物欲、食欲、性欲には逆らえない・これで落ち込みを止められる
ガクっと落ち込んだ時、どうやって自分を立て直せばよいか。
人間は感情の動物ですから、ドンマイドンマイだけでやり過ごせないときだってあります。
ショックが大きければ大きいほど、しっかり対応しないと回復までに余計な時間がかかったり、回復せずにトラウマ 化してしまう危険もあるのですよ。
嫌な事が起これば誰でも気持ちは落ち込みます。それを適度なレベルでSTOPさせるために人間にもともと備わっている食欲・物欲・性欲を刺激するのです。
生まれつき備わっている本能ですから、これには逆らえないのです。
もし、仕事での失敗でへこんでいるなら、食欲、物欲、性欲のどれかを満たしてあげれば、ある程度気持ちは晴れます。3つの欲全部を満たしても構わないのですよ。
まずは、へこんでしまった気持が必要以上に落ち込んでしまわないように、表面的にでも元気を出させる必要があるのです。
無理やりにでも空元気を出さないと、グラフの下降の赤色点線のように落ちていくわけです。
恋人に振られたとしたら、どうでしょうか?
よく言われるのは、『別れたら、次の人』です。
新しい恋人を作るのが一番の特効薬です。でも、そんなすぐに次の人が見つかれば誰も苦労しませんね。そこで、何かおいしいものを食べたて元気をだすわけです。
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泥酔はいっときだけの気晴らし・嫌な記憶は消えない
ご飯を食べるときに注意しなければならないのがアルコールです。
食欲を利用するのは、空腹を満たしてホッコリした気持ちになるのが目的ですからお酒はダメです。
酔って、嫌な事を忘れたいと考える人が多いのですが、それは大きな間違いなのですよ。
ヤケ酒は逆効果なのです。
確かに、酒を飲んで酔いが回ってしまえば、いっときは嫌な事を忘れることができますね。
大酒を飲んで眠ってしまうと、翌日になって思い出せない事がたくさんあってドギマギするじゃないですか。
ある時を境にそれ以降を然覚えていないとか、どうやって家に帰ってきたか分からないとか、そんな事もありますね。
泥酔は外部からの情報を遮断してしまうわけです。自分がその時なにを考えていたのかも忘れてしまうわけです。
辛い事があったのは酒を飲む前ですから、その辛い記憶はしっかりと残ったままです。その状態で泥酔状態に陥ると、友人が親身になって相談に乗ってくれたことも、親切にアドバイスしてくれたことも、何も残りません。
さらに、自分の心の中でそのとき芽生えた回復への糸口みたいなものもすべて忘れてしまいます。ただただ、辛かった思い出だけが深く刻印されるだけなのです。
忘れたい辛い記憶を薄めようと思ったら、酒は飲んではいけないのです。外部からの新鮮な記憶が入ってこなくなってしまうのです。
記憶は上書き・失敗の原因が分れば気分は前向き
人の思い出は時間とともに色あせてゆきます。記憶が上書きされいると考えると実態に近いのです。
昨日記憶した事と、今日記憶した事が全く無関係であれば、さほど影響はありません。
もし、昨日記憶したことが誤りで、今日正しいことを記憶し直したとしたら脳の中で情報の修正が行われます。
でも情報修正をしたという事実(昨日の記憶の上に今日の正しい記憶を上書きする)を長期に渡って覚えている人はいませんね。
情報修正したことよりも、修正した結果の正しい記憶が重要な分けです。
つまり、人は半ば無意識に情報の重要性を判別しているという事なのです。
酒を飲むと、記憶が学習を司る海馬という脳の一部が機能しなくなります。記憶されるべき情報が脳の入り口で締め出されてしまうわけです。
すると、辛かった記憶の上に別の記憶が積み重ねられる事が有りませから、いつまでも忘れたい記憶が風化されることが無いわけです。
気持ちがおさまってきたところで、同じ失敗を繰り返さない為に失敗の原因を突き止めなければなりません。
思い出したくもない嫌な失敗だったとしても、やっぱり失敗の原因だけは把握しておかなければ進歩がありません。
とはいえ、たいていの人は強要されない限り、失敗の原因を直視したくないものなのです。
これが失敗した原因ですよ、と目の前にぶら下げられるのは、いかにもサディスティクなのです。
でもこれを、やるのとやらないのとではあとあと雲泥の差が出てきます。だから、騙されたと思って原因の見極めをしてくださいね。
原因がわかると、それまで気乗りしないゲンナリ気分が、見違えるように変化しますよ。たぶん自然治癒力が潜在意識によって発動されるのです。暗いトンネルの先に明かりが見えたみたいに元気が出てきます。
自分を過ちを理解し、自分を信じる事で落ち込みから立ち上がれるのです。メタルが鍛えられ、折れな心と強靭な精神力へとつながっていくわけです。
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原因究明の方法を3つ
原因究明・プロセス詳細のを見直し
失敗に至るまでのプロセスをできるだけ詳細に見直して書き出してください。
具体的にどれくらいの時間をかけて、なにをしたか。そこに関わった人がいれば、その人の存在を忘れずに書く。
全体のプロセスの中に、詳細があって、その中に失敗につながる原因が隠されていることがあります。
丹念にプロセスを精査することで、失敗の根源を見つけることができるのです。
原因究明・大きな問題は分解する
失敗が大きな塊のような場合、そこには余計な情報が含まれていることがよくあります。
本来無関係な情報だったり、すでに解決している問題だったり、この先半年後にならなければ判明しない情報が憶測として含まれていたり、といったものです。
それらを丁寧に一つ一つ引き剥がして、問題をより単純化していくわけです。
分解する際の切り口は、問題によって幾つかあります。
Q.C.T.(品質、コスト、納期)
たとえば、仕事で客先からクレームがあった場合、Q.C.T.(品質、コスト、納期)の視点から客先クレームを分析すると状況が明確になりますね。問題がどこにあるのか。複合的なのか単一問題なのか。
5S:「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」
5Sとは製造業が工場を管理する際に掲げる標語です。「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の頭文字の「S」をとっています。工場運営が上手くいっていないときに、5Sは基本ですから、まずここを正すわけです。
5M
次に、製品不具合の原因を探るわけですが、5Mが有効です。
5Mとは;
・材料、部品(Material)
・設備、機械(Machine)
・作業者(Man)
・作業方法Method)
・検査、測定(Measurement)
製品を製造したものの、不良品が多く売り物にならない。さて、その時にいったいなにがいけなかったのかを探る際の視点です。
4W1H(What, Who, When, Where, How)
人因ミスの場合には、4W1H(What, Who, When, Where, How)を探ってみます。
4W1Hとは文章を書く際に、何を、誰が、いつ、どこで、どのように、というふう表現すると伝わりやすいという指標です。
人因による発生した問題を解析する際にも、4W1Hを活用することができます。
人因ミスというとやり方が悪かったと単純に考えがちですが、タイミングが違っていれば成功したかもしれません。
同じパフォーマンスでも経験の浅い若手がやる場合と、ベテランがやる場合とでは重みが違ってきます。そんな微妙なところを探るときに有効なのです。
複雑に絡み合った状態を遠巻きに眺めていても、明確な回答は得られません。状態を細かく分割することで、原因と結果を一対一にしたいわけです。
原因究明・因果関係を矢印で結ぶ
失敗の事実を中心に書いて、その原因を列挙します。その際に原因から結果に向って矢印を引きます。
原因は必ずしも一つとは限りません。思い当たる原因は全て書き出してださい。
矢印が入ってこない原因が、おおもとの原因となるわけです。
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