読書感想文に使うネタ:転換と結論の表現:文章に強弱とメリハリをつける

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読書感想文が苦手な生徒、その理由はいたってシンプル。ただ慣れていないから。何を書いたらいいのかに慣れていないだけなのです。

  読書の後で感じた事を書くように、と言われたって正直、漠然としすぎているのです。小学生の低学年だったら、面白かった、つまらなかった、よく意味がわからなかった,せいぜいこんなところです。これが普通です。
 
慣れていないからネタが思い当たらないんです。だから少しだけヒントを与えましょう。見違えるほど、読書感想文に仕上がります。

 

 【ネタのヒント①】

物語を通して一番興味をもったところ、気になったところはどこ?
面白かったところを探そうとしなくていいんだよ!

この問いは子供の肩から力を抜きます。気になったところだから、作者の意図なんて関係ない。感動する場面じゃなくったっていいんです。感じ方は人それぞれでいいんです。

 もし、物語の展開が頭に入っていない生徒がいたとしても、全く問題ありません。気になったところを問われているのだから、こじつけでOK なんです。理由なんてなくたっていいんです。ほうら、少しづつ出てきたでしょ。

こじつけ派の子供は、必死に物語を読み直します。それはそれで、そっとしておきましょうどんな回答だっていいのですから、物語のはじめから読む必要もありません。『』でかこまれたセリフの部分だって別に問題なしです。

これで少しほぐれてきました。

 

【ネタのヒント②】

登場人物のなかで一番カッコイイと思ったのは誰ですか?どんなセリフ、どんな行動が、かっこよかった?

感想をこっちが先に言ってしまうんです。で、その箇所を子供たちに拾わせる。 でもほんの少しだけ、理由を問う質問にスライドしていきます。

 「意地悪だなあ」と思った人はいましたか?それは、そんな言動からズルい人だと感じましたか?
こんな質問も有効ですね。

 

【ネタのヒント③】

コツは、カッコイイと思った理由や、意地悪だと思った理由を面と向かって問いただしてはいけないということです。

だから「どこが、どんなセリフが、何をしたときが」という問いで感想に導いていくわけです。なぜカッコイイともったか、と「なぜ?」を突き付けてはダメです。

子供たちは、物語を行ったり来たりしながら読み返します。作者の文章を読み解きながら、カッコイイと読者に思わせる箇所を必死にさがしているわけです。

でも、「なぜ?」と言われた瞬間に物語の読み解きがストップします。ストーリーを追っていた思考が、瞬時に自分の内側に向かうのです。「なぜ?」という問いの答えは物語の中にはないと判断してしまうからです。物語の文面から情報を拾うのではなく、自分に向けられた質問だと判断してしまうのです。

「なぜ、そう思ったのか?」の説明が感想文の奥行を深めるのは重々承知です。でも、なぜ、を書かなければならないことに遅かれ早かれ気づきます。そのなぜを上手く表現するのが大切なことだと自然と理解するから心配は無用なのです。

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【転換を書くヒント①】

我が身との照らし合わせをさせてみる。
感想文を起承転結で書き進めていく場合、転のところでヒネリを加えるわけです。

ヒネリかたとして、我が身との照らし合わせがもっとポピュラーな手法で、ある程度事前に準備しておけば、どんな物語の感想文にでも適用できるのです。 

一つのパターンとしては、「もし自分だったら、こんな風にしていただろう」と言う書き進め方。具体的には、自分の性格をあらかじめ整理しておくわけです。
たとえば、自分が几帳面で少し臆病だとして(別に自分で自分の性格を書き表すのですから、回りからどう見られているかなんて関係ないんです)、それを簡潔にまとめておく。

例をあげます。
「自分が主人公のAさんの立場だったら、クラスのまとめ役など買って出る事はできなかったと思う。 なぜなら私は少し臆病な性格だから、、、、、。」という具合です。
ここから導き出す結論は、ときにはA さんのように勇気をだしてクラスのまとめる役目を引き受けてみたい、と積極性を物語をとおして会得したとアピールすることです。

 

【転換を書くヒント②】

もう一つ別のパターンをご紹介します。
実は自分にも主人公と同じような経験をしたことがある、と書き進むパターンです。
同じような経験をしたものの、物語における結末と、自分の体験の結末とが異なっていたことを述べます。
物語の結末がハッピーエンドだった場合に、次は主人公を見ならった行動をとりたい、と前向きな姿勢をしめすのです。

