心に蓋をすると、脳はいったいどんな状態になる?

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心に蓋をするとは

辛い事に直面すると、人間は心・感情に蓋をするといいます。感情のコントロールです。
長時間労働を例にとると、こんな感じになります。

長時間労働が辛いから、心・感情に蓋をして、辛さをシャットアウトしてしまう、と。

そのデメリットとして、心に蓋をする癖がついてしまうと、 脳が混乱して楽しい事への感動も得られなくなってしまうと。

確かにその通りなのですが、スピリチュアルから一歩踏み出して、科学的にとらえてみましょう。              

 

 

下記の二つを見比べてみてください。

・【辛らくても、頑張る】
  ・【辛さに蓋をして麻痺させて(感じないようして)頑張る】

どちらも頑張って目標に進んでいくのですが、前者が辛い思いを噛みしめながらそれでも一歩一歩目標に向かって歩みを進める.

後者は辛さを紛らわす覚醒剤とか、痛みを軽減するモルヒネなどを体にぶち込んで、無機質的に進んで行くと感じられませんか?

心・感情とは脳のコントロール下にあります。感情の種類は脳の機能で決まってくるのです。

一部、腸の環境が脳に影響を与えているという研究が進められていますが、ここでは外部環境を問題としていますので、腸内環境は横に置いておきましょう。

ご本人が置かれた状態を、脳がどのように判断しているかが重要です。

【辛い事に直面した時、人間は自分の心・感情に蓋をする】と言われますが、脳が感じとっている感情(喜怒哀楽)に蓋をするなど、そう簡単にできる事でしょうか?脳の働きを自分の意思でコントロールできるものでしょうか?

そんな機用な真似できますか?
蓋をした時ってどんな感覚なのですか?
むしろ心に蓋などできない人の方が多いのではないですか?

 上記の例で言えば、前者が圧倒的に多いのではないでしょうか。 辛さを噛みしめながら、根性で前に進んでいる人のほうが一般的ではないでしょうか。

例えば、労働時間が長く辛い、と感じるとするじゃないですか。
すると、人間の脳はどのように反応するかいうと、【それでも仕事だから頑張ろう】とドーパミンが分泌され、モチベーションを一段階上げてくるのです。脳がモチベーションコントロールに動くわけです。

ドーパミンという脳内伝達物質を分泌させつつ、頑張りで乗り切るのです
そして、それがうまくいった時に、達成感を味わう。

これは心に蓋をしているのとは異なります。
頑張ろうという気持ちをドーパミンが持ち上げてくれていると考えるのが正しい。

蓋をするとは、たとえばマラソンランナーが30kmあたりの、心身的に最も辛い局面で、脳内伝達物質のエンドルフィンが分泌され疲労に蓋をした状態でゴールまで走りきるといったイメージです。

これって、そう簡単に誰でもできる技じゃないでしょ。

 

蓋をするのを一番わかりやすく表しているのが、ヤケ酒です。嫌な事があった、思い出したくもない。

そんな時、意識を失うほど酒を飲んで寝てしまう。

まさに心に蓋をした状態です。不快な元凶を一時的に忘れようという行為ですが、かえって引きずることになるんですが。
 

悲惨な例をあえて持ち出すと解離性同一障害、多重人格ですね。精神病の一種です。

幼児期の虐待など、精神的にこれ以上現実を直視できなと脳が判断したとき、脳が勝手に別の人格を作り出して、その新しい人格に移り住んでしまう。

一説には、不安障害とか統合失調症(精神分裂症)を回避するための行為とも言われています。

これはまさに、辛く苦しい現実に蓋をしていることになります。
しかし、ここまでの病的な事を言っているわけではないのです。

 

心にふたをする、に書かれていた内容を少し短くまとめてみました。
蓋をしてしまいがちなのが下記の感情です。

  ・人の悪口を言ってはいけない
  ・敵意を持ってはいけない
  ・悪意を抱いてはいけない
  ・意地悪なことを画策してはいけない
  ・自己中心的になってはいけない

 

