の時間稼ぎでしたが、うまくいったのかどうかはまだ公表されていません。

恐らく共犯者の手がかりを得て、その共犯者の逮捕の決め手を固めている最中なのでしょう。

        【広告】

 

実際の精神鑑定とは曖昧な結論でも、白黒つけるのが義務

で、実際の精神鑑定とはいかなるものなのか、というと複数の精神科医に依頼するのが通例ですね。

あらゆる鑑定テストを試しても、どうしてもはっきりわからないケースがかなりあるからなのです。

精神病院の通院履歴があって、今でも通院しているとなれば根拠の一つとなります。
その通院理由が統合失調症とか、解離性同一性障害あたりだったら、精神障害という観点から結論を出しやすい。

でも、自己愛性人格障害、境界性パーソナリティー障害、反社会性人格障害あたりが浮き上がってくると精神科医も悩むわけです。

自己愛性人格障害、境界性パーソナリティー障害、反社会性人格障害は病気ではないからです

性格いうか、人となりというか、とにかく生まれつきで病気ではないからです。

 

生まれつきの多重人格は存在しません。

多くは幼児期の虐待、それも思い出したくもない親からの性的虐待などが原因となることが多いのです。

映画『刑法第39条』では、堤真一の多重人格ぶりには目を見張るものがあります。

だから、打重人格と精神鑑定で確定できれば刑法第39条にもとづいて、刑事責任なしになるわけです。
ここで堤真一のヤバイ演技が光るわけです、こいつ、ほんとう狂っている!って思う。

 

あとは映画を観てのお楽しみです。

この映画みておくと、刑事事件の裁判結果なんかが新聞掲載されたとき興味深く読むことができますよ。

 ちなみに、刑事責任なしで無罪判決を受けるには刑法第39条が適用されるケースと、もう一つあるのご存じですあ?

触法少年です。14歳以下の子供は刑法に抵触する行為を犯した場合でも、刑法が適用できない。

警察は逮捕できないのです。

児童相談所がでてきて事を収め、反省したらそれで終わり。人を殺しても裁かれ合いのが触法少年。

         【広告】

 

Website Pin Facebook Twitter Myspace Friendfeed Technorati del.icio.us Digg Google StumbleUpon Premium Responsive

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*