奇をてらうハウツウ本|人生大逆転みたいな嘘っ八!

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「なぜあんな人が評価されるのか?」の奇をてらうハウツウ本

  

今朝、ボーっと通勤電車のつり革で立っていたら、目の前に新刊書籍の広告が貼ってあるに気づきました。

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」できまっている』著:ふろむた

大きく、「なぜあんな人が評価されるのか?」とキャッチコピーが広告のど真ん中にデンと座っています。

 最近よく見る「なんだこりゃ!」と思わせるタイトルの嘘っ八だらけのハウツウ本です。

 

広告に掲載されが解説文を書きますね。

●『現実は「実力が正しく評価されるフェアな世界」なんかじゃない。思考の泥沼の中で錯覚資産という卑劣な武器で殴り合う油断ならないジャングルだ』
●『なにか一点が優れていると後光がさして、なにもかもが優れていると思ってしまう錯覚』

 

この手の書籍が最近ますます氾濫しすぎていますね。

書籍のタイトルと解説文を読めば読むほど。嫌な気分になってくる。なんかムカついてくるのです。

『鈍感力』とか『英語を勉強するのはやめなさい』等の奇をてらう書籍を思い出すわけです。

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底の浅い著者の狙い

 

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」できまっている』というタイトルの裏には「運の無い人、実力のない人、全員集合!」の臭いがプンプンしています。

人生大逆転みたいなお手軽なハウツウ本。

それも、運を引き寄せる方法論とか、じっくり取り組んで本当の実力を付けましょう、と言っているわけじゃない。

一言で言えば、劣等感を埋めてくれるタイトルとキャッチコピーで客引きしているわけ。

運も実力もない人に、「安心しなさい、運も実力もいりませんよ。相手を勘違いさせれば、それで勝ち組にはいれるのですよ」と言っている。

自分には運も実力もないと卑下している人たちを 鴨にしている本なのです。

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ニーズがあるから評価される

 

評価される社員には、それなりのニーズがあるのです。

それがたとえくだらない要求でも。

 

仕事の実力が無くても、専門知識を持っていなくても、上司のニーズに合っているから評価されているわけです。

接待に連れて行くと、その場を必ず盛り上げるとか、打ち合わせに同席させると日経新聞掲載の情報をしっかり押さえていて知的な雰囲気を醸しだしてくれるとか。

 

それに、そもそも、その上司の実力だって本物かどうかはわかりません。単なるゴマすりで出世した可能性だってあるのです。それがサラリーマン社会で、何人、何十人、何百人という組織のなかで登り詰める世渡り術にたけただけなのかもしれない。

 

そして、世渡り術で出世した人間が、下の人間を評価する。ただ、それだけの事でしょ。

だから「なぜあんな人が評価されるのか?」の答えは、その上司のニーズにたまたま合致したから、なのです。

 

 

逃げ道の正論

 

この著書でうっとおしいんは、ハッタリ本のくせに、ほんの少しだけ逃げ道として正論を含めてきているところなのです。

保身のためだと思いますが、『なにか一点が優れていると後光がさして、なにもかもが優れていると思ってしまう錯覚』

と言っています。このあたりが余計にむかつきますね。

「なにか一点優れていると」と前提条件を付けてきている。

「一点優れていると」ってことは、その分野では実力があるという事じゃないか!!タイトルに偽りありなんです。

確かに、実力のある人が必ずしも評価されるわけではない。

かばん持ちから上にのし上がっていくというパターンもよく見かけます。

でも、それを本流にしたらマズイでしょ。実力なんていらないと言い切ったら日本なんて国はすぐに潰れますよ。

著者だって、それを分かっているから「一点優れていると」、とたった一つでも実力が必要であることを匂わせている。

なんで、変てこりんなタイトルをつけて発行部数を伸ばそうとするのか?
「なんの実力もないようじゃ、誰も相手にしてくれませんよ、だから一つの分野だけでもいいから力を付けなさい」と言えばいいじゃないか。

  

若い人は辛抱強く粘り強く底地からをつけなきゃどんな世界で生きて行ってもいいのです(暴力団はやめましょう)。

そこで地道に実力をつける。

たとえば、『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」できまっている』というタイトルを書き変えるとしたら、『石の上にも三年、一つに秀でれば何にでも応用がきくのだ!』というのはいかがでしょうか?

いまいち迫力に掛けますけど、武士道に通じるものを感じませんか。

ウソの下手な日本人にはぴったりのタイトルと個人的には思うのです。
若い人の大半は昔からの日本人気質を受け継いでいます。

ウソやハッタリだけで世の中渡っていけるなんて思っていませんから、くだらないノウハウ本でひっかけるようなまねはやめましょうよ。

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