電気自動車(EV)の競争激化:中国は習近平の国策で世界No.1になれるのか?

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中国EVは欧・米・日と同じスタートライン? 

 

中国が電気自動車(EV)の生産で世界NO.1を狙おうと鼻息を荒くしています。

ガソリン車では欧・米・日にはとても勝ち目はない。歴史も浅いし、技術ノウハウも追いつかないから。

だが電気自動車なら競争は始まったばかり。欧・米・日本も中国とスタートラインは一緒だという。

ここで巨額の投資で一気に登り詰めようという作戦。

 

 

国別自動車販売台数(2016年)



1位 中国 2800万台
2位 米国 1800万台
3位 日本  500万台
4位 ドイツ 370万台
5位 インド 367万台

 確かに、中国での自動車販販売台数は群を抜いている。

単なる巨大マーケットというだけでなく、
富裕層も形成され、潜在購買力は着実に向上している。

確かに、日本の自動車メーカーも「EV市場は激化しているが、本当の勝負はこれからだ」といっている。

EVシフトはまだ始まったばかりなのです。 

米国と中国のEV電気自動車販売台数

 

1位 中国  65万台 (ただし、消費者が買ったのは三分の一以下で、このりは国営のタクシー会社など)
2位 米国  56万台

 EVの普及率

オランダ 10%
米国    1%
中国    2.3%
日本    0.2%

 中国は国策として、EV購入を押しすすめている。

補助金は100万円、走行規制なし。
2020年には補助金は打ち切り予定)

ガソリン自動車から電気自動車への移行で、大気汚染問題に対応策しようとしているわけです。

深刻な大気汚染が電気自動車に飛びつく二つ目の理由なんです。

電気自動車におけるゼロエミッションで空気汚染を解消という作戦。

気持ちはわかりますけど、自動車作りってそんなに甘っちょろいもんじゃないですよ。 

 

ガソリン自動車と電気自動車の違い

 

電気自動車の生産台数、普及率で欧・米・日を凌駕したからといって、
中国自動車メーカーが勝利したと考えている面の皮の厚さが許せない。

腹立たしい。

そう思いません?

ガソリン自動車と電気自動車の違いは、パワートレイン系だけです。

ガソリン車はガソリンエンジンで動力を発生させトランスミッションでエンジン回転数をスピードに見合う回転数をタイヤに伝えています。

電気自動車の場合には、動力源がモーターですから、電気をためているリチウムイオンバッテリーからモーターに電気が送られ、最適なトルク値が出るところまで回転数を上げ、強いトルクを減速機をつかってタイヤに伝えるという形になります。

これに加え、自動車を動かすためには、FR車や4輪駆動の自動車の場合にはプロペラシャフトやデフギアがも当然必要となるわけです。
(これらはガソリンエンジンも同様)

中国が、欧米日と同じスタートラインで走り出せると思っているのはモーター技術とバッテリー技術だけのことなのです。

パワートレイン系以外で自動車を構成するものとは?

 

アクスル技術

アクスル技術も地味ではありますが、車を走らせたときのコーナリングの乗り心地や、SUVがオフロードを走るときに大変重要な部分なのです。

つまり、乗り心地にもっとも直接的に影響する部分なのです。

もともと、3ミリ~6ミリくらいの厚めの鉄板を成形して作っていたものを、
いまでは車体の軽量化にともないアルミニウムに剛性を持たせる金属をブレンドし、高圧鋳造でつくられているものまで出始めています。


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鋳造ですから、成形に比べていかなる形状にも対応できるのと、成形加工に比べて板厚の減少を心配する必要がないわけです。

中国と合弁している日本の自動車会社は、バリバリの新車を中国で立ち上げるようなことは絶対にしないのです。

なぜ??

最新の技術を中国に流れるのを嫌うからなんです。

パクリ文化の中国に最新技術なんかを教えるわけないじやないですか。 

車体製造技術

はっきり言って見た目が悪いクルマは売れませんね。

じゃあ、クルマの外見は何によってきまってくるのか?

当然、クルマのデザインですが、デザインを具現化しているのが、成形技術なんです。

一枚の鉄板を滑らかな局面をもつパネル部品に仕上げる技術ですね。

パネルの寸法を100%図面どおりに成形することは当然できないのです。

でも、どれくらいまで図面寸法と異なっていていいかが決められています。

これを公差と言います。

この公差が高級車になればなるほど厳しくなるんです。


わかりやすい例でいうと、トラックのドアを閉めた時の音と、高級乗用車のドアを閉めた時の音の違いです。

トラックは、鉄と鉄がこすれるような摩擦音まざりの音で、「ガシャン」と閉まるのにたいして、
高級乗用車は「ボスッ!」という小気味よい低目の音でドアが閉まります。

公差の管理の厳しさがここで感じられるわけです。

で、この違いはどこからくるかというと、パネル1枚を成形した際の管理精度と、パネルどうしを溶接したあとのサブ組立部品の管理精度なのです。

これが徹底されていないと、高級車であるにもかかわらず、ドアをしめたときに甲高い摩擦音を発する自動車になってしまうわけなのです。

中国には、精度の高いパネル成形のためのる金型メーカーがありません。

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さらに、高精度のパネルどうしを溶接で組み立てていく技術もありません。

これを外資に頼っているわけです。

だから中国から一斉に外資が撤退したら、電気自動車どころかまともなクルマなど一台も作れない。 

安全技術・自動運転技術

センサー及びコントロールユニットが今のクルマの安全性を確保するには不可欠です。

そこに、自動運転技術が上乗せされると、ますますセンサーだらけになってくる。

中国の成金社長は、欧・米・日で走っているような最先端のクルマを欲しがるわけですよ。

金持ちをみせびらかしたいのでしょう。

太い金のネックレス、ローレックスの時計、高級車がステイタスでしょうから。

そこで習近平が考えるのは、欧・米・日に劣らぬ最先端のクルマ作りとなるわけ。

でもね、日本と同レベルの安全性を中国車が確保できるかといえば、そりゃ、無理ってもんですよ。

豪雨でも強風でも雪でも確実に作動するセンサーを中国が自前で生産できるまでには、まだまだ10年、20年かかるでしょう。

とにかく、「安かろう、悪かろう」の国ですから。

こういう事情をすべて棚上げして、電気自動車であれば、欧・米・日と同じスタートラインに立てる、と甘い妄想を抱く国家主席。

でも、彼の計算のなかには、巨大マーケットを餌に、アメリカ・ヨーロッパ・日本の自動車産業が中国に手を貸さないわけがないと、したたか考えているわけです。

計算高いんですよ。ここが日本の試案のしどころなのです。

 

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