 

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【結論を書くヒント①】

自分の中の固定観念や、かたくなに信じていた事が打ち砕かれた、という気付きを結論にもってくる。
または、物語をよんで、固定観念が揺さ振られたという結び方です。

  例をあげてみます。

「私はこれまで人間関係で一番大切なのは相手を尊重する事だと考えていました。相手の意見を尊重し、認め、応援するのが本当の友達だと思っていたのです。
でも、この物語の主人公は親友に嫌われるのを覚悟で、親友の意見をものの見事に切り捨てました。野球部のレギュラー争いで先輩にわざと負け、先輩にレギュラーの座を譲ろうという考えに、真っ向から反対したのです。
今大会を最後に引退が決まっている先輩に、クラブ活動の思い出として正規ポジションを譲るなど、先輩への優しさでもなんでもない。レギュラーを決めるのは監督の采配で、そこに小手先の嘘をまぶそうなど、チームに対する冒涜であると言ってのけたのです。
もし、自分だったら、親友がレギュラーポジションを先輩に譲ろうとする優しさに賛成していたと思います。親友の考えを尊重して後押ししていたと思うのです。
でも、相手の意見を尊重するのが常に正しいとは限らないことを知った、この物語で知る事ができた。」

 

【結論を書くヒント②】

わりと、なんにでも応用がきくのが「精神力の強さ」や「折れない心」です。
物語に登場する人物の中に、メンタルの強いキャラが出てきた場合、これを使わない手はありません。
精神力の強い人のひとつの特徴を、自分を信じ、逆境にあっても粘り強く頑張り抜くとうい点を述べておきます。この、「自分を信じる」というところが大切なんです。

感想文の表現として、メンタルの強い登場人物の言動から、自分自身を信じていると思われるところを物語の文中から探し出してください。

たとえば;

「太郎は真正直な両親に育てられた。だから嘘をつくのが下手で、学校の友達の間でも正直者で通っている。実際、嘘をつくと顔が真っ赤に染まってしまうのである。そのぶん、要領が悪いと思われることもしばしばあった。
しかし、それに見合うだけの自信を身に着けてきたのだ。嘘をつかないぶん、周りは本当の太郎を知っている。
知っているから、太郎を褒めることも、しかる事も、すべて太郎の成長に直結する。褒められて喜び、叱られて悲しむ。そして、そのたびに自信という何にも代えがたい宝物を身に着けることができたのである」

 

このような場面を見つけることができれば、太郎のメンタルの強さが、自分を信じるところが基礎となっていると推測できるし、更に深く、自分を信じるためには、本当の自分を正直にさらけ出す事で自信をえることができると筆を進めることができる。

ただ、がむしゃらに頑張るだけではく、自分に嘘をつかず、清々堂々と生きる事で自分に自信がもてるようになる、と締めくくるわけです。

 

【結論を書くヒント③】

もし、自分を信じるという場面が見つからない場合、あなたの考えてとして自分を信じることが自信につながり、強い精神力を発揮できると書いてしまっても構いません。

つまり、主人公がなぜあんなにも粘り強く、強靭な精神力をもっているのか考えたとき、ふと「自分を信じる心が強靭なメンタルにつながる」と解釈した、でも言いわけです。そして、その理由として、上記のヒント②をアレンジするのです。

 

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【文章に強弱をつけるヒント①】

文章に強弱やメリハリをつける際、「非常に」、「とても」、「心底」といろいろな形容を駆使する事ができます。
それ以外に、もっと効果的に文章のある部分を印象付けたい場合のテクニックです。

強調したい部分を、別の表現で繰り返すという手法があります。とても効果的なので是非覚えてください。

例をあげます。

「私はいままで強靭なメンタルとは、困難にぶつかっても、まるで何事もなかったように平然としていられる精神の持ち主と考えていました。でもそれは間違いだったと気付かされました。全くの見当違いだと感じたのです。ありえない偶像を追い求めていたと、やっといま気付いたのです。平然としていられるなどありえないのです。それは単に鈍感なだけなのです。メンタルが強くても同じ人間、辛いときは辛いのです」

 

これらをヒントに、更にご自分の得意のパターンを作り上げてしまうと、読書感想文を思いのままに書くことができるようになります

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