虐待児にとって周囲は全て敵:親になっても我が子の反抗を攻撃と認識

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虐待殺人

2017年7月23日(日)の読売新聞の「虐待殺人」に関する囲み記事。

自分の息子16歳を虐待・傷害致死で懲役10年の実刑中の男性。
 自分の娘8歳を虐待・傷害致死で8年の実刑中の女性。

この二人に共通することはわが子を虐待で殺した事実と、彼ら自身が幼い頃から虐待を受けて育ったとうい点です。

新聞記事の解説では、欧米の統計との前書きで、暴力を受けて育った者の30%が自分の子供にも暴力を振るうとの事なのです。

一方、暴力や虐待とは無縁で成人した人たちでも5%がわが子を虐待するとういう統計結果があるそうです。

 

微妙な統計結果と感じながらも読み進めてみると、案の定、虐待連鎖の話が展開されてきました。

虐待を受けて育った事で、周囲の人たちを敵であると感じるようになってしまう。

そして、いずれ結婚し子供をもったあと、我が子が反抗的な態度をると、自分に対する攻撃とみなしてしまうという事らしいのです。

暴力を受けて育った

周囲は敵

わが子の反抗は、自分への攻撃

攻撃を暴力で跳ね返す

正当防衛

実刑10年、実刑8年

 

この囲み記事の結論は、「今後、どうやって虐待の親子間連鎖をなくしていくか」でした。

記事に登場した二人の実刑者については事実でしょうし、二人は自分の親から暴力を振るわれて育ったのもウソではないでしょう。

親子間の虐待連鎖を断ち切るのも容易とは思いません。

でも、記事全体を通してまったく実態をとらえていない。

本質から逸れちゃっているんですね。

 

親子間で伝承されている負の連鎖を断ち切って子供の安全を守るにはどうしたらよいか、みたいな安直な結論です。

そんなことで目を覆いたくなるような残酷極まりない虐待が無くなるわけがない。

事態を甘く見すぎている。

 新聞ですから、幼い子供たちがどんなに惨い殺され方をしたか、如実に描写しきれないのは重々承知しています。

ネット検索で幼児虐待を調べてみてください。

親だったら、子供のお尻を叩くことくらいありますよ。

頭をはたく事だってある。

しつけの範疇だと言い訳するけれど、その時はカッとしているんです。

親だって子供に腹をたてて、衝動的に叩いているんです。

常に冷静に、ここはしつけの絶好のチャンスだなんて考えられる親ばっかりじゃない。

でも、その怒りは時間とともに普通に収まってきます。

わが子を叩いて、かわいそうな事しちゃったなと思うわけですよ。

それが普通の親じゃないですか。

 

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それを、ぶん殴っても悪さをやめなかったから、こん度は手足をガムテープで縛り上げてベランダに放置した。

「もっと反省させるために食べ物・飲み物を与えるのをやめたら死んじゃった」って、これ狂気以外の何物でもない。

虐待の連鎖で、ここまでやりますか?? もし連鎖だというなら、この暴力男はとっくに死んでるじゃないですか。

 

本当に虐待連鎖が問題の核?

 

欧米での統計として、虐待を受けて育った人たちの30%が自分の子供にも同じような仕打ちをすると書かれていました。

でもね、30%だとしたら年々かなりの割合で減っていくはずなんです。

 

人口: 100,000,000人
男性: 50,000,000人 
女性: 50,000,000人 
全員が結婚して、1家族当たり生まれる子供が2人と仮定する 
子供の人数:100,000,000人 
結果、虐待連鎖人数:30,000,000人

                            ⇓

人口: 30,000,000人 
男性: 15,000,000人 
女性: 15,000,000人 
全員が結婚して、1家族当たり生まれる子供が2人と仮定する 
子供の人数:30,000,000人 
結果、虐待連鎖人数:9,000,000人
        ⇓
人口: 9,000,000人 
男性: 4,500,000人 
女性: 4,500,000人 
全員が結婚して、1家族当たり生まれる子供が2人と仮定する 
子供の人数:4,5000,000人 
結果、虐待連鎖人数:1,350,000人
       ⇓
人口: 1,350,000人 
男性: 670,000人 
女性: 6700,000人 
全員が結婚して、1家族当たり生まれる子供が2人と仮定する 
子供の人数:1,3500,000人 結
果、虐待連鎖人数:405,000人

       

ガンガン虐待が減っていくでしょ。

統計の数値的には子供への虐待連鎖は年々減少していくわけです。

連鎖に問題がないとはいいませんが、そこがポイントではないのは明白なんです。

 

親から暴力を振るわれて育っても、子供をまともに育て上げる人のほうが多いわけです。

 

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だとしたら、虐待連鎖をどう断ち切るかが、この問題の解決ポイントじゃあないんです。

みんながこんな結論で納得して安心していちゃいけない。

 

子供に手を上げてしまう親

 

自分の子供を傷害致死に至らしめる親って、人格が歪んでいると見るべきでしょう。

その歪みの一部は親からの暴力によるものだと仮定してもそれが大半ではない。

これって、自分よりも弱い存在に反抗されたり、反撃されたときに、異常にカチンと切れるタイプなんですよ。

そしてやり返さないと、気持ちが治まらないんですよ。

この性格に悩んでいる人って少なくないんです。

冷静に自分を見る事の出来る人は、なんとかこの性格を治せないものかと、精神科医に相談したりしている。

 これって衝動性が強いから、簡単には治らない。

でも、自分で自分を理解して善処しようというこころみが成果をもたらすとおもうのです。

 

冒頭の例の意味

 

冒頭に二人の実刑受刑者を例に出しました。

あれは故意に虐待の連鎖を論じるために立てた例でしかないんです。

そんなところに殺害原因を見出しているから、いつまでたっても虐待死がなくならない。

弁護士から被告人の苦労話をたっぷり聞かされて、情に流された判決です。

どれだけ残酷な殺され方をしたかを見れば、10年や8年の実刑判決が全く妥当でないのがわかる。

殺した相手が我が子だから、判決の甘さに異議も控訴もでないのです。

自分の子供を自分の手で殺したのだから、責任追及と判決は、まあ適当に、みたいな雰囲気が妙にムカつくのです。

 

人間として歪んでいったのも本人の責任で、それを子供の命とひきかえにしてどうするの!裁判所も児童相談所も、気が付かなきゃダメでしょう。

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