「あの人はすごくケチだ!」と思っても、それ口に出してはいけない(悪口をいってはいけない)と、自分をさとしてしまうじゃないですか。これが感情に蓋をする行為なのです。

心に蓋をしてはいけない、とは感情を無理やりコントロールしなさんあ、ということなんです。

意地悪な感情が心に湧き上がっても、それに蓋をしてはいけないよ、と言っているのですね。
 無理してこの逆の感情を抱いてはダメですよ、と言っているのです。

 

これって、よく言われる【いい人になる必要なんてないですよ】みたいなものじゃないですか。
心に蓋をすると自分に自らストレスを与えることになります、という単純な事なのです。

 

自分で自分にウソをつく。
そのウソに気が付かないふりをしていると心に葛藤が生まれます。
つまり精神的なストレスを感じるという事です。
もう少しメッシュを細かくしますね。

 

心に蓋をするとは、感じた事に対して、 「あっ、こんな風に思ってはいけない!」と自分の感情に警告をだす。

次に、正しい人間とは、こういうふうに事態を把握し、こういう感情を抱くものだ、 と別の感情への自分を導こうとします。

 

そして、導かれた模範解答が、あたかも自分の感情であるかのように、強制的に思い込ませる。

しかし、完全に思い込ませることは不可能ですから、脳はいったいどんな状態になるでしょうか?

心の下の方にある最初の感情との間で葛藤が生まれてしまうのです。なぜなら、それら二つは真逆の感情ですから、心が落ち着かないわけです。

これが良くいわれる心に蓋をした状態です。
「これを繰り返していると、、、、。」と言いますが、繰り返しというよりも、
積み重ねるに近いですね。

 

釈然としない脳の戸惑いの状態を次から次へと脳に与えているのです。

解説でも書かれていますが、蓋をしてはいけない。それは大変危険な事であると。

ここで勘違いしてはいけないのは、蓋をしてはいけないと書かれていますが、
そう簡単に蓋なんてできない。

蓋ができないから葛藤が生まれるという脳の状態です。
感じたことと真逆な事を上から漬物石みたいのどっかりと置いてしまう。

 

でも隙間から本当の感情がじわじわ出てきて、漬物石と喧嘩をするのです。

 

この葛藤を積み重ねていくと脳に何が起こるか?
自分の本当の感情がわからなくなるとか、楽しいはずの事柄が楽しく感じられなくなる。

結婚のお祝いを戴いたのに、全然嬉しく感じられない。
子供の成長を見守っていても、少しも感動がない。
  つまりは精神疾患に陥るというわけです。

うつ病とか、統合失調症とか、解離性同一障害とかですね。
脳の中で分泌される伝達物質がうまく制御できなくなって、過剰に分泌されたり、
分泌量が減少したりしている状態です。

 

それならどうすればよいのか?
人間の内側から湧き上がる感情には、それなりに理由があるじゃないですか。
ある人に悪意を抱く。

でも、そこに何の理由もないとすれば、既に精神疾患にかかっていますから、急いで精神科を受診しなければなりません。

 

悪意を抱く理由があるなら、それはそれでいいのです。
脳が悪意を抱いた状態になっていますから、そこに真逆の感情で載せようとすると、 脳は置かれた状態に合わない脳内物質を分泌してしまいます。

この物質が適正に分泌されない状態が精神疾患です。
楽しい事を楽しいと感じられない。

いつも、空虚でむなしい感覚に包まれている。
なにもやる気が起こらない。退屈な毎日です。

悪意を抱いたって、その人を殺しに行くわけじゃないでしょ。
嫌いなものは嫌いなのだから仕方がない。

交通事故にでもあってしまえ、と思ったとしても、それはそれ。
自分が車飛ばしてひき殺しに行くわけじゃないでしょ。
だから、黙って悪意を抱いていればいいのです。

 

そのうち、それも忘れますから。
1年も2年も悪意なんて抱き続けられるものではないですよ。
  感情にも因果関係があって、その因果を捻じ曲げると脳が病気になりますよ。

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