DV家庭内暴力の夫から逃げられない妻の心理
家庭内暴力の夫から逃げられない妻の心理とはいかなるものか?
家庭内暴力を、パンチの利いたツンデレと考えると分かりやすい。
「痛かったろう、ゴメンね。僕たち二人が幸せになるためなんだ。さあ、こっちに来て一緒にテレビでも観ようよ」
妻の頬を引っ叩いておいて、1時間後には優しい声をかけてくる。
これって、DV夫が計算でやっているのですよ。
結婚10年目の夫婦を見た時、どちらが奥さんにとって刺激的でしょうか。
勤め先から帰宅されたご主人。
発する言葉はほぼ、毎日、メシ、風呂、寝るで、ろくな会話もない。
暴力など振るうタイプの夫ではないけれど、新婚当時のような優しい言葉など、もう何年もかけてくれない。
もう一方は、家庭内暴力夫。
極限のツンデレで、身体からアザが消えたことはない。
「さっきはゴメンね、、、」のタイプ。
こんな両極端の夫婦生活のいずれを選択しなければならないとしたら、もちろん前者を選ぶでしょうが、たとえ後者だったとしても離婚できずに現状維持を続ける女性だって少なくないはず。
DV夫は知っているのです。
女性はツンデレが大好きだという事を。
だから、ツンデレでいる限り少々の暴力には耐えてくれるだろうと。
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ツンデレによる支配
ツンデレには相手をつなぎとめる魔力が宿っています。
家の外では厳しく、毅然とした態度をくずさないくせに、一歩家に入ったとたん、甘えてくる男。
「さっきは冷たくしてゴメンね、許してチョンマゲ」
新婚ならまだしも、中年になってもまだいるようなのです。
ツンデレとは女性に接するときの雰囲気や態度に濃淡をつけるテクニック。
確かにモノトーンよりも刺激的で飽きられないのは確かです。
たとえ誠実・誠意のかたまりのような人でも、一本調子が続けば、しまいには飽きられてしまうのです。
つまらない人、と。
甘いものと、しょっぱいものを組み合わせれば、幾らでも食える。
ケーキに、ブラックコーヒ–。
饅頭に渋茶。
柿の種やポテトチップスにチョコレートをコーティング。
ミスマッチとツンデレと家庭内暴力は、通底しているように感じるのです。
家庭内暴力をふるう夫ってどんな人
家庭内暴力を振る夫とはいったいどんな人格なのかを、客観的に見てみます。
DVの原因は職場でのストレスと想定します。
職場以外だとすると、実家や友人関係などが想定できますが、職場と仕事が最も可能性が高いと考えます。
さて、そこで家庭内暴力にでる夫と、そうでない普通の夫の違いはどこにあるのでしょう。
ズバリ、自己愛が強すぎて、他社の助言や叱責から自らを高めようという気持ちになれない人が家庭内暴力夫なのです。
不平不満を言われるたびに、自分は悪くないのになぜそんな事をいわれなければならないんだ、という気持ちに陥るのです。
普通なら、いったん他者の不満や怒りを受け止め、自分の行為に照らし合わせてみて、何が悪かったのかを考えるじゃないですか。
それができない人なのです。
つねに、こんちくしょう、という気持ちで生きている人なのです。
表面的には、平身低頭で謝罪しながらも、腹の中はただただ煮えくり返るばかりの人なのです。
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家庭内暴力とは、甘やかされて育った夫の副産物
自己愛の強すぎる人は、往々にして甘やかされて育った人です。
否定された事をヒントに自己を高めるというプロセスを経験したことがない人たちです。
それが家庭内暴力へと発展するのです。
我が身を深く鑑み、何が悪かったのかをいったん客観的に判断するということがない。
「あなたの、判断ミスね。あそこは自分勝手に進めずにみんなで話合って決めるべきだったのよ」と文句を付けられても、みんなで話し合うことの大切さなど頭に浸透しないのです。
自分が避難され、プライドが傷つけられたと感じるだけ。
文句を言われたとたんに全ての余裕を失い、カット頭に血が上る。
門戸を開いて、多くの人の意見を吸収しようというしつけがされていないのです。
職場という環境が自に足りない何かを与えてくれる、という考え方ができない。
周りはすべて敵で、自分に不備があれば付け込まれる、そんなふうに職場をとらえている。
だから、苦情・文句を言われれば、ただプライドが傷つけられるだけなのです。
いじめられた、虐待をうけた、パワハラを受けた、と被害妄想へのめり込んでいく。
その恨みがましさをはらすために、家庭内暴力にでる。
妻の些細なミスを見逃さずに、手を上げる。
職場で味わった苦渋が晴れるまで、奥さんに難癖をつけて暴力を振いつづける。
プライドがもどって、自分が一番なのだと再び勘違い妄想に落ち着くまで叩きまくるのだ。
そのあとで、「さっきはゴメンね、、、」といってツンデレを装うわけなのです。
しかし、DVに慣れてしまうと、夫の家庭内暴力とツンデレの区別がつかなくなってしまうのです。
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