脳の機能不全の薬物治療、正解と誤り
長引くパニック障害で通院されている方、しっかりした薬物治療を受けていますか? 対処療法的な精神安定剤だけを何年も何年も続けていないでしょうねえ?
町の開業医さんが内科・小児科と併設している心療内科に通院されている方、 処方されている薬をもういちど確認してみてください。
もちろん、町の開業医さんにもメンタル疾患を脳の機能不全としてしっかり治療されている先生はいらっしゃいます。
ワタシが言いたいのは、 血圧が高いとか、足腰が慢性的に痛いとか、 そういうおじいちゃんや、おばあちゃんのケアを専門とする先生がパニック障害を治療するのが心配なんです。薬物選定が誤りだと、治る物も治りません。
パニック障害に抗うつ剤が有効だったりと、脳の機能不全の治療はマニアックなのです。
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パニック障害の患者の生真面目な性格
電車の中で急に心臓がドキドキした。
何がなんだかわからず死ぬかと思った。
飛行機にのっていたら突然、 気が狂わんばかりの閉塞感に襲われた。
叫び声を上げてしまった。
新幹線の扉がしまった瞬間に、後頭部がカーッと熱くなった。
強烈な心細さで全身の筋肉が硬直し、ガタガタ震えだした。
このような症状がパニック発作です。
で、このパニック発作に襲われる方には性格に傾向があります。まじめ、几帳面、筋が通っていないと気がすまない、、、。つまりチャランポランと真逆な性格の人が多いんです。
生真面目な性格だから病院でパニック障害の受診を受ける前に念入りに準備するのです。パニック発作になる前の心の状態、発作を起こしたときどんなだったか、発作が引いた後の心身の状態。こと細かくレポート化して持参したりするわけです。
医師に呼ばれて診療室に入ったあとも、礼儀正しく挨拶し、 持参したレポートを渡します。一生懸命に説明するわけです。パニック発作から今日までの容態。さらに自分の性格。これまでかかった病気。 今、抱えている悩み事。
ドクターがレポートにしっかりと目を通し、 患者の説明を辛抱強く10分、20分と耳を傾けてくれれば、 それはかなりラッキーなほうです。
たいていの医師は、レポートを斜め読みし、説明を半ばで制します。
精神疾患が専門でない医者は、マニュアルチックに薬を処方するわけです。患者が今、どんな具合であるかなんて関係ないんです。
パニック発作を起こしたという事実だけで、薬を決めて処方箋を書くのです。薬の処方は軽い精神安定剤です。 そして、 来週の同じ時間に来てください、ということになる。 ここに薬物治療の正解と誤りが潜んでいるのです。
これが長引くパニック障害の根源です。